第八十三章
「四日市高校って、どんな学校?」
三重県の県立高校の進学実績が一番というと、四日市高校です。毎年、東大は5名ほど、京大は10名ほど。学年により変動は大きいです。ここ「いなべ市」の公立中学校だと100名規模の中学校で毎年合格者が2名か3人。
旧帝合格者数(四日市高校、定員360名)
H27 H26 H25 H24
1、北海道大学 5 10 2 7
2、東北大学 0 1 3 2
3、東京大学 9 2 3 3
4、名古屋大学 37 25 17 30
5、大阪大学 8 6 17 20
6、京都大学 12 8 16 10
7、九州大学 3 1 1 0
合計 74 53 59 72
定員360名の全員が、そういう秀才ばかり。すると、何が変わるのだろう。あまり知られていない。この状態は、私が現役の生徒の頃から変わらない。使っている教科書や問題集は何も変わらない。
皆さんは、小学校で九九を覚えたての頃に得意になって周囲の人の前でやってみませんでしたか?しかし、そのうち気づく。
「みんなが出来る」
そして、得意になって人前でやるのをやめる。周囲の全員ができる場合、次の段階に進まないと意味がない。いなべ総合学園なら
「オレ様が一番だ」
となると得意な気持ちになり、前に進むのが遅くなる。しかし、四日市高校では何を教えても得意になる余裕などない。全国で1ケタ順位になるような子もいたりする。いくら中学校で1番、2番だった子も周囲の全員が同じレベルでは
「私はごくフツーの子なんだ」
と思い知る。だから、決して立ち止まらず前に前に進むしかなくなる。ここが、桑名高校や川越高校とは違う点だ。だから、同じテキストを使っても気合の入り方が変わってくる。
四日市高校 http://www.shiko.ed.jp/
だから、私は難関受験校指導を始めるときに
「ポントは教材やテストではない。講師と仲間だ」
と分かっていた。だから、私は
英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級をとり
河合塾学園、名古屋外国語専門学校で指導し、2番人気講師になり
京都大学を7回うけ、英語8割、数学7割の正解率であることを確認した。
それだけではない。生徒も地元のトップクラスの子に集まってもらうことにした。もちろん、意図しても認めてもらわないと塾に来てもらえない。これは、中学時代にトラウマを持っている生徒の心理はよく分かっていた。
「素行不良の生徒はお断り。あるいは、退塾させる」
これは、覚悟がいる。蛇蝎のように嫌われる覚悟がいる。今の日本は、偽善者の方が多数派だから誤解される。でも、私は友達を必要としない生活を続けていた。
「私ならできる。私しかできない」
そう思った。高邁な理想は、傲慢でないと出来ない。きれいごとでは出来ない。それが20年前のこと。四日市高校、名古屋大学、アメリカでの指導経験などから導かれた判断だった。
既に、塾生の方が京都大学医学部、大阪大学医学部、名古屋大学医学部、東京医科歯科大学などに合格したので、この判断は正しかったらしい。そして、予測どおり蛇蝎のごとく嫌われた(笑)。
嫌がらせや誹謗中傷もあるが、想定内のことだからスルー。


