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15/11/5

大事にされたい女の婚活が長くなるメカニズム 第3回

Image by Olia Gozha

私は話を続けた。(ちょっとセリフが長いですが、ここすごい大事なポイントなのです・・・)

「返事をする環境が整っている人と整っていない人がいるように思うのです。例えばメールを確認するのにいちいちパソコンを起動しなければいけない人もいます。そうなると月曜日から金曜日までめんどくさくてパソコンを開かない人もいます。いつ来るかわからない私の紹介メールを毎日チェックする人は稀有です。だから、返信スピードが落ちてしまう人もいるんです。だとすれば、返事のスピードと大事さってほとんど関係なくなりませんか。だってあなたの存在も私のメールの存在も知らないわけですよ。」


彼女は、いきなりきょとんとした顔をしたけれども、

パッと表情が明るくなった。

お客様「あっ!!!たしかに!!!私の存在を知らないなら、大事かどうか以前の問題ですよね。」

「私の方でも提案できることがあります。1週間を過ぎたら、ケータイのほうにメッセージを入れておくことにします。ケータイに連絡を入れたら、お客様にご連絡を差し上げますね。本当は電話をしたいのだけれども、みなさん婚活を周りに隠すので、NGの人が多くて…。」

お客様「それだと、何が起こっているのかわかるので、安心します。あれ?もしかして、私って大事にされているかどうかを不安になるかどうかで測っているのかもしれない!」



あれっ、これってもしかしたら・・・。

LINEの問題も一気に解決するかもしれない!!!!

「LINEでポンポンやりとりをしたいというお話もありましたよね。」

「はい、リアルタイムでやりとりしたいです。」

「これも、相手の状況がわからないことへの不安から来ていませんか?」

「あっ、そうかもしれない!!」

「お客様、ここで残念なお知らせがあります。LINEでポンポンやりとりしても、実は不安からは解消されないんですよ。」

「えっ?!」



彼女はやりとりがスムーズでないことに不満を覚えるとともに不安を覚えていた。それならば、やりとりがスムーズになれば解決が出来るに違いないと思っていたからだ。


「お客様はLINEでポンポンやりとりが出来れば満足ですか?」

「はい、多分大丈夫です。」

「それでは、ポンポンやりとりができるけれどもお客様が知りたい話題、聞きたい內容については答えてくれなかったらどうですか。」

「えーーー、そんなの不安に決まってるじゃないですか。やりとりできても意味がないですっ!」

「だとしたら、LINEが問題では無いんです。」

「ど、どういうことですか??!!」


お客様は自分がずっと思っていたことと違う話になったので、かなり混乱をしている様子だった。

理解してもらえるか不安だけど、頑張って話してみることにした。

「自分が知りたい情報をすぐに把握できないと不安になっているんです。だから、お見合いのお返事も早く欲しいし、リアルタイムでのLINEのやりとりを望むのも、すぐに知りたいこと聞きたいことを把握したいからですよ。」

「えー、そんな私はいつも聞きたいことや知りたいことなんてありませんよ。たわいのない会話をしたいだけですっ!!!」

「じゃあ、なんでそんなたわいのない会話をしたいのですか。」

「えっ・・・。」

「たわいのない会話の中に、あなたを大事にしてくれるかどうかの材料がちゃんとあるのか確認したいのではないですか。」



大事にされる相手かどうかを早く確認したいあまりに全てに急いでしまうことに彼女は気がついた瞬間だった。

お返事もLINEも「大事にしてくれるかどうか」の判断材料だったのだ。


彼女は、さらに続けた。


8月10日に出版が決まりました「となりの婚活女子は、今日も迷走中」(大西明美著、かんき出版)

Amazonでのページも出来まして、いよいよ船出ですm(_ _)mm(_ _)m

http://www.amazon.co.jp/dp/4761271973




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