質問
1.
模試では1つにつき満点から2点ずつ減点していますが、本番はどのような採点方法になるのですか?
2、
先生は本番で8割超えをされるということですが、模試ではどのくらいの点数になるのですか?
回答
1、
本番の採点がどのように行われているかは秘密でしょう。それで、私は実際に京大二次を7回受けて推測するしかなかった。その考察結果はブログに載せてあります。↓
http://ameblo.jp/takagishigemi/
ただ、私の会った大学の先生は名古屋大学の教育学部の教授たちですが(名大卒や京大卒)受験生の方たちが考えるような厳密な人たちではないです(笑)。自分が彼らの試験を受けて、コンパなどで話した印象ですが。
要するに、「英語の内容が理解できているか」だけがポイントなので全体の理解ができていると判断したら模試のような細かい採点はしないと思われます。
2、
ご存知のように、模試は本番より点数が落ちます。合格できるような点数をつけて本番で落ちたら予備校に抗議が殺到してしまいますから。トラブル回避のために必要な措置です。
私の経験は中京圏で名前を言えば誰でも知っている大規模予備校、塾、専門学校で講師を14年間やったという限定つきでの発言ですが、英検1級を持った英語講師に会ったことがありません。
これは統計的に考えても納得がいきます。7つの旧帝の定員を各3000名として2万人ほどの定員に3倍以上の受験生が押し寄せます。大雑把に言って6万人以上。冠模試だと7割ほどの受験生が受けるとして、少なく見積もっても4万人。
それを採点する採点官が一人100枚採点するとしても、400人必要になります。旧帝受験者の答案を採点するのなら、受験生の上を行く学力がある人が採点すべきなのは言うまでもありません。
しかし、河合塾も、駿台も、旧帝卒以上の学力のある採点官を400人以上確保できるわけがない。講師でさえ旧帝卒の先生に会ったのは中京地区では、私以外では1人だけでした。
実際、ここ三重県では帰国子女の中学3年生のある塾生は英検1級を持っていましたが、調査によると中学教師で英検準1級以上は3割。高校でさえ準1級以上は5割。つまり、2級の先生が1級の生徒を指導しているわけです。
和田秀樹さんの「新・受験技法」によると、模試でD,E判定でも合格する人もいれば、エール出版の「合格体験記」によるとA判定どころか、全国1ケタ順位でも不合格になった恨み節が書かれたりしている現状です。
結論、
「模試は、占いよりはあたる」(笑)
東大や京大受験生は、(ボーダーを越えている場合は特に)
「自分より学力が低い採点官が採点している」
と思った方が現実的です。
文部科学省は9月3日、平成25年度「英語教育実施状況調査」の結果を発表した。英検準1級以上相当の英語力を有している教員は小学校が0.8%、中学校の英語担当教員が27.9%、高校の英語担当教員が52.7%であることが明らかになった。
たとえ、京大合格者でもボーダー65%程度だから医学部のように8割合格をめざしている子の添削は無理。
私の10回受けた京大模試の結果は残っていませんが、本番より1割は低かったと思います。つまり、6割から7割程度だったと思います。