やりとりをしていて、
「ああ、この人婚活が長くなるなぁ。」
と感じるお客様がしばしば現れる。
彼女もその一人だった。
30代半ばの事務職をしている未婚女性。婚活歴はなんと10年だ。
彼女は
お客様「35歳を過ぎても結婚しない人は変な人」
とずっと信じていた。
まさか早めに婚活を始めた自分がその立場になるなんて思いもよらず、現実にうろたえていた。
お客様「とにかく、私は一日でも早く結婚したいのです!!!」
と、鼻息をあらくして私に訴えた。しかし、実際には彼女はお見合いを断り続けていた。原因は、相手のレスポンスを待てないことだった。
例えば、こんなことがあった。
お客様「ご紹介をいただいてから、もう3日も経過していますが、お相手はお会いするかどうかのお返事をまだいただけないのでしょうか。」
私「土日にお返事をする男性も多いので、1週間ほどご連絡を待っていただけませんでしょうか。」
お客様「いいえ、3日も待たせるということは私に気がないってことなんです。だったら私も会う気がなくなりましたので、キャンセルをします。」
お客様が言っていることは完全に間違っているとは言えない。
私自身も、お見合いの返事を即レスして欲しい。仕事が早く終わるし、やきもきしなくていいからだ。本当に1週間ぐらい経過した後のお返事はお断りのものが多い。だから、やる気がないから時間を引き伸ばすというのはあながち間違ってはいない。
しかし、1週間後OKの連絡が来る確率はゼロではない。現場ではだいたい4割ぐらいだ。半分は切るけれども3人に1人以上はお会いしたいと連絡が来る。事情は様々だが、大半は仕事が忙しくてメールを確認できなかった場合だ。
それを全部「やる気が無い」と決めつけるのはとても乱暴なのだ。
他にも、こういうことがあった。
「LINEをしているんですけれどぉ、既読になってからお返事が来るまでに2日とかかかったりするんですよね。私はもっとポンポンやりとりしたいから、この人は嫌です。」
「いったいLINEの時間っていつしているんですか?」
「一応仕事が終わるかなと思う時間帯にしています。」
「その時間は、彼から聞いていますか?」
「だいたい夜の8時ぐらいにはもう終わってるかなと思って聞いていません。 現に、私がメッセージを送ったらすぐ既読になりますし」
確かに、時間には配慮している。勤務中にやりとりしろと要求しているわけではないから。
しかし…。仕事が終わってからは、LINEでポンポンやりとりできる相手じゃないと相性が悪いと言いたいわけだ。わからなくもない、LINEでポンポンは会話のキャッチボールのようなものだから。
8月10日に出版が決まりました「となりの婚活女子は、今日も迷走中」(大西明美著、かんき出版)
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