高木教育センターのありふれた日々(6)
第五十一章「理想の生活」
第五十二章「empty nest syndrome」
第五十三章「lim(x→π)[√(a+cosx)-b]/(x-π)^2=1/4」
第五十四章「lim(x→π)[√(a+cosx)-b]/(x-π)^2=1/4」(2)
第五十五章「お金を振り込んだら、ドロン!」
第五十六章「知る人のみぞ知る。隠れた名店」
第五十七章「integration by substitution ∫(0→1)x(1-x)^n」
第五十八章「つながりたくない」
第五十九章「ある理系女子のブログ」
第六十章「絶対にこの町から出ていく!」
第五十一章
「理想の生活」
私は毎朝「通信生」の英作文を添削するのが日々の日課というか、楽しみの一つだ。京大受験生、国立大医学部の子が多いのでレベルが高い。夕方は授業。帰宅したら、通塾生からの質問メールが来ているので質問に答えたり問題の送信をしたりしている。
通信生は北海道から九州までみえる。通信生を募集して4年目で、このような状態になることなど予想もつかなかった。世の中は想定外の連続だ。今年は京大受験生が10名を越えそうだ。「打倒!四日市高校」なんてスローガンが思いつくなんて、これも全くの想定外だ。2年後、3年後に何が起こっているのかまるで分からない。
想定外を想定内にしないとダメなんだろうが、そんなことは神様でなければ分からない。考えてみると、塾を始めてから毎年想定外の連続だった。
「まさか銀行が自分みたいな若造に融資してくれるのか?」
これが29歳の私の実感。今にして思えばバブルだっただけなのだが。
「まさか自分が英検1級に合格するとは!」
そのおかげで、名古屋の有名予備校、塾、専門学校で非常勤講師に。
「まさか自分がブログやYoutubeを始めることになるとは」
ネットの普及がこれほど急速に拡大することは誰にも予想できなかった。
「まさか自分が京大を7回も受験することになるとは」
その前に、京大受験生が塾に来てくれることは想定できなかった。
「まさか本当に通信生が集まってくれるとは」
Z会をはじめ大手の通信添削なんて山ほどある。
「まさか文系の自分が数学Ⅲを指導することになるなんて」
高校生になっても塾を継続したい子がこんなにいるなんて想定外。
こんなに変化が激しいと、固定した理想は描けない。オジサンが描く理想の生活は若い女性やらゴルフやら海外旅行やら金やらだろうが、私はギャンブルは嫌いだし、女性は懲り懲りだし。
考えてみないと不満が見つからないということは、現在の生活がかなり理想に近いということになる。健康で、好きなことができるのだから感謝しなければならない。今は大規模塾がマスコミを使って広報することに、零細な個人塾も無料のネットを使って広報で対抗できる。
私の個人塾に北海道から九州まで英作文の添削依頼が舞い込むのは、英検1級、京大二次で8割正解という信頼感なのだろうか。もっと情報を提供しなければならないので、こういうブログ、Youtube、エッセイなどを投稿しているl。
HPに「京大英語」のページを書き加えた時点では、誰も応募がない可能性が高いと思った。知名度ゼロ、三重県の片田舎の個人塾。予想どおり初年度は1名だけの申し込みだった。ところが、2年目、3年目と倍々ゲームのように増加。
今年はついに2桁を突破している。そして、打倒!四日市高校にたどり着いた。驚いたのは、私が誠実に、真摯に、マジメに、真剣に、楽しく、この添削に取り組んでいることが相手に通じるらしいことだ。お互いに連絡をとれない北海道から九州までの通信生。
画像、映像、文章などには魂が宿るのだろう。私の嫌いな非科学的な表現だ。でも、現実に申し込みが増えている。現象にはかならず、原因がある。おそらく、難関大受験生は真剣で誠実なのだろう。だから、私の言葉が彼らに響く。私にはそう思える。
近いうちに私が採点できないくらいの人数になりそうだ。もし、京大合格者がこのまま増えていったら目立つかもしれない。また、想定外の何かが起こるのだろう。
第五十二章
「empty nest syndrome」
私は中学生の頃から自分の夢を追い続けてきた。結婚してからは、子供たちの夢を実現する手助けにも奔走してきた。そして、バツイチとなり、父を亡くし、子供たちが成人して、気づいてみたら家に誰もいなくなってしまった。
私は若い頃から友達の必要性をあまり感じない方だったから、今の生活が苦痛ではない。むしろ楽しい。しかし、孫ができて少し考えが変わった。Empty nest syndrome という言葉の意味が分かってきた。
生きる時間が長くなると、確かに過去が長く未来が短く感じられてきた。40歳になったときに
「折り返し地点に来てしまった」
と思ったら、アッと言う間に還暦が見えてきた。信じられない。俺は、もう老人か?20歳頃までは確かに自分が成長している実感があった。しかし、その後からだの成長が止まると同時に精神年齢も止まったように感じられる。
父が亡くなって、子供や孫までできると
「次は自分が去る順番か」
と思わざるを得ない。人生とはこんなに短いものか。英語を身につけるのに10年。数学を身に付けるのに10年。とすると、もう何かにチャレンジするとしても1つか2つで時間切れとなる。若い頃は人生の幕切れがはるか彼方にあると信じていた。
鏡の中に見える自分は老人だ。こんな老人は悟りを開いているはずだった。ところが、現実の自分は迷いが多い。今日も高校生の子が
「先生、学校の英語の先生留学生相手に話しもできない」
なんか頭の中で一生懸命に文章を作ってカタコトの英語で話しているそうだ。もちろん、優秀な生徒から見ると、教師失格と烙印を押されている。こういう先生を見たら、若い子は遠慮なくダメ先生と呼ぶ。
しかし、私が同じことを言うと批判の声が飛んでくる。
「なにをえらっそうに!」
というヤツです。そのおかげで、私の周囲から誰もいなくなった。日本では、正直者は村八分というのが田舎の掟なのだ。こんなんだから、若者が嫌って過疎の町になるのだけど、本人たちは分かっていない。
第五十三章
「lim(x→π)[√(a+cosx)-b]/(x-π)^2=1/4」(1)
私の塾は最近「理系女子」が多い。彼女たちは鋭い嗅覚を持っていてエロ教師が多いので学校では教師に近寄らないらしい。学力や生活態度に厳しくて
「中学校の時の男子は本当にカスみたいな子ばっか。高校に来れてよかった」
とか
「頭のスッカラカンの男子は、近寄るな!って感じ」
とか、私の前では言いたい放題だ。
「学力と基本的生活態度って一致する。例外に会ったことない!」
と言う。要するに、ランクの下の高校や大学の子とはつきあわないということらしい。もちろん、中学校の左翼教師が
「学力が全てではないよ」
なんて言葉には耳を貸さない。難関高、難関大受験生にとっては、学力が全てなのだ。アホな男子は教師の言うことを真に受けて、女子にアプローチをかけるみたいだけど、女子の本心は厳しいよ。
稼ぎの良いオスを見つけないと、安心して子育てができないことを本能的に察知している。だから、塾講師としては
「女子はこんなこと言ってる。ランクの上の大学をめざさないと結婚できないよ」
と本当のことを言う。間違っても学校の教師のように「学力が全てではないよ」なんて言わない。ウソなんだから。就職のときだって、結婚のときだって、学歴はつきまとう。それは間違いだ、おかしいと言うのは賛成するが、現実を無視しても仕方ない。
上記のような女子に
「学歴にこだわるのは間違いだから、Fランク大卒のボクとつきあえ!」
なんて言って、通用すると思う?
「頭スッカラカンのボケ!」
と内心思いつつ、ニッコリ
「ごめんなさい」
と微笑むことだろう。醜い?差別?そんなことはない。彼女たちの選択の自由を尊重すべきだろう。勉強でダメなら、金儲けとか、何かで女子にアピールしなきゃ、良い女子をつかまえるのは無理でしょ。
高級品みたいな女子の背後には、たいてい勉強熱心な父親・母親がついている。キミがFランク大卒だと、
「こいつは怠け者だ。とても娘はやれない!」
と言われるのがオチ。別に酷くないよ。会社の就職試験で同じ扱いをされるのだから。
賢い女子が共通して言うのは
「頑張ってあんなスッカラカンでは救いがないし、頑張らないならよけいにダメだし」
というセリフ。スポーツでも芸術でも商売でも、何でもいいのだ。頑張ったらそれなりの結果がでる。なんの成果も出せないと、メスは優秀なオスだと認めない。たぶん、良い遺伝子を残さないと人類が滅びるので本能に刷り込まれているらしい。
ここにお茶の水女子大の過去問がある。
lim(x→π)[√(a+cosx)-b]/(x-π)^2=1/4(√はcosxまで)
となるように定数a,bを定めよ
という問題がある。私の塾生の理系女子なら単なる計算問題だからサッサと計算すると思う。もし、困っているようなら
「分母が0になるのだからね」
と言えば、
「アッ、そうか!」
となる。ならなかったら、
「分子は有利化すればね」
で終わる。それでもダメなら
「三角関数の極限なら sinθ/θを使うに決まってるから半角の公式でしょ」
と言う。私にここまで言わせたらアウトです。でも、勉強していない子だと、
「なんで分母が0だと分子も0ですか?」
「分母の有利化なら中学校でやったけど」
「半角の公式ってなんですか?」
とか言う。すると、公式の解説になってしまう。上記3点の解説などしていたら90分かけて1つの計算問題を解くことになってしまう。そんなことになったら、理系女子は
「ふざけんじゃねぇ。こっちは寝る時間削って時間作ってんだよぉ!」
「授業料払うために母さんが頑張ってんのに、時間を浪費しやがって!」
と思うに決まっている。こんな男子が告白してきたら、
「ふざけんじゃねぇよ!」
と思う気持ちが分かるだろうか。私は分かる。だから、彼女たちの信頼を得られるのだろうと思う。高級品は値段が高い。こんな告白は、フランス料理のフルコースに100円払おうとしているようなものだろう。少なくとも、理系女子の多くはそう感じる。
この状況で、地元の教師は「助け合い」「絆」などと、言う。
「ふざんけんじゃねぇよ」
「こんなのは、怠け者をつけあがらせるだけじゃねぇか!」
としか思えない。 a=2 b=1
塾講師も大きなことを言えない。ためしに、上記の問題を自分の塾講師に質問してみればいい。私の経験から言うと、半分くらいの講師は即答できない。泳げない人が水泳コーチをしている状態は、あちこちで見られるのだ。
英語に関しても、同じこと。英語が話せないのに英語の先生している人が多いよ。
第五十四章
「lim(x→π)[√(a+cosx)-b]/(x-π)^2=1/4」(2)
ここに宿題をちゃんとやる「よい子」が伸び悩む理由がある。
「確定値がある場合、分母が0なら分子も0」
と言われたら、素直に
「ハイ」
と言う。この宿題をやれと言われたら「ハイ」と言う。素直なのはいいけれど、「なぜ?」と考えない。先生に指示されたのに「なぜ?」と言い返すのに抵抗がある。そうして、理由も分からずに勉強していると、そのうち自分が何をやっているのか分からなくなる。
「なんで分母の有利化、分子の有利化をするのか」
「なんでsinθ/θはθをゼロに近づけると1になるのか」
その根本を追求しないで、言われたままに「ハイ」と言うような子では数学は伸びない。
「なぜ?」
を追求していくと、その背後にある理路整然とした壮大な理論体系の存在を感じ始めるのが普通だ。すると、数学の世界の美しさに感動して勉強を続けたくなるものだ。
宿題だけの子は、ここでドロップアウトです。自発的にやり始めた子と、やらされているだけの子では勝負にならない。
これは英語にも言える。暗記科目と思われているのだが、そうではない。英語というのは手段であって、受験問題は文学作品から科学論文まで多岐に渡る。たとえば、犬に興味がないのに犬の話が書いてあったら読む気がうせる。
逆に、世の中のあらゆることに興味があれば英語で書かれた文章はもはや「やらされている」のではなくて「やりたい」ことに変わる。
ところが、教育学部で学び、14年間名古屋の7つの塾・予備校・専門学校で指導させてもらい自分の塾で教え多数の先生、講師に出会った。そして、気づいた。
「うわぁ、嫌々勉強してきた人が多いんだ」
徹底的な管理教育を受けた先生は、それが勉強と信じている。だから、生徒に宿題を山ほど出す。そして、生徒をダメにする。でもね、この事実を書いたり口にすると同僚から袋叩きになる。口をつぐむしかない。
英検準1級、教員には高いハードル 文科省調査
フォームの終わり
全国の公立中学・高校の英語教員のうち、英検準1級以上かそれに相当する資格を取得しているのは中学で28.8%、高校で55.4%だったことが25日、文部科学省の2014年度英語教育調査で分かった。政府の教育振興基本計画は17年度までに中学で50%、高校で75%との目標を掲げている。英語教員のいっそうのレベルアップが必要な状況が浮かんだ。
各学区にある中学校では英語の先生の3割しか準1級を持っていない。つまり、7割の先生は2級レベル。採用試験を通過しなければならない教師でさえ、これです。各学区内に塾はいくつあるのでしょう。1つのわけがない。ここでも5塾や6塾はあります。そんなに英語が使える人がいるわけない。
冷静に考えれば、ほとんどの塾講師が2級レベル以下。ヘタをすると優秀な生徒の英語力以下なのだ。高校の英語教師でさえ半数くらいしか準1級を持っていない。私の指導している優秀な生徒は準1級に合格している。1級を持った中学生を指導したこともある。
つまり、
「2級の先生が1級の生徒を指導している」
「四日市高校を落ちた先生が四日市高校受験生を指導している」
というのは誇張ではなく、リアルな話だ。
あーぁ、また蛇蝎のように嫌われる。娘が小さい頃は本当のことが言えなかった。私が蛇蝎のごとく嫌われると子供たちが可愛そうだから。でも、みんな成人して自立したからブログを始めた。
今なら本当のことが書けるからだ。ハッキリ書いておくが、そんな英語教師の添削では京大などの難関大は合格できません。「エラっそうに!」ですか?
私は北海道から九州まで三重県の無名個人塾に京大受験生に10名以上集まってもらえている状況から客観的な判断をしているだけですよ。倍々ゲームになっているのは京大受験生の嗅覚が鋭いということでしょう。
第五十五章
「お金を振り込んだら、ドロン!」
私は最初に北海道から
「まわりに京大英作文を添削してもらえる人がいないのでお願いします」
というメールが来たとき、感慨深かった。
「先月は九州福岡だったけど、今日は札幌か」
もし、自分が北海道に住んでいたらいくら周囲に添削を依頼できる人がいなくても三重県の田舎の小さな個人塾らしい無名の私に添削を依頼するだろうか?HPに
「英検1級。京大7回うけました。成績開示したら8割正解しました。これが証拠です」
そして、指導したら京大医学部、阪大医学部、名大医学部、三重大医学部に合格しました。
「あなた、信じます?」
私なら疑う(笑)。確かに1級の賞状、京大の受験票、成績開示などが貼り付けてある。でも、こういうものって偽造ができる。オレオレ詐欺じゃないけど、
「お金を振り込んだらトンヅラされるのでは?」
それに、Z会などの大手の添削もあるではないか。何も好き好んでどこの馬の骨とも分からない人に依頼して大丈夫か?
「でも、週1回コースなら月額3000円だし騙されても被害額は小さい」
と清水の舞台から飛び降りた気分で問い合わせをされるのかな。どうも、そんな気がする。もちろん、Youtube の動画、アメブロ、ホームページ、storysのエッセイなど情報チェックの上だろうとは思う。
ところが、添削が始まったら量より質の経験者でないと分からない的確な指摘。疑問に思った箇所の無制限の質問が可能なことなど、サービスの質の高さに満足した。そんな感じだと思う。
私はZ会の講師や河合塾の講師に負ける気がしない。自分のようにセンター試験10回、京大模試10回、京大二次7回。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級。アメリカで教師経験あり。名古屋大学教育学部卒。これだけ真剣に受験指導に向かい合っている講師は少ないはず。
最初は1名から始まった通信生だけど、4年目の今年は10名ほど京大を受験する予定。1名、3名、5名、10名と倍々ゲームのように増えてきた。ビックリ。私は地味に頑張っていく予定。三重県では有数の「四日市高校」でも、京都大学は毎年10名から20名の間くらいの合格者しかいない。そのうち追い越してやる。
第五十六章
「知る人のみぞ知る。隠れた名店」
私はやる気のない生徒の指導はお断りだから、京大英作文、京大和訳の「通信添削」を始めた。東大、阪大、名大などの旧帝受験生や、国立大「医学部」受験生の指導もさせてもらっている。
ここ2,3年の合格実績は「高木教育センター」で検索してご覧下さい。
さて、世の中には隠れた名店が存在する。私がめざすのは、その隠れた名店だ。
イチローのカレー好きの原点、と未確認情報ながらほぼ断定されているのにはワケがあります。
それは、「カレー 幸」が、愛工大名電高のごく近所にあり、通学路にあるお店。
愛工大名電高と言えば、イチローの出身高校であり、
「カレー 幸」のお客の多くは、愛工大名電高の教師や生徒らしいんですよ。
隠れた名店というのは、大量生産ができないから100店、1000店と広げられないことを意味する。私も自分が添削できる範囲までしか募集できない。する気もない。食っていけたら十分だと思っている。
だから、知名度は欲しいけれど自分で添削しきれない申し込みがあったら断るしかない。今も「特別個人指導」は満席で、待機してもらっている状態だ。通信生も、近いうちにそうなりそうだ。
それで、空席がある中学クラスの継続生のみ受け付けさせてもらっている。贅沢な話だ。ありがたい話だ。
私は大量生産して格安で販売するファミレスを否定する気などない。私もよく利用する。ただ、その一方で個性的な個人の定食屋さんや年に数回高級な店にお客さんを招いたりもする。様々な店があるのは良いこと。
塾や予備校や通信添削も同じことだと思う。私は「京大の英作文・和訳」に特化して自分を鍛えてきたので、この分野では誰にも負けない自負がある。毎年、京大を受験したい高校生は3万人ほどいると推定している。その0.1%の人が目を向けてくれたらビジネスとして成立する。つまり、30人。
京大医学部高校別合格者数ランキング2015
1位 灘(兵庫) 21名 2位 洛南(京都) 15名
3位 東大寺学園(奈良) 9名 4位 甲陽学院(兵庫) 7名
実は、本当に狙っているのは「京大医学部」の合格者数。今年は2名挑戦する。もし、三重県の小さな無名の個人塾から
「京都大学の医学部に10名の合格者を出す無名の小さな個人塾!」
が実現できたらスゴイでしょ。30名ほどなら指導できるので、そのうち10名が医学部受験生というのが当面の目標。不可能な数字ではない。ネットがあるから、通信生は今でも北海道から九州まで受講生がいる。
「甲陽学院」や「東大寺学園」を抜けたら痛快。まずは、打倒!四日市高校だけど。妄想と思う人が多いだろうが、「われに勝算あり」だ。3年以内に実現してやるつもり。
第五十七章
「integration by substitution ∫(0→1)x(1-x)^n」
∫(0→1)x(1-x)^n(nは自然数)
こういう問題が出たら、分からない生徒には
「(1-x)がカタマリだから置き換えると楽」
と言えば、大抵の生徒は分かってくれる。それでもダメなら、
「x=t と置き換えた後で、xで整理して両辺をxで微分したら?」
と言ってみる。
ここで落ちこぼれる生徒が多い。単純な積分でも分からないのに、xの積分がいつの間にかtの積分に変わる?抽象的な思考ができない子、最初から面倒な思考がしたくない子は脱落する。
数学の壮大な世界を感じ取れない子は、やる気を維持できない。
私はこういった論理的な世界が好きだから、苦痛に思う子が理解できない。ヒマな人は私の塾の掲示板を見てほしい。http://hpcgi2.nifty.com/takagi-kyoiku/epad/epad.cgi いくつか情けない投稿が見つかると思う。
塾を開設してから、いたずら電話や、悪質な場合は外回りの破壊。警察に通報した。あるいは、生徒の家庭訪問を繰り返し「高木塾は閉鎖されるから、うちに移りなさい」と触れて回る方もみえた。スルーしました。見ていれば閉鎖しないのが分かるから。あまりにレベルの低い嫌がらせのため相手にするのが馬鹿馬鹿しくなったのもある。
そんな人を相手にしているヒマがない。そんな人を相手に人生を浪費したくない。
数学の世界、数学を理解する人を相手にしているとアホな人を相手にする必要がない。私の指導させてもらっている理系の子も同類なので、話が合う。このタイプの子たちも、人間関係には辟易しているかスルーする。
特に、優秀な理系女子は女子特有のベタベタした人間関係に合わないらしい。成績が優秀すぎる女子は男子が近寄って来ないらしい。女子からも「変」と言われるらしいので、相手をするのが面倒らしい。
だから、成績が良いとも言える。無駄な時間を排除できる。
他人を中傷したい人の思考回路はどうなっているのだろう?
嫌がらせで戦意を喪失させる。でも、私は戦意が高まる。
相手の評価を下げる。でも、評価は生徒と保護者がする。
論理的に考えると、意味のない行為という結論が出る。しかし、そういう行為ができる人にはそもそも思考回路が存在していないのだろう。
「不良の集まっているB塾の人じゃない?」
と、たまたま塾の掲示板を見た生徒が推測していた。生徒たちは、どの塾に不良が集まり、どの塾にマトモな生徒が集まっているか熟知しているようだ。14歳くらいの子供にバカにされて悔しくないのだろうか。
そんなことをする暇があったら、英検1級をとるための勉強とか、自分で生徒がよく受ける大学を自分で受けて成績開示するとか、私と同じことをしてみればいいのに。ノウハウは開示してあるのに、正攻法ではなく邪道に迷い込んでいる。
私も「兵は奇道にあり」というのは理解できるが、邪道は自分の評判を落とすだけで奇道とは言えない。どうでもいいんだけどね、リアルの世界でのストーカーは規正法ができたけれど、ネットの掲示板に悪質なストーカー行為を繰り返す人に対策はないのでしょうかねぇ。
詳しい人、エンジニア、警察などの関係の人で、良い方法をご存知の方はみえないでしょうか。対処法がありましたら、教えていただけたらありがたいです。
理系女子とベクトルや数列の論理的な話をする時は、ミントの香りを嗅いだときのように爽やかな気分になる。逆に、掲示板に書き込む知性の足りない人の文字を見ると肥溜めに落ちた気分になる。
ガリレオ「犬のウンチの話」
湯川「君は‥何か腹を立てているのか?」
内海「わかります?」
湯川「まさか僕に?」
内海「科学者って人の気持ちについては深く考えないんだなぁ。」
湯川「当たり前だよ。感情は論理的ではない。
論理的ではないモノにまともに取り合うのは時間の無駄だ。
‥わからないか?
例えば君が‥犬のうんちだとしよう。」
内海「はっ!?」
湯川「うんちだから臭くてたまらない。
なのにそれを目の前にしてなぜ臭いかを考え続けるやつがいるか?
処理するか、その場から逃げ出すか、
とにかく犬のうんちにまともに取り合うのは時間の無駄だ。」
内海「‥つまり、私は犬のうんち?」
湯川「そうだ。何度もいわせるな。」
内海「このどす黒い感情はどうしたらいいの?」
湯川「感情に興味はない。
今日のテーマは突然頭が燃えたことを
別のアプローチから考えてみようということだ。」
内海「んぅむかつく!」
湯川「つまりそれは‥自然発生的なものか、それとも、人工的なものなのか。」
内海「はっ?」
湯川「わかりやすくいえば、事故なのか、事件なのか‥。」
内海「私は事件だと思います。」
湯川「なぜ?」
内海「‥刑事の勘。」
湯川「実に非論理的だ。」
内海「‥犬のうんちですか?」
湯川「うんちだね。」
内海「うんち?」
湯川「あぁ、うんちだ。」
内海「あなたを逮捕したい。」
湯川「ほらまたウンチが出た。」
この世の中の人が、すべて複素数平面とか整数問題が理解できる理路整然とした人ばかりなら話し合いで解決がつく可能性がある。しかし、動物的、感情的な人相手だと実力行使でないと決着しない。
軍隊を否定して、すべてを話し合いで解決できるようなユートピアの話をしがちな極左組織「日教組」の教師たちは、この論理的な人の定義に当てはまらない。話し合いと言いながら、話し合いを拒否してストばかりやっている。理屈に合わない。
たぶん、置換積分などできそうにない。そんな知性では暴力か実力行使でないと結論が出ないのは仕方ない。
第五十八章
「つながりたくない」
私は中学生のときは機械体操部、大学では少林寺拳法部に所属していた。その理由は団体競技ではないからだ。個人でやる競技が好きだった。チームワークというのが生理的に合わない。
それで、教師が「愛」だ「絆」だといって無理やり机を班に組ませて教育するのは嫌だった。だから、北勢中学校を卒業して個人主義の四日市高校に進学できて清々した。
私がその後、英検1級や京大を7回受けて文系なのに数学Ⅲを指導する塾講師になったのは、この生き方に関係がある。ラインはやらない。ブログは一方的に書くだけで、コメントは拒否。人とつながりたい欲求がない。だから、人間関係でモメることは少ない。
うっとおしい。自分の生活のスタイルを邪魔されたくない。邪魔されるより孤独がいい。最近、中学生の間で仲間はずれでイジメたり、シカトがイジメを意味したりする。私は無視された方がいい。人間関係でもめるより、人間関係が無い方がいい。
教師が宿題を出したり干渉してくるのも嫌だった。勝手に計画を立ててテキストを探して勉強していた。そのおかげで、大学を卒業しても勉強をし続けることが出来た。言いなり勉強なら、卒業と同時に終わっていた。
もちろん、いいことだけではない。バツイチになった。でも、私は一人でいることのプラスとマイナスを考えると、プラスの方が大きいと考える。ギャンブル、酒、タバコ、女遊び、ゴルフなどいっさいやらない。つまり、オジサンと共通項がない。一緒にいたくない。
微分積分や数列の話ができる相手など、塾の優秀な子だけだ。
塾を始めて30年。有形無形の嫌がらせや妨害を受けてきた。その中には罵倒や揶揄もあるが、小学校の頃から「変」とか「おかしい」と言われ続けてきた。気にならなくなってしまった。ガリレオの犬のうんちの話をご存知だろうか。
宇宙の広さに想いをいたし、数式の論理性に触れていると、どこかの誰かの口から音波が出たとて自分には関係ない。愚かな人は、他人の言葉に振り回されるから他人も同じだと考える。だから、罵倒が武器になると勘違いする。
いや、罵倒が武器になる場合もある。というか、他人の言葉に傷つく人も、まだいる。イジメで自殺者が多くでている。もはや、待ったなしだ。
「人のつながりが大切だ」
「キミには無限の可能性が秘められているんだ」
といった偽善的な教育はやめるべき。つながりを嫌う生徒が多い。強制は良くない。イジメの温床になる。無限の可能性などない。大多数の子は普通の生活。上位10%くらいが指導者になり、下位10%くらいはヤクザ。そういう図式は、時代が変わっても、どの国でも同じだ。
人間は孤独だ。輝かしい未来など期待するな。
そう思っていれば、イジメや絶望感で自暴自棄にならない。
第五十九章
「ある理系女子のブログ」
http://ameblo.jp/honami-towano/entry-12092787483.html
心の余裕は、金銭的余裕から来るものです。100円でも、1000円でも稼ぎたい!!節約したい!!と思っている人はきっと寛容な性格ではないだろうし、人に対して奉仕の心もないと思います。いろんな人と接していて、最近つくづく思います。高校生の時から奨学金をもらっている人で大人になっても「他人にお金をこびる寄生虫」になった人を知っています。仲のよい教授さんの娘さんのお婿さんです。その他にも、仲のよい教授さんの娘さんのお婿さんで、昔から母子家庭で育っていて無職の寄生虫になった人も知っています。子供を育てるには、ある程度の経済力がないと立派な子供には育たないと思います。塾にも行かせてやれないし。子供に満足した教育を受けさせてやれないなら、産むべきじゃないよ。
私が塾生である優秀な理系女子の言葉を書いても信用されない方がときどきみえる。自分の思い描いているJKとあまりに違いすぎるのでしょうね。もちろん、世の中にはいろいろなタイプの女性がいるので私が書いているのは「進学校のトップクラスの理系女子」という限定つき。
上記のブログの方も、そんな方。だいたい、言われることは私の指導している女子中学生や高校生と同じです。つまり、デキる男でないと相手にしない。人として認めない。子供を産んで(産ませて)はいけない。そんな感じ。
塾生の子も、よく言う。
「自分より賢く、自分より収入が上で、自分より背が高い人でないとつきあわない」
だいぶん前に流行った「3高」というのは、まだ生きている。というか、永遠に生き残るでしょう。あるグループの女性にとっては。自分が四日市高校や桑名高校のトップクラスということは、それ以上と言えば「東大」「京大」「阪大」「名大」、あるいは国立大「医学部」くらいでないと認めないということ。
そして、大学を卒業したら高収入の安定した仕事。かつ、身長が170cm以上。そんな条件に合致する男性ってきわめて少ない。私はダメでしょうね(笑)。草食系男子と言われた頃から、男子生徒が覇気を失った気がする。最近は、塾内の上位層が女子ばかり。
本日の質問はこれだった。
放物線y=x^2-1が直線y=ax+bとy>0の範囲で相異なる2つの共有点をもつとする。このような(a,b)の範囲を図示せよ。
この問題は、一見「共有点」つまり放物線と直線の交点のy座標がx軸の上方にあるように問題の設定がしてある。しかし、ベストの解答は固定されている放物線のx軸方向の範囲を出して連立方程式の解の配置の問題としてとらえると楽。
例の、軸、判別式、端点のチェックの問題だ。
こういう話を個人指導ならスムーズにいくが、クラスで話すと
「y座標でやってみてください」
「端点ってなんですか?」
といろいろ質問がでることがある。すると、優秀な理系女子は黙って問題集を解きはじめる。たぶん、
「くだらぬ質問で、私の貴重な勉強時間をつぶすんじゃねぇ!」
と思っている。金輪際、こんな男は相手にしないと決意している。
塾の看板生徒に呆れられたら困るので、あまりにレベルの低い質問をする生徒には優秀な女子と一緒に指導できない。自然と、そういう女子の周囲には優秀な男子しかいなくなる。
よく誤解されるので、彼女たちのために解説しておきたい。彼女たちは、たとえば研究医になって難病で苦しんでいる人を救いたいと考えている。その研究を行うためには旧帝のように豊富な研究費のある大学に行かなければならない。また、プライベートな生活も生活に追われるようでは研究に打ち込めない。
そういう事情を理解できる相手というと、妄想を抱いた左翼の人や、清く正しく貧しくでは困るわけだ。
「y座標でやってみてください」
「端点ってなんですか?」
こういう質問をする男子を軽蔑するのは、勉強ができないというのではなくて
「なんで、わざわざベストでない方法を試して時間とエネルギーを浪費するのだ」
とイライラするのだ。
「これが一番おいしいレシピ」
と分かっているのに、なんでマズイと分かっているレシピ試すのか。バカとしかいいようがない。そういう意味だ。意味のあるチャレンジは好ましいが、ただの時間の無駄使いは許せない。
第六十章
「絶対にこの町から出ていく!」
高校生のクラスは常時満席。お問い合わせはありがたいですが、現在外部からの入塾は出来ない状態でご迷惑をおかけしております。入塾を希望される方は、中学クラスから始めていただき継続生として持ち上がる道しかありません。
「なんで、こんなことになったのだろう?」
と分析している。他塾と異なる点は何だろう。一生懸命にやってきただけであまり考えて来なかった。よく give & take というが、経営は give & give くらいでちょうどいい。経営優先で差別化ばかり考えると、塾生の方も保護者の方もすぐ気づく。
ひたすら授業の改善に突き進むと、自然に結果がついてくる。よく言われることだ。
四日市合格者数
H27 H26
1、陵成中学校(桑名市) 16 23
2、光陵中学校(桑名市) 24 9
3、藤原中学校(いなべ市) 6 6
4、東員第一中(員弁郡) 3 4
5、員弁中学校(いなべ市) 1 4
高木教育センター 2 3
6、 大安中学校 (いなべ市) 4 2
7、東員第二中 (員弁郡) 1 1
北勢中学校(いなべ市) 1 1
この結果を見て、北勢町と東員町以外の町の中学生は
「北中(二中)の生徒はアホばっか!」
と言っている。地元の優秀な生徒は
「バカと一緒にされたくない」
「こんな町は絶対に出ていく!」
と言っている。日沖市長はご存知なのだろうか。過疎がさらに進む。有能な子はみんなこの町を捨てていく。
私も10年ほど前から
「この町はもうダメだ」
と思い、中学生主体の塾から高校生主体の塾に移行していくことを決めた。その予測どおりに推移している。中学生クラスは維持するけれど、やる気のある子限定。ここでは、Cランク高校は定員割れしていて
「名前を書いたら合格する」
と生徒がバカにしている。勉強しなくても合格するのだから、塾に行くはずがない。真剣に勉強しているのは「四日市高校」「桑名高校」「川越高校」という進学校をめざす子だけ。上位の2割くらい。あとの8割は遊んでいる。勉強そっちのけでクラブと称して遊んでばかりいる。
高校生クラスが満席になったら
「通塾クラスが満席なら、せめて添削だけでも」
との要請があったので、通信生を募集したら北海道から九州まで生徒が増えて驚いた。ネット社会の普及に乗っただけだけど。今年は、京都大学にチャレンジする子が10名を越えそう。
それで、気がついた(続く)