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15/11/1

第四十六章 サイレント・クレーマー

Image by Olia Gozha

第四十六章

「サイレント・クレーマー」

 最近、韓国のKポップは売れないし、韓国ドラマも視聴率がゼロに近く、韓国を旅行する日本人が激減して慌てているらしい。なぜ慌てるかというと、もちろん売り上げが激減して倒産するからだ。夜逃げ、一家離散、首吊りなど悲惨なことになる。

 では、なぜこの事態を予期できなかったのか。それは、韓国や中国では気に入らないことがあると大声で喚き暴動でも起きるのに日本人は喚きも暴動も起きない。ヘイトスピーチや嫌韓本はよく売れているけれど一部の人たちだけのこと。大きな流れだと思ってなかったらしい。

  そこで、最近は

「日本人はサイレント・クレーマーだ」

  と呼ばれているらしい。大騒ぎや暴動は起きないけれど、黙って去っていくということ。これは民度の高さを示していると思う。不味いレストランにいちいち文句を言っても仕方ない。黙って二度と行かないだけ。確かに日本人はそういう人が多い。

  塾や予備校も同じだ。モンスターペアレントが話題になっていたが、私は

「そういう人はどの時代どの国にもいて、どうしようもない」

  と考えている。問題はそういう人ではない。黙って観察している人たちだ。以前、ある女子が塾に入ってきたら翌月同じクラスの女子が全員いなくなったことがあった。新しい女子が問題児だったらしい。たまに

「あの子は超問題児だからやめさせて下さい!」

 と言われることもあるけれど、大抵は黙って去っていくことの方が多い。だから、経営者としては声の大きなモンスターは相手にしないで、声の小さな(あるいはサイレントな声の)生徒が大切。なぜなら、賢い子ほど静かだから。

 頭の悪い人は、いらずらメールを送ったり、塾の掲示板に嫌がらせを書いたり、いたずら電話をかけたり、いろいろやる。そういう人は相手にする価値がないけれど、サイレント・クレーマーは放置すると死活問題になる。

 ものを言わない人たちの心の中を推察するために私が使う方法は「数字」だけ。塾生数が増えたら生徒が満足している。減ったら不満足。もちろん、景気や子供の数が減っていることも影響するけれど基本は「数」だけ。

 私が嫌がらせを受けてもスルーできるのは、塾を開設してから30年間常に支持者がいるから。そういう子たちは

「支持します」「この塾が好きです」

 とは絶対に言わない。聞いたことがない。しかし、私には声なき声が聞こえる。アメブロのジャンル(受験生、高校生)で1位となり、読者が増え、Youtube の再生回数が2万回、3万回となり、通信生が北海道から九州までいる。この数字を見ると、いくら嫌がらせが来ても

「ファン、支持層は広がりつつある」

 と判断できる。実際、京大医学部、阪大医学部、名大医学部と合格者も増えている。

  韓国の人たちも、冷静に数字を見るべき。歌もドラマも観光客も売り上げが落ちているのなら、何かがマズイと反省すべき。反省もせずに、日本が悪いと日本叩きばかりしていると自分の首を絞めることになる。

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