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流産、胞状奇胎、そして再び妊娠す #8

Image by Olia Gozha

HCG値はいったい何時になったら基準値まで下がるのかなぁ…。

長い目で見ないと行けないだろうと思っていた心配もよそに一ヶ月また一ヶ月と順調に下がっていきます。そして手術から三ヶ月目の5月には基準値まで下がり、妊娠しても良いとの許可が出たのです。これで胞状奇胎から派生した問題はひとまず解決しました。残るはプロラクチン。

まず、黄体ホルモンを助ける為に高温期になったらプロベラという薬を飲むという事になりまして、そんな感じで体を整えつつ赤ちゃんが出来るのをのんびり待つ事に…なんて展開にはなりませんでした。2015年6月末、何だか妊娠したっ…!?というわけで次回の病院の予定はずっとやってみたかった乗馬の予約を入れている前日の日です。病院にいくと妊娠が間違いでなかった事を知ります。今後の方針は黄体ホルモンを助けるプロベラをあと数週間だけのんでやめることでした。なんでもこの数値が高いと今度は邪魔になるんだったかな、、、あやふや。兎にも角にもこの新しい命を守りたい。先生に色んな質問をします。その中でも特に気になる事がある、それは「大人しくしておいた方がいいですか?」という質問です。何故なら明日は待ちに待った乗馬なのでした。先生は大人しくしなくちゃ駄目という事はない、普通に生活していればいいのよ。と言ってくれたので、「じゃあ乗馬いいんだぁ!」と明るくなりました所、間髪入れずに「乗馬はだめよ〜〜〜!」と言われがっくりです。「とんだりはねたりはあんまり良くないね、普通にしていればいいのよ」と、、、何と!とんだりはねたりまで禁止されてしまった。私はよく山に入るのですが、はねるというかジャンプして着地なんてことはよくありますね。これは私にとって普通の事でした。大変危険です。


まずは9週まで妊娠継続してくれるかどうかが心配だったのですが、10週、11週と妊娠の壁を越えて行くこの新しい命は、悪阻という試練とセットで、増える不安は尽きません。一番酷かった時は飲み物(炭酸割りカルピス)しか受け付けませんでした。先生には5kg減ったら入院と言われ、4.5kg越えあたりで何とか悪阻が軽くなり入院はせずに済むなどヒヤヒヤです。もっと酷い方は飲み物さえ飲めないと聞くのでこれくらいで済んだのは感謝すべきなのかもしれないけど…正直もう悪阻は勘弁ですね。しかしながらこの後は驚く程に順調で、気がつけば一日10キロ歩いていたり、スクワットしたりと出産へ向けてスムーズに運動もできて、迎えた2016年3月3日。昼頃に陣痛がきて、ちょっと破水。直ぐに10分刻みになり電話をかけて病院へ。でも、なかなか子宮口がひらかず、結局生まれたのは日付が変わった早朝の3時。女の子なので桃の節句を逃したのはちょっと惜しい気もしましたが、無事この世にうまれてきてくれて嬉しかったです。今は、幸せな人生を歩んで長生きして欲しいなと願っています。


そして、現在は男児を妊娠中で予定日は5月の初め。色々あったけど、結果から見れば小さな命を育てて行くための心構えになったなと思える様になりました。

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