僕は、二つ返事で、快諾した。
秋葉原は、コートニーにとっても、
自分にとっても、聖地である。
二人は手を繋ぎながら、明日への楽しみを語っていた。
ドン・キホーテから、京王プラザホテルまでの道のりの中で、
「コートニーの、卒業の試験は、何だったの?」と聞いた。
そうしたら、「数学!」と答えていた。
後日、スカイプのチャットで分かったが、
自主学習で、数学の知識を吸収していったとのこと。
本当にコートニーは、努力家で、自分の自慢の友だちである。
コートニーを、送った後、渋谷のカプセルホテルへ戻る。
今日は疲れた。
楽しい高揚感と、疲労感のうちに、床に就く。
2日目。
コートニーとスカイプでチャットをしていて、
「8時に京王プラザホテルへ着てほしい。」と言われていたので、
その時間に行く。
しかし、8時から秋葉原は、お店が空いてないよ。
と言っておいたが、12時に京王プラザホテルへ戻っていかいないと、
コートニーとおばあちゃんが回る別のツアーに間に合わないとの事だった。
だったら、急いで探すしか無いね!自分たちは、新宿駅へ向かった。
コートニーと過ごす、今回の最後の日の出来事である。
切符を、一枚ずつ買おうとしていたら、
コートニーのおばあちゃん、ジョーンが、
「大人2枚」のボタンを押してくれた。
「It’s so clever!」
と言うと、サムズアップして、どや顔をしていた。
スムーズに切符を買い、13番ホームへ。
黄色い電車を待ち、秋葉原へ向かう。
「Time limit of 11:15.」
と言うと、
「ワカリマシタ!」
と、元気な声が。
途中、総武線を通るときに見える池を、紹介したり、
充実した電車内だった。
秋葉原へ到着。コートニーのテンションがぶち上がっている。
しかし、到着した自分たちを待っていたのは、
シャッターが閉まりまくっている、秋葉原の町並みだった。
どうしようかな~。と、内心焦っていたが、
コートニーと、おばあちゃんのジョーンは、
露天のおみやげ屋さんに夢中だった。
ジョーンは、友だちに送る5000円の廉価な着物を、
コートニーは、黒子のバスケの青い髪の毛の少年の、
ねんどろいどっぽいのを買っていた。
秋葉原で、何を買いたいのか聞いたら、
「ファイアーエムブレムの○○のねんどろいどがほしい」と言われた。
買えるかな~。不安だった。
行けどもゆけども、シャッターが閉まっている。
しかし、末広町駅の近くに、
「リバティー・ホビー・フィギュア館」というのがあったので、
ここに来れば、あるはずだ!
だって、「フィギュア館!」って銘打っているんだから!
しかし、時間を見ると、開店時間は「午前10:30」
この時点で、まだ9時20分だ。
どうしようかな~。と、途方に暮れていると、喫茶店を見つけた。
幼い頃から、「あんたは目ざといよね~」と、母親に言われていたが、
こんな性格を喜んだことは、まずない。
「Let’s go to the café!」
自分は、促し、3人で、朝早くやっているカフェへと向かった。
そこには、アルコールも提供している、
雰囲気あるポップなお店で、とても感じが良かった。
なんのメニューにしようか迷っていると、おばあちゃんのジョーンが、
「ワタシ、ここ出すわよ!」と、太っ腹な表現をしてくれた。
「Thank you so much!!!」
自分は、体全体で喜びを表現していた。
コートニーは、ピッチャーの水を飲んでいた。
昨日の鉄板焼きでは、自分、コートニー、ジョーン。
という並びだったので、話せなかったが、
ジョーンが斜め向かいにいる。何を話そう…。
ジョーンから、「お母さんは、何歳?」
と、コートニーを通じて聞かれた。
「fifty-eight」
と答えると、
「So young!」
と答えた。
コートニーのおばあちゃんは、後日わかったが、70歳だった。
とても元気でお茶目なおばあちゃんだった。こちらこそ、So Young!だと思った。
自分は、人生の集大成をおばあちゃんのジョーンにぶつけた。
「I interesting to Shakespeare!
Hamlet , The king of Lear , makubex 、Othello.
4 big sad ending story.
My favorite Shakespeare is A midnight summer of dream!
Fairy of Pack is so crazy!!」
( 自分は、シェイクスピアに興味があるんだ!
ハムレット、リア王、マクベス、オセロー、
4大悲劇も大好きだし、
一番好きなのは、「夏の夜の夢」だね!妖精のパックがお調子者で、おかしいんだ!)
おばあちゃんのジョーンは、
微笑ましく理解してくれたようだ。
よかった~。大学時代に、
「この大学に入った以上、シェイクスピアの4大悲劇を知らないっていうのは、
恥ですよ!」と言ってくれた、野村先生に感謝。
途中、トイレに行って、店を出ることに。
そして、すぐに、中国人だらけの免税店を発見することになる。
つけまつげはありますか?と、コートニーは、
店の人に聞いていたが、お店の人は、
中国の人の対応で、大あらわだった。
ふと、ショーケースの中に入っていた化粧品を見て、
びっくりした。
「¥50,000-」
自分は、金色の箱に入った化粧品を見て、
「Monthly apart price!
(コレひとつで、一月のアパート代だよ!」
というと、ジョーンは、アメリカ人らしく、
両手を広げて、「わ~お!」という感じに呆れていた。
ここは、長くいる場所ではない。直感的にそう思った。
ひっきりなしにやってくる中国の方に、辟易としていた。
ぐるっと秋葉原を一周しているような感じだった。
途中、メイド喫茶があったが、開店時間は11時。
今はまだ、9時50分。
店の看板をバシャバシャコートニーは撮っていた。
そして、不思議の国のアリスという看板。猫カフェの看板。
猫カフェは、猫が下の小さいガラスから、覗きこんでくれていて、
3人で、テンションが上った。
よろっと、中心街に戻ろうと思ったら、またメイド喫茶があった。
ここは、親友のひろと女の子二人と一緒に行った、
初めてひろと喋った思いでのメイド喫茶だった。
しかし、ここも開店時間が遅く、11時半だった。現在時刻10:05。
まだまだ、時間は残っている。
自分は、再びテンション上がった。
それはなぜか。お店の名前は、「Dear Stage」。
そう。でんぱ組.incの出身ステージだ。
他の二人が、アメリカの二人が引くぐらい、テンションが上った。
My favorite Idol!!
「アーハン!」的に受け流されたが、
こっちは、写真をパッシャパシャ撮った。
開店時間は12時。まだまだだった。
でも、ずっと好きだったでんぱ組.incのホームステージに足を運べて、
嬉しくなった。
これも、コートニーが秋葉原に行こうと言わなければ、
経験できなかったはずだ。
やっと、10時を過ぎた。あと30分ある。どうしようか。
とりあえず、「ゲームセンターCX」で有名な、
「スーパーポテト」に入った。
レトロゲームを取り扱っているお店で、
5階がレトロゲームセンターになっていた。
スーパーマリオブラザーズのアーケード版を初めて見て、驚いた。
おばあちゃんのジョーンは、北斗の拳のスロットをやっていた。
100円を入れて、30クレジット。
すぐに終わってしまったが、一種のカジノ的な感覚があって、十分楽しめた。
いよいよ機は熟した。出陣。
途中、アニメイトセンターに行ったが、11時開店。
アニメイトへ行くことに。アニメイト!!水樹奈々さんのポスターだー!!
急いで、コートニーに写真を撮ってもらう。
自分は、デイバッグを前に出して、帽子を整え、
こちらが、GOD DIVA(歌姫!)!と言った感じで、
執事的な気持ちで、左手で「これが、水樹奈々でい!!!!!」と、
凛とした表情になった。
そのアニメイトに、コートニーの言う、
ねんどろいどがあるかもしれないと思い、入店。
奥のカードゲームのお店から、じゃんじゃんやってくる、
自分以外の髪の毛と眼の色が黒色じゃない人々。
それを見たコートニーは、
「これって、ワタシタタチとイッショじゃない?」
「そうだね!み~んな!仲間!!」
コートニーは、笑っていた。
フィギュアの5階に行ってみた。
しかし、ねんどろいどの場所は小さく、
思い通りのキャラは見つからなかった。
仕方ない!時間もない!
「リバティー・フィギュア・ホビー館」しかない!!
時間もないと、焦っているコートニー。
ちょっと早足で歩きながら、店に入る。
「すいません!ファイアーエムブレムのねんどろいどありますか!?」
「ファイアーエムブレムかどうかわかりませんが、ねんどろいどは、4階です!」
必死さが伝わったのだろう。エレベーターに乗る。4階に到着する。
コートニーが降りる、自分が降りる。エレベーターが閉まる。
おばああああちゃああああああん!!!
閉じ込められた!パニック!!
コートニーもびっくりしていた。
小さいビルの小さいエレベーターなので、閉まるのが早い。
急いで、下のボタンを押して、なんとか、開く。
そこには、無事に、おばあちゃんのジョーンが居た。
よかった~。
「Are you all right? So sorry.」
と言うと、
「No problem.」
という感じだった。
店員さんに、「ねんどろいどは、どこですか?」と聞いたら、
案内されたのは、壁一面ねんどろいどのコーナーだった。
多分、「ファイアーエムブレム」って、
くくりだと無いだろうな~と、心配していたが、
コートニーが、「Ah!!!!」と、ワントーン上げて驚いた商品があった。
それは、黒い仮面をかぶった、
ピンク色の髪の毛をしていたねんどろいどだった。
「これにします!!」
コートニーの迷いはなかった。
値段は、5,900円。おばあちゃんのジョーンが、取っ払いしたのであった。
「このエレベーター、すぐ閉まっちゃいますね~」
「そうなんですよね~よく…」
チン!
「あ」、
「あ」
店員さんとの阿吽の呼吸で、
エレベーターに乗り込んだ。
コートニーのテンションが、
ぶち上がっているのがわかる。
それは、秋葉原に来る前と、比べ物にならないぐらいだ。
長文になるので、ちゃんとした日本語で書くが、
それぐらい、コートニーは、流暢な日本語を話す。
「私は、ずっと、この、秋葉原に来たかった。
中学生の時から、ずっと。ずっと。
でも、距離とお金の関係で、ずっと来れなかった。
でも今日、かずやさんと一緒に、回ることができて、
本当に嬉しかった。夢が叶った。かずやさん、本当にありがとう。」
こちらこそ、ありがとうだよ。。。
思わず、泣きそうになった。
「私は、大学に入ったら、エンジニアの勉強をして、
東京に子会社を持っている、アメリカの会社に入って、
必ず日本で生活します。その時は、またアソビましょう!」
もちろんだ!
と言うか、高校の時に、こんな明確なビジョン持ってなかったよ!
すげー、ティーンエージャー!!
コートニーとの別れの時間は近づいてくる。
人と人は、
命の砂時計を、お互いに削りながら生きていることが、
痛いほどわかった。
秋葉原の駅構内で、
「How do you do me my escort?」
要は、自分のエスコート、どうだった?と、ジョーンに聴くと、
体中を揺らしながら、「GOOOOOOOD!!」というジェスチャーをしてくれて、
泣きそうになった。
行きのエスカレーターで、
「Please for left stand.
Right is running man have japan.」
(左に立ってね。右側が走ってくる人がいるから。)
その時は、信じられない!という表情だったが、
後ろから、本当に走ってくる人がいたので、
「This is running man.」
と言うとジョーンは、呆れていた。
帰りの電車でも、話は尽きなかった。
コートニーのお兄ちゃんは、アメリカンフットボールの
ヘルメットを集めていて、コートニーは、辟易している。
とうんざりしながら言っていた。
自分は、「I have many books. Books OK?」と、
お伺いを立てたが、ジョーンが、「It’s OK!!」と言ってくれた。
電車を出て、京王プラザホテルまでの道程が長い。
ジョーンは、喘息なのに、階段を使わせて、申し訳なかった。
お別れの時。
思えば、夢みたいな3日間だった。
奇跡的に19日から21日まで東京にお互い居て、
渋谷と新宿というすぐの距離感。
お互い、やついフェスと秋葉原。
こんなにも、充実した3日間はなかった。
「See you next again. Someday is never!」
いつかまた会おう!いつかは、永遠にない。だけどね!
そう言うと、
「Maybe!」
と、答えてくれた。
多分、たぶん会えるよ!と、言ってくれた。
多分、これから、ずっと、長い付き合いになってくると思う。
自分とコートニーは、不思議な縁で結ばれている。
そこには、恋愛感情じゃなくて、本当に純粋な友情関係。
国を超えた。髪の毛の色、眼の色、人種を超えた友情がある。
離れるのが惜しい。
エレベーターが到着しても、3人でハグをしていた。
「Have a nice trip!!!!I glad miss you!」
(良き旅を!ほんとうに嬉しくて、離れるのが惜しいよ!!)
コートニーも、コートニーのおばあちゃんも、
もちろん自分も同じ気持ちだった。
またね!またね!!またね!!!
エレベーターは、無情に閉まっていく。
僕とコートニーの関係は、これからだ。
渋谷に戻ってきた。
このブログのタイトルである、
「フェス童貞を奪った」やついフェスティバル。
2日目に参戦である。
とりあえず、入れる場所が、duoという、
一番大きいO-Eastの横にあるステージだったので入った。
そこはもう、ほぼ満席で、「どぶろっかーず」が演奏をしていた。
これは、「♪もしかしてだけど~」のどぶろっくのバンドバージョンだ。
テレビで放送出来ないシモネタを、
声高らかに歌い上げていた姿は、めちゃくちゃかっこよかった。
その後に、お笑いコーナーのザブングル、Yes-man、中村愛、トミドコロというメンバー。
ザブングルは、カッチカチやぞのアンコールを、
何度も強要するというところで、笑いを取り、
Yes-manは、嫁を抱こうとしているところに、
奇妙な幼稚園児(40歳おじさんが演じる)、「たもつ」が、
奇妙奇天烈摩訶不思議な事を言って、場の笑いを誘っていた。
中村愛は、「テレビではできないマジック」を用意していた。
思い出すのも恥ずかしいマジックをしていた。
変なところからボールが出てきたような気がする。
自分が面白かったのは、トミドコロさんだった。
2代目バボちゃんとして、活躍をしている彼のネタは、好戦的だった。
ネタが終わり、シーンとなっているところで、拍手がないことに対し、
「拍手しろよ!!!」
「こんなにアウェイだと思わなかったよ!!!」
と、自ら、いじられキャラをセルフでやっている、
すごい心臓を持っている人だと思い、敬意を表して、
「帰れ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、叫んだ。
そうすると、0.2秒の早さで、
「なんだ、そのしっかりとした意思表明は!!!!!!!!!」
と、返してくれた。
2代目バボちゃんとして、これから、バレー中継で、
有名になってくる人に、「帰れ!」と叫んでしまった背徳感があったが、
とても楽しかった。
次はすごいよ!
「どうもみなさんこんばんは!charisma.comです!!!」
今、一番自分がしびれている現役OLラップユニット。
会場のボルテージが、ぶち上がっていく。
曲は何をやったかわからないが、とにかく、踊り狂った。
彼女たちのステージを見るためだけに、1万円を払っても痛くはない。
最後に、赤い脚立が出てきたので、
それに二人が登り、後ろのお客さんまで見られるようにしている演出なのだと思った。
最高に最強に盛り上がって、一旦、会場の外に出た。
自動販売機の100円のペットボトルが売り切れている。
80円の炭酸を買って、一気に飲み干す。
duoにもどると、DJニッチャメンのジャニーズDJ。
(ちなみに、DJニッチャメンとは、X-GUNの西尾さんのDJをやるときの名前である。)
ちょうど、charisma.comのお客さんが外に流れたことにより、
余裕が生まれて、自分は、DJで踊り狂っていた。
司会のYes-manが、
「ほとんど、お笑い芸人しか出てないじゃないですか!」と、
ツッコミを入れながら、マキタスポーツ(マキタ学級)の番に来た。
隣に立っていた女性が、とてつもなく綺麗だった。
しかも、マキタさんの曲を口ずさんでいる。これは、相当なファンだな!!!
ドキドキしながらも、絶対にあとで話しかけよう。
話しかけない後悔のほうが、僕には嫌だった。
マキタ学級は、エリック・クラプトンの一番有名な曲を、
2年前から練習してきましたと言いながら、2秒で終わったり、
キーボードの人が、森山直太朗のさくらを、
めちゃくちゃキーを上げまくったり、下げまくったり、とても楽しかった。
演奏が終わり、例の女性についていく。ストーカーかよ。
「あの、めちゃくちゃ、口ずさんでましたよね!ファン何ですか!?」
今思い返しても、めちゃくちゃ生意気な対応だったと思う。
返ってきたのは、思いもよらない言葉だった。
「ファンっていうか、内野ファンタジー(マキタ学級のドラム担当)と、
一緒にグループ組んでいるんです。」
「ええええ!!関係者なんですか!!!一杯おごりますよ!!」
「いえいえ、いいですよ~」
「じゃあ、少し、お話だけでもさせてください!」
「あ、私、エターナルジャーニーっていうグループ名なんです。」
「クレージージャーニー?」
「クレージーじゃないです。エターナルです。永遠なるww」
「あ、クレージージャーニーっていう、
クレージーな旅人を紹介する番組があって!」
「あ、それ、知らないです。」
「あとで、絶対にいいね!しますね!え~っと、クレージージャーニー…」
「クレージーじゃないですって!!エターナル!永遠なる!!」
そんなイチャつきをやらせてもらった女性が、
コントラバス子さんというコントラバスを弾く女性だった。
その後、ちゃんと、いいね!を押させてもらい、
メッセージを送らせてもらった。
「あ、すいません!呼ばれたんで、行きますね!」
と言って、颯爽と帰っていく、コントラバス子さん。
ありがとう!コントラバス子さん!また、話がしたいです!
セットチェンジでのお笑いコーナーは、ジンカーズ、
浜口浜村、ザ・ギースと言う面々。
ジンカーズは、どんなネタか、見ていない気がするのだが、
浜口浜村は、面白かった。
「人殺しは、絶対ダメ!!!」と、ユニゾンでいうネタで、
確か、THE MANZAIの認定漫才師にも選ばれた人たちだと思う。
独特なネタで、面白かった。
ザ・ギースは、ベテランの域。
添乗員の姿をした尾関さんが、
カタコトの英語で、「beef or chicken?」から、
「beef or ゴッドタンの出演権?」、
「ゴッドタンの出演権 or タモリ倶楽部の出演権?」、
「ゴッドタンの出演権 or やついいちろうの生き方?」と、
どんどん、究極の2択の質問が、矢継ぎ早に襲い掛かってくる。
「ゴッドタンとタモリ倶楽部」の出演権対決は、
高佐さんが、相当悩んでいて、一番笑いを取っていた。
「このコントを辞める or このコントをあと20分続ける?」で、
「やめます」といったオチで、見事だな!!と、感心した。
次が、友達の前評判が一番高かったアーティストだった。
その名前は、「水曜日のカンパネラ」
水曜日に打ち合わせが多かったこと。
なんとかく、好きなバンドの歌詞に、「鐘」が入っていたから、
カンパネラっていう響きいいなって思って。と、
脱力系のラップアーティストなのかな?と思ったら、予想を裏切られた。
だって、2階から登場するんだもの。度肝抜かれたよ。
曲は、千利休だったと思う。
もみくちゃになるんじゃないか?と、
自分が恐る恐る、ボーカルの女の子(コムアイちゃん)を見ていた。
ゆっくりと、自分のペースで、ステージに向かっていくコムアイちゃん。
曲の不思議さも相まって、「こいつ、なんなん?!!」と、驚いていた。
「水曜日のカンパネラ」って、一人しかいない、
T.M.Revolution方式なのかな?と思ったり、そう思うと、
突然「いい湯だね!」というと、
ファンが、「いい湯だね!」
コムアイ:「手の指の皮が」
ファン:「ふやけるね!」
と、独特なコール・アンド・レスポンス。
「ディアブロ」という曲で、お風呂の話。
ただひたすら、銭湯のお話をしている歌詞なのに、
めちゃくちゃ、のぼせちゃう!かっこいい!!
言葉遊びというか、楽曲はすげーかっこいいのに、
コムアイちゃんのキャラクターと、
歌詞のくだらなさのギャップが、すごくいい。
MCでは、「2階の人さ、私、見えるんだわ~。
ノッてくれないと、こっちのテンション下がるから、
全力で楽しもうよ。私も、ノッていいのかなって、
思う時もあるけど、せっかく来たんだから、ノろうよ!!」
挑発的なMCだな~と思うと、「私、PVに出てるんです。」と言う発言が。
コムアイ:「やついさんのPV(『トロピカル源氏』)
っていう台北に行く予定だったんですけど、
ポケットマネーで行けって言われて、
…私も、そんなに暇な方じゃ無いと思うんですけど、
これでも、結構忙しいと思うんです。でも、その日、
ちょうど、たまたま休みで、行ける!と思ったら、
…寝坊したの。
でも、PVの0.5秒だけ写ってるよ!(多分、Lのポーズをしている)
よ~くみると、写ってるから!」
どこまでも不思議ちゃんだなおい!と思いながら、
多分「ユタ」へ。
水をイメージして作ったこの曲は、
さっきとは、打って変わって、静かな、そして、荘厳なライブ会場になった。
タイトル通り、シャーマンが霊を降ろしてきそうな、
すごいステージだった。
キラーチューンの「桃太郎」が流れると、脚立が登場。
「お、そうか、charismaちゃんと同じで、
後ろのお客さんまで見えるようにしているんだな~」と思うと、
そのまま脚立が、ステージ上で立たなかった。
そのまま、折りたたまれたまま、客席へ流されてきた。
ステージ中央で待機していた自分は、脚立をキャッチ。
「え?えっ???!えっ????!何が行われるの????持ってていいの?」
ちょうど、脚立を、祭りのお神輿のように掲げあげていた。
次の瞬間、更に驚きの光景を目にする。
歌っているコムアイちゃんも、客席にダイブ。
そのまま、脚立の上で、
「キキキビダンキビキビダーン!!」と、歌を連ねる。
自分は、脚立を両手で抱え、支えながら、
コムアイちゃんを、真下で見ていた。
自分にMっ気があったら、この状況をもっと楽しめるはずだが、
そんな余裕はない。
とにかく、無事故でこの歌手を何とかしなくては。
その思いしかなかった。
曲が終わると、何事もなかったかのように、
脚立ごとステージに送られてくるコムアイちゃん。
そうすると、手を離した拍子で、自分の両腕にさらなる負荷がかかる。
「重い重い重い重い!!!!」
自分は、注意喚起を促す意味を込めて、
叫んだが、それが、コムアイちゃんの耳に入ったらしく、
「重い言うな!!!!!!」
と、一喝されてしまった。
「驚きのライブパフォーマンス」
としか、評せない。驚きすぎた。
あと、無事に、コムアイちゃんが、
ステージに送られて、良かったとしか言いようがなかった。
その後日、めざましテレビを見ると、
「やついフェスティバル」の模様が特集されていて、
水曜日のカンパネラのVTRが流れていた。
「ステージが終わると…」というナレーションのあと、
「重い言うな!!!!」
という、コムアイちゃんの叫びが、
全国放送のめざましテレビで流れていた。
あの時、重い重い重い言っててごめんね。
コムアイちゃん。ビビっただけだよ。
GOING UNDER GROUNDが、ライブで、全員歌わせる曲を流し、
それに感動しながら、しかし、ぐったりとしながらも、ライブを楽しんだ。
ネタコーナーでは、ハマカーン、X-GUN,流れ星と、
3階で見ていたので、音声だけで聞いていた。
途中、場所を開けたりして、初めましての女性二人と話すこともできた。
「リストバンドの色が違う!今日はじめて何ですか!!
ロッキンとか行く感じですか?
でも、ロッキンって、どこでやってるんですか?
長野?へ~!茨城でやってるんですか?!知らないっす!
今日、夏フェス、初めてっす!G-shockいいっすよ~。
そのまま風呂は入れるし、でも、友達、いい時計しているんですよね~。」
と、一気にまくし立てていたら、
「面白い人ですね!」
と言われて、
「あ、、、あ、、ハイ。」
と、照れてしまった。隙を付かれた感じをして、恥ずかしくなった。
その人達は、すぐに過ぎ去ってしまったが、貴重な経験だった。
近くにいたカップルにも話しかけ、
「トロピカル源氏は、台北ですよ」と言い、
「水曜日のカンパネラちゃん、すごかったですよね!」
どうやら、彼氏さんは現場におらず、
彼女さんだけduoに居たとのこと。
「彼女の説明聞いても、よくわからないんですよね~。」
「脚立ごと、お神輿のように、持ちあげるんです!!」
「あと、トロピカル源氏、寝坊したけど、写ってるらしいですよ!」
彼氏:「へえ~!自分的には、永野、やばいっすね。クマのぬいぐるみかぶって、くまさんを応援しようっていうネタで、もう、やばいっすね本当!」
自分:「永野さん、本当、他の芸人さんにもはまってますからね!!」
カップルと別れ、いよいよメインイベント、「エレキシヶ原の歌合戦」。
やついいちろうと、レキシの池ちゃんの歌合戦。
やつい軍は、コムアイちゃん、charisma.comのゴンチ。
レキシ軍は、いとうせいこう、charisma.comのいつか。
コムアイちゃんは、なんか、人選がポンコツを集めた感じじゃない?
と、自虐を入れていた。
「今夜はブギー・バック」、「DA・YO・NE」をそれぞれ歌い、
決着がつかないぞ!といった所で、レキシ軍から、フルメイクの誰かが登場。
「紅だーーーーーーーーーー!!」と言ったが、
あまりにもメイクをしすぎて、一瞬誰かわからなかった。
「オーケン?(大槻ケンヂ)?」とつぶやいたら、片桐仁さんだった。
この部分は、エレ片のコント太郎で、放送されていたが、
2番をほとんど歌わず、客席に歌わせるという暴挙。
やつい軍は、なんと、蛭子能収。
どこまでも、ポンコツを集める気だな!!
蛭子能収さんが歌ったのは、「ヨイトマケの歌」。
リズムという概念がない。と、いとうせいこうさんから言われた。
charisma.comのゴンチは、事務所から、正式に
「ゴンチは何もできない」
と、言われた。
しかし、一つだけ、ゴンチはできることがあった。
charisma.comのゴンチ(DJやる方)が、唯一できること。
それは、
「すべての受け答えを、『だよね!』で、返す」
ことだった。
ゴンチ、最高だよね!『だよね!』
やつい軍勝つよね!『だよね!』
万能だな~と思った。
これじゃ、決着がつかない!!
じゃあ、片桐さんも蛭子さんも絵を書くのが上手だから、似顔絵対決だ!!
お題は、「やついさんとレキシの池ちゃん」。
その書いている間に、ジャニーズの曲が!!!
トゥインクルのトシちゃん!!今立進の登場だー!!!!!!
盛り上がる会場、一瞬で消えるトシちゃん、一切触れないステージ上の面々。
いとうせいこう:「あれには、触れない方がいいの?」
やつい:「はい、それ要因なんで」
ドライなやついさん。So cool!
出来上がった絵を、上手と下手のスクリーンで映し出す。
ふたりとも、味が出ていて、とても良い出来だった!
蛭子能収さんの歌で、ちょっと涙ぐんでいた、
コムアイちゃんが、「すごい欲しい…」と、つぶやいたら、
「じゃあ、記念にあげるよ!いいですよね?蛭子さん?」と、
やついさんの、ナイスアシスト。
見事、コムアイちゃん、蛭子さんの絵をゲット!相当喜んでいた!
これじゃ、決着がつかないじゃないか!!
もう、殴り合いしか無いのか!?と、やついさんが、言ったら、
モーションで、殴る動作をXの片桐さんが蛭子さんにしたら、
「なんだと!!!」と、本気でマイクで殴りかかろうとする蛭子能収。
大島渚じゃねえんだから!一瞬、本気でぶつかりそうで危なかった。
これじゃ、平和は訪れないよ!!
そこで、僕は、忌野清志郎を見た。
あれ、お亡くなりになっているはずなのに、
目の前に、忌野清志郎がいる!!!!!
ホフディランのワタナベイビーさんが、扮装して、
「雨上がりの夜空に」を歌っているのですが、
蛭子さんは、そのことを全く知らないので、
「あ、はじめまして~」と、普通に挨拶していた。
二組とも、平和に終わろう!!ということで、
やつい軍、レキシ軍とも、引き分けで、この「エレキシヶ原の歌合戦」が終わった。
やつい:「ここからが本番。これまでは、前座。」
いよいよ、ラスボス(やつい談)、小林幸子の登場である。
登場!!
赤いドレスに、白のスパンコール。一瞬で、「オーラが違う!!!」と、思わせた。
自分は、同じ新潟県の同郷なので、誇りに思う。
でも、普通に生きてきて、小林幸子さんの生歌を聴くことは、
無いだろうと思う。
これが、やついフェスの醍醐味である!!
「雪椿」、ギターでジャジィな「思い出酒」、
そして、やついさんとのデュエット、「もしかしてPART II」。
まあ、やついさん、音を外す外す。
高い所行っちゃったと思ったら、めっちゃ声低くなったり、大変だった。
エレ片のコント太郎でも言われていたが、
ノーナ・リーヴスの西寺郷太さんも、
やついさんの奥さんも、「あれはないよ。」と、ガミガミ言われていた。
でも、絶対に、今日のやついフェスしか見られない。貴重な経験ができた。
ついに、ラストが迫ってくる。
DJやついいちろうが、時間調整のために、2曲だけ、DJ。
そして、やついフェスから生まれたアイドルユニット、
「リアルでんぱ.♂(オス)」
ピョコタン、コウメ太夫、そして、大林素子と仲がいいと噂されている、氏神一番。
正式に言うと、ねむピョコ、うめたそ、最上もがが一番、略して、最上一番。
客席が、キョトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
としていたのがわかる。
でも自分は、ねむピョコーーーーーー!!!と、ひとり、叫んでいた。
最上一番が、バレーボールを客席に投げるというパフォーマンス。
そして、すぐ帰ってくるという、hateのディスりが入っている観客。
氏神一番(最上一番)に、マジギレしている、やついさん。
でも、楽曲が始まると、本当にでんぱ。でんぱだよ。これ。
「♪タコスに、タバスコかける~」
永遠と続く、サビ。もう、脳内電波。
終わりましたー!と、あっさり終わり、ついに、最後の最後。
サニーデイ・サービス。
今までのどんちゃん騒ぎとは、打って変わって、
3人のしんみりとしたテイストの曲が流れてくる。
コレで終わっちゃうんだな~。と、感慨深くなる。
これは、会場にいた、全員が思っている、共通認識である。
そして、出演者全員がステージ上に、登場。
一番のやついさんの友達、「ノグチくん」が、一番いい所に出てきて、
「なんで、お前出てきてんだよ!!」と、
今立・片桐に突っ込まれていたり、
とにかく、普通の素人さんなんだけど、
めっちゃしつこくやついさんが、説明しているのが、面白かった。
そして、やついフェスのテーマ曲、
「月が今夜笑ってるから、ぼくらそっと東京の空を見上げる」を、
全員で大合唱。
やついフェスが終わったあと、
会場の外に出た時に、
空を見上げて、
感慨にふけっているように。
と作られた曲で、
自分も、おぼろげながら、口ずさんでいた。
本当に終わっちゃうんだな。って思った。
最後に、ステージ上の出演者と、観客で記念撮影。
自分は、スマホを取りに行かなくてはいけないと思い、早めに出た。
ツイッターで、会場前のローソンで待機。
知り合いのちらほらと。初めましての人が居たので、
「ラジオネーム:くわばらかずやです~」と言うと、
「あ!!知ってます!!」
と、言われた。
今立さんと同じグッズTシャツで、写真を撮ったり、
やついさんに、握手できたり、水曜日のカンパネラのコムアイちゃんが、ふら~っときて、
「脚立、重い重いって言ってごめんなさい!!
でも、あれ、危険だと思って!危険だと思って!!」と言うと、
「そうだよ~。ま、確かに体重○○キロあるけどさ~」
と言って、水曜日のカンパネラシールを頂いた。
みんなで譲りあったけど、結局頂いた。
片桐さんのおかげで、エレ片で採用されたので、嬉しかった。
人がどんどん帰ってくる。
「じゃあ、私、先に帰ります~」
「あ、モテキの長澤まさみだ!ドロンさせていただきます、シュシュシュ~!!」、これが、通過儀礼となった。
名残惜しいので、渋谷駅まで、みんなを送る。
「次は、(エレキ学園)修学旅行だね!」
みんなにまた会える。それだけで、生きていける。
カプセルホテルへ戻り、風呂にはいる。
寝ている。でも、おなかが空く。
1,000円だけ握りしめて、天下一品へ。
でも、1,000円じゃあ、ちょっと物足りない。
次からは、1,200円を持ってこよう。
夢の終わり。夏の夜の夢。
シェイクスピアの妖精パックに、まぶたに媚薬を塗られた3日間。
翌日、7時に池袋から出発しなくてはいけないので、
5時半に、カプセルホテルのアラームをセット。
しかし、鳴り響いたはいいが、止め方がわからず、迷惑をかけた。
大浴場とサウナに入り、身支度を整え、ついに、新潟へ帰る。
3泊4日の、人生で一番濃密な東京旅行だった。
コートニー、やついさん、今立さん、片桐仁さん、
要らない帽子を、ファンにあげた川尻さん、もう、全員全員、大好き!!!!!
うれしい、たのしい、大好き!!!
また来年も、6月18日、19日の土日に、渋谷12会場で、やついフェスティバル2016が開催される。みんな、行こうぜ!!!!!!!!!!!(完)