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15/11/7

歌舞伎町とギャルと北海道

Image by Olia Gozha



友達というか…

僕的には舎弟みたいな感じなんですが、

「」

1人の女の子がいます。

背が低くて無理してギャルぶって背伸びして…

僕は

【ちびっ子ギャング】

と呼んでいます。

歳は今19歳か20歳ですかね・・・

あんまり興味かないんで覚えてません(笑)

まあなんか知らないですけど腐れ縁みたいな感じで、

今でも連絡を取り合ったりしているわけで・・・

「そいつ」と知り合ったのは、

後輩が社長として経営していたキャバクラでした。

その店はかなり小さい店で、

お客が14~5人ぐらいでいっぱい

いっぱい満卓になってしまうぐらい。

オープン当初は画期的な発想で、

その地域一帯の中で1番の人気店でした。

連日大行列でした。

ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ

(コスチュームがねすごく斬新だったんですよ~)

だがしかし・・・

大金を手にするようになった後輩社長は

人が変わって、変貌してしまい、

自分の給料意外に、「店の売上」まで手をつけるようになり

キャバクラや風俗遊びをするようになりました・・・

ついには男子や女の子の給料まで使い込んでしまい

仕事ができる男子スタッフが

「こんなバカな社長とは一緒にやってらんない」

全員辞めてしまう事に。

そして困った後輩社長は僕に泣きながら電話をしてきました・・・

最初は「男子スタッフを紹介してください!」

と頼まれたんですが、

給料が遅れる店なんかに紹介なんてできません。

( -_-)ノ ---

でも、断っても連日後輩社長は電話してきて泣くばかり・・・。

(。-ω-)

仕方なく・・・

スカウト会社が早めに終わった日だけ、

金はいらないから僕が手伝いに行ってあげる、

と伝えました・・・

(その後輩が僕の部下だったキャバクラ時代は、

たくさん力を貸してくれていましたから)

オープンしたのは知っていて開店祝いも渡した

(●●万円)のですが、

店を見るのはその時が初めてでした。

うー・・・

狭っ!

ここ?マジで!

^(・д・。)(。・д・)^

びっくりしました。

その辺のスナックより狭い店内。

リュウ坂口

「これがキャバクラかよ・・・」

少し動揺しながらも店内に足を踏み入れました。

と。

入口のすぐ隣にあるソファー席に、

ちびっ子ギャングが座っていました。

店内に流れるトランス音楽に合わせて、

金髪をなびかせながら狂ったように踊っていました・・・

(なんだこいつ・・・)(´・ω・`)

第一印象は最悪でした。

後輩の社長は僕が来る前に女の子達に、

背が高いイケメンが手伝いに来る!と言っていたらしく

ちびっ子ギャングはガッカリしたんでしょうね。

僕の顔を見るなりすぐに目をそらして

“ハっ?どこが?”

(ノ`Д´)ノ彡

みたいな顔をしていました・・・。

そんな態度に。僕も大人げなく、

なんだこのチビギャルは!

・・・いや身長が142センチぐらいしか

ありませんでしたからね…

何日かキャバクラに手伝いに行くようになって、

何人かの女の子達がすぐに僕になついて来ました。

やっぱ

愛くるしいオーラが出ているんですね僕は。(←勘違い)

そんな僕にちびっ子ギャングも徐々になついてきて、

10日ほどもするといっつも横に来て

話しかけてくるようになりました。

彼氏と同棲しているとか、

連日のようにホストに行っているなど

くだらない話しばかりでしたが。

しかもこいつは酔ってもすごい奴で、

営業終了後におっぱいやパンツを見せてくるんですよ。

むしろ、僕の目の前でドレスを脱いで着替えてましたから。

有村◯純似のちびギャル

『おいらの乳首見て!!

綺麗でしょー?

いつも褒められるんだお!』

普通なら10代の裸。

ましてや乳首まで見せられたら下半身が

反応してしまいますよね?

でもピクリとも反応しないんです。

ピクリともっ!

イ●ポになってしまったかと思いましたよ。

でもそんなことはないです。そうなんです。

そいつにまったく色気が無いって事ですなんです。はい。

今でも、世の中の人間が僕とそいつだけになって、

”妖しい、怪しい、セクシーダンス”で僕を誘惑してきても

2000%!!

反応しない自信がありますから。

人類の歴史はそこで絶たれる事になります。(笑)

そんな馬鹿女なんですが、

お店の営業前や営業終了後などに飯を

おごってやって話しをしていると

結構、大変な人生を歩んできている女でした・・・

・・・

北海道出身で小学生の頃から援助交際。

警察にも何回も逮捕されて、更正施設などに預けられる。

しかし、こっそり援助交際したお金で

施設を脱出して東京に家出。

その日に渋谷でナンパされた男の家に住む事に。

歳をごまかしてキャバクラや風俗で働き、

AVにも出演していました。

流れ流れて後輩の店で働くようになり、

そこからは新しくできた彼氏にDVを受け、

ストレス発散の為にホスト通い。

ホストにはHをしてくれる相手を探しに行くんですよ。またこれが。

ただで飲ませてもらってさらにHをさ・せ・る。

もうちょいしっかりしろよ、と言っても

その場だけ反省するだけで、

次の日からはまた、毎日のようにホストに

行ってヤリまくっていました・・・。

(だめだこりゃ(ノ´Д`))

有村◯純似のちびギャル

『幸せになりたいの!!』

ちびっ子ギャングは、

笑いながらいつもそう言ってきましたが…

目の奥は悲しさと辛さが

混ざったような色をしていました・・・

その手伝いに行っていた後輩社長の店は

僕のスペシャルな協力も虚しく、

(まぁ時間がなかったんで・・・)

後輩が使い込んでいた金が500万を

超えてしまいお店を潰す事に。

(m´・ω・`)m

女の子達は職が無くなってしまい路頭に

迷っていましたが、

唯一、連絡をとっていたちびっ子ギャングには

風俗を紹介してあげました。

連絡をとるまではDV彼氏の家から飛び出して、

歌舞伎町で援助交際をしながら、

漫画喫茶やサウナで寝泊まりをしていました。

タフです。はい。

寮完備の知り合いの風俗に紹介してあげたものの、

ホスト遊びや二日酔いで、

度々お店を遅刻したり当日欠勤したり

痺れを切らしたお店側から連絡があり、

あんなだらし無い女の子は店に置いておけないし、

寮からもすぐに出ていってもらう。

寮の中もぐちゃぐちゃでゴミだらけだ!

o(`ω´*)o

・・・・そう怒りの電話をもらいました…。

紹介した責任ですから、迷惑料を払いました。

( >д<)

軽く頭にきた僕は、ちびっ子ギャングを歌舞伎町に

呼び出して説教をしました。

リュウ坂口

「おまえ紹介してくれた相手の事を考えろよ。

そんな事してたらいつか誰も助けてくれなくなるぞ。」

有村◯純似のちびギャル

『だって・・・

だって自分もどうしたらこの性格が直るか解らないんだもん…

いったいどうしたら直せるの!!どうすばいいの?

教えてよ!!!!』

リュウ坂口

「・・・おまえ・・・」

(・ω・` )

こいつは若い時から家出をしてきて、

体目当ての馬鹿な男に騙されて遊ばれて。

誰も常識なんてものを教えてくれなかったんですね。

だからって、どう考えて行動するかは自分の

責任ですから厳しく説教しました。

有村◯純似のちびギャル

『わかった。

これからちゃんとするから。

その時に毎回怒って教えてね。リュウちゃん☆』

リュウ坂口

「毎回って・・・

なんで彼女でもねーおまえをさ、

いつも見守ってなきゃならねーんだよ!

自分自身できちんと考えて行動しろよ。」

有村◯純似のちびギャル

『じゃあまたね!

なんか”楽して稼げる仕事”あったら紹介して☆ネ』

リュウ坂口

「ネ☆じゃねーよ。んな仕事あったら俺がしてるわ!

てか家どうするんだよ?今日は?」

有村◯純似のちびギャル

「これからホスト行って、

誰かしらの家に泊めてもらうから平気だお~

今度、焼肉おごってよね~

じゃ・あ・ね♪」

そう言って、小さい体をめいいっぱい大きく見せて・・・

歌舞伎町一番街のアーチをくぐって行きました・・・

説教した意味ねーじゃん。

まったく・・

(-ε-)ブーブー

でもみんな寂しいんですよね。

何を言っても結局1人じゃ生きていけないんだと。

誰かと一緒にいないと淋しいのは僕も同じです。

自分の居場所、安らげる場所を作るために

毎日活動し続けているのかもしれない・・・

表現方法が下手なだけで、

あんなに素直で自分の気持ちに

真っ直ぐな奴はあまり居ません。

誰かが守ってあげないと可哀相・・

そう思って何時も心配で仕方ありません。

ですが。

いつか幸せになってほしいと思いながらも、

たまにしてくる電話がウザく感じてしまう今日この頃です・・・

有村◯純似のちびギャル

「あ、リュウちゃ~ん?いつ焼肉おごってくれるの☆ 』

リュウ坂口

「・・・」

リュウ坂口

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