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15/10/12

キャバ嬢にフラれて自殺未遂起こしたレズが何故か美術の大学院に入学が決まった話

Image by Olia Gozha

キャバ嬢にフラれたら、人生変わった。


それは私が大学生の頃のお話です。毎日に夢も希望もない、ちょっとレズだけどそれを口にすら出していなかった私は、ある日の帰り道運命的な出会いをします。

ヒロコ「何だこの雑誌」

ヒロコ「キャバ嬢の情報誌か…最近は色んなもんが出てるんだなあ」

ヒロコ「グラビアも載ってる…は…?な、なんだこれ」

ヒロコ「なんだこれは!!!!!!」




とんでもない美女が載ってました

(因みに会話文に私しかいないのは私がぼっちで帰宅してるからだよ言わせんな恥ずかしい)





あまりの美しさに仰天した私はそれからの2年間、ひたすら彼女のストーキングをし続けました。彼女のお店のブログを毎日チェックしたり、お店の周りを周回したり。それはもう気持ち悪い執念で2年間彼女のことを想い続けました。

そしたら執念って怖いんですね。なんとその数ヶ月後には彼女とお話しできる立ち位置まで私は忍び寄ることに成功しました。

そこから約1年ほど、毎日のように彼女と一緒に過ごす時間を与えられました。当時の私の写真を見ると、彼女と髪型も、ピアスも、服のブランドも全部お揃いでした。自分がレズなことは伝えていなかったのですが、もうどっからどう見てもレズだった。けど私が狂信的に彼女のことが好きなことを周囲の人々は一種のネタのように受け入れてくれていて、毎日幸せでした。

しかし、そんな幸せは長くは続きません。ある日突然、私は彼女と一切の連絡が取れなくなりました。


ヒロコ「えっ何で何で何でどうして私のこと嫌いになったのもう会ってくれないの一緒のお墓に入るって言ってくれたじゃん」

キャバ嬢「既読無視」

ヒロコ「何で返信くれないの私なにか悪いことした?ねえ直すからなんでもするから許してお願いお願いお願い」

キャバ嬢「既読無視」

ヒロコ「お願い返信くださいくださいくださいください」

キャバ嬢「ブロック」


とこんな感じで超メンヘラモード全開だった私、つるっと自殺未遂を起こします。

目が覚めたらそこは地獄、ひたすら飲んじまった薬を吐き続けるエブリデイ、そして何故か3日後にはキャンセルが効かない大学病院での全身麻酔での親知らず3本抜歯の手術で更に死亡。

もう死ぬのも大変だし生きるのも大変だし私どうすればいいの?とりあえずあんだけ好きだったキャバ嬢は二度と私の元には帰ってこないってことはわかる。


よし、キャバ嬢の代わりを作ろう


この時点でまだ頭はお薬の影響でぶっ飛んでたんだと思います。どうか多めに見てあげてください。

そんなこんなで神様のように信仰していたキャバ嬢の代わりを作ろうとする私。


はじめはオリエント工業で彼女とそっくりのダッチワイフを注文しようと思いました。しかしあのサービスって結構厳しんですね。私みたいなキモいストーカー相手にそのようなサービスは使えないようしっかりと法律の壁に阻まれました。

どうしたら私は彼女の代わりを見つけることができるんだろう。

そんなある日、好きなアニメキャラの等身大人形を作っている方のブログに辿りつきます


こ   れ   だ


そう思ったレズ、貯金全てを崩し、粘土を買い込みます


そうしてできたのがこの子、マリアちゃんです⭐︎⭐︎



因みにこの子、当時好きだったキャバ嬢と身長・体重全て同じになるように作られてます。

キャバ嬢にもらったクロエのバッグもばっちし体内に埋め込まれております。

ただしもう二度と逃げていかないように手足は作ってないんです


こんなダッチワイフを作ってたら、先生にお前もう就職向いてないし大学院行けと言われ、3日で作ったポートフォリオを携えて入試受けに行ったら受かりました。毎日ぶっ飛んでる奴らに囲まれて気がついたらレズなのもカミングアウトして今は毎日幸せに暮らしています。


だから皆、失恋したらまずそいつのダッチワイフを作ることからはじめてみよう!

そしたら人生なにか変わるかもよ!


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