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15/9/16

ヒッチハイクで東北に行ってきた話part3

Image by Olia Gozha

この方々は小嶋さんというお名前なのだけど、すごく優しい方々で、笹かまぼことか飲みものは必要ですか?と聞いてくれたり、終始笑顔で僕らと活動してくれた!!


僕らはまず小嶋さんのお宅で浸水してしまった家具や、その他の道具などを外に出す作業を行った。外にある倉庫から始め、部屋の中にあるタンスや、ストーブなど、ありとあらゆる物を外に出すという作業になる。これはもう、途中から思ったけど、かなりきつい作業で、とてもではないがお年寄りや、少人数でできる作業ではないと思った。

僕らも、本当に引っ越し業者みたく列を作り、手際よくバトンパスのように前から外に送って行くという形で作業を進めた。

僕以外の方はみなさん本当にいろいろ知っていて、作業もとてもスムーズに進めることが出来たと思う。

なので僕は僕なりに一生懸命出来ることをやったつもりだ。

最初こそ、チームワークもなかったが、次第に作業しながら会話をしていき、それぞれの方がどんな人で、なんで来たかなどを伺う事も出来た!

途中で、浸水してた事もあってか、倉庫からカエルがピョコピョコと出てきたり、すごく大きい蜘蛛が出てきたり、勝手に自然にたくさん触れていた気がする。笑


また、小嶋さんご本人にもお話を聞けて、浸水した時は、まず、床下倉庫からブクブクきたんですとおっしゃっていた。車も、三代ほどダメになり、大切な物は二階に運ぶのが大変だったらしい。

水は腰ぐらいまではきてたともおっしゃっていた。

その時は本当に大変だったのがわかる。



作業の途中で、思った事もあって、例えば冷蔵庫を運ぶ時もあったんだけど、ボランティアの皆さんは本当にいろいろ詳しくて、最新の冷蔵庫だと知るとコンプレッサーが上にあるからこれは大丈夫だーとか、

このタンスは水を吸って木が膨らんでるからダメだとか、重い物を、外に運ぶ時は、下を傷つけないための準備とか、僕には知らない事を本当にたくさん知っていた。


そして、なんだかんだで、作業をしていると時間はあっという間で、もう時計の針は12時を回っていた。

お昼休憩しましょー!

って、20代の男性の方が言う。

この方はしょうたさんという方なんだけど、地元の方で、この方が実質僕らのリーダー的な役を担っていた!


ここから約一時間の休憩が始まる。

僕はお昼なんて持っていなかったのだけど、先ほど書いた通り、お昼はみなさんのを分けてもらうことになってしまった。。

皆さんといっても、ほとんど、僕のお水を持ってもらっている、山形から来た韓国人の男性の金さんという方の特製韓国海苔手巻き寿司をたくさんもらってしまった。。。


山形弁でけーけーと言われ何かと思っていたら、これは食え食えという意味らしく、それを言われたら食う食うと言うんだぞ!と教えてくれた!

だから僕もたくさん作ってきていた手巻き寿司をたくさん食う食うしてしまった。



かなり汗はかいていたが、宮城は風が冷たく気持ち良かった!



本当に美味しい!

めちゃくちゃ美味しい!

さらに、青空の下、みんなで食べるから尚美味しい!!



この景色が小嶋さんのお宅から見えるのだけど、本当に自然に囲まれた素晴らしい場所だと思った!

こういう場所が災害などで無くならなければいいと切に願った。

また、被災地の写真は個人のお宅が多いので、許可が必要と注意されたし、僕自身もわざわざ撮るのも失礼だと思うし、

まず、報道関係でもないし、撮る必要がないと思っていた。


お昼休憩中に皆さんといろいろなお話をして、すっかり打ち解けることが出来た。

20代の女性の方は地元の方で、僕と4歳しか変わらなく、2、3年前はピースボート、いわゆる世界一周の旅のやつに行っていたらしく、とても興味深いお話しだった!

しょうたさんも、今はお金を貯めているそうで、いずれ日本をリアカーと自分の足、つまり裸足で一周したいらしい!

何か、昔の人がどう考え歩いていたかを知りたいのだそう。


僕を含め皆さんがすごいと言っていたが。

しょうたさんは全然すごくないと言っていた。

自分がやりたいと思ったからやる。自分一人でやる事だし誰かの助けが必要なわけでもないからと涼しい顔で言っていて、この人すげー人だと思ってしまった。笑


でも、人生は楽しんだもん勝ちだし、若いうちはなんでも経験!!

って言ってた!


山形の金さんは、わざわざこのために山形から来たらしく、その時点ですごいと感心するしかなかった。

ただこの方も本当に素晴らしい方で、とりあえずLINE交換して、今度冬に僕はスノボーで金さんはスキーなので、遊びにいく約束までしてくれた!


あっという間にお昼休憩はおわり、その後は、少し残っていた物を出した後に、

何を捨てて、何をしまうかの作業が始まった。

この後はひたすらこの作業で、人数はそんなに必要ではなくなったので、僕と20代の女性の方2人で小嶋さんのお宅で作業することになる。

さすがに、量が凄まじかったので、時間がかなりかかってしまい、何より、この作業は家主の方がいないと話にならないので、なかなかスムーズにとまではいかなかった。

けれども、なんとか3時半までに大方片付けを、済まし、最後はマイクロバスで、ホームセンター隣のサテライトまで戻る形となった。

これで、ボランティアの一連の作業は全て終了となる。


終わった時に僕は結構疲れていて、なかなかハードな1日だったと振り返っていた。

たくさんの方にお礼を言われ、さらには今夜どうするのか聞かれ、泊まっていくか?と、言ってくださる方もいたが、なぜか僕は全部丁寧にお断りをして、最初に車に乗せていただいた方が、仙台から来たということで、仙台の駅まで送ってくれることになった!

とてもありがたい。

至れり尽くせりとはこのことだ。全く。

帰りは高速で一時間ぐらいだろうか、ボランティアのお話しを、してそこまで向かった!



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Image by Jukka Aalho

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