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15/8/30

母子登校①

Image by Olia Gozha

面談をしていただいた次の日。

また

娘にとって

つらい つらい 朝が来ます。

なかなか起きてこない→大泣きパターンが出来上がりつつあり、私の中で少し焦りが出始めてきました。

少しでもこの悪い流れを断ち切ろうと、今日から娘に付き添って登校することに決め、職場には娘の体調が悪いことにして、お休みをいただきました。

「さあ、ご飯を食べて。食べられるだけでいいから。時間になったら出かけるよ。今日はお母さんが一緒に行ってあげる。

お母さんは出かける準備ができているから、先に外で待ってるね。準備ができたら来てよ。」

私はそう言い残し、家の外で待ちました。

どうしよう  どうしよう

不安そうな 焦ったような娘の声がドアの向こうからかすかに聞こえます。

しかし私はあえて声をかけることはせず、ひたすら待ちました。

待って…

待って…

待って…

ついに根負けした私から

「じゃあさ、ミステリーツアーに行こうか。」

と切り出しました。

「ミステリーツアー」とは

娘がまだ保育園児の頃、私から離れることが不安で大泣きした時に、少し早めに家を出ていつもと違う道を通ってから送り出した時の必殺フレーズです。

こうすると少し気がまぎれるようで、機嫌が治ったのですが

【ミステリーツアーとか言ってさ、結局学校行くんでしょ。】

さすがに小学3年生には通用しませんでした(当たり前の結果ですがorz)。

そんな文句を言いつつも、ちゃーんとランドセルを背負い、玄関から一歩を踏み出すことができたのです。

【ねぇ、いつもより遠回りして行こう。その間に今日はどうするか考えるから。】

そういうのが精一杯、というような力のない声。

「いいよ。じゃあさ、目標は2時間目が終わるまでに学校に着くようにしよう。そうすれば20分の休み時間にみんなと遊んでから教室に行けるでしょ。ダメならダメで、今日は帰ってくればいいから。でもね、行くにしても帰るにしても、自分で決めたことは自分で先生に伝えるよ。」

【うん・・・。】

そんな会話をしながら、いつもの道の反対方向へ歩みを進めました。

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