【まえがき】
このストーリーは、自分が以前書かせていただいたストーリーの「その後」、
震災後にやっていった行動の中から得られたことを書き留めたものです。
こちらが前編となっている前回のストーリーです
すこしでも誰かのお役に立てたら幸いです。
《 『友達と知り合いの違いがわからず苦しい』昔のオレのようなあなたへ 》

【1.もうひとつの『復興』】
『友達ゼロ、人間嫌い』
『どうせ自分ひとりで生きていける』
『誰もオレのことはわからないだろう』
そんな、人間に訪れた大きな転機…。
震災そして被災生活。
インフラが寸断されたその生活を通して…
見えた、体験した多くの出来事が、
自分がこれまで
人との関わりを
散々サボってきた。
その分も取り返す位…
『オレはもっと人と向き合うっ!!』
そう決めることができた。
こうして、
被災地の『復興』と時を同じくして、
自分自身の生き方の『復興』が始まった。
【2.らしくないこと】
オレがまずやったこと、
それは『久しぶりに地元の同級生達と会う』こと。
なぜって、子どもの頃からず~っと悩んできたことがあった。
『友達って一体どういう人のこと?』
『友達と知り合いはなにが違うの??』
ずっと、この問題が解けなかった…オレ。
今なら解けるかもしれない…
そう思えた。
生まれ育った地域はド田舎だったので、
小、中学校まではほぼ同じメンツ。
ただ、オレはその同級生達を自分の中で知り合い程度なのか、友達と呼んでいいのかすらよくわかっていなかったし、
実際、卒業してからまったく会っていない人だらけ…
それでも、まったくゼロから友達をつくるよりは、少しでも関係性がある人達とのほうがうまくいく気がしたし、
それで関係性を再構築して友達関係ができたら、心に決めた『もっと人と向き合うっ!!』をやっていくには良いスタートがきれるだろう!
そう思った。
地元の同級生を集める方法としては
『久しぶりに同窓会でもやろう♪』というていにすることにして、
まずは数少ない(泣)連絡先を知っていた同級生Kに
『同窓会しようぜ!』メールを送信。
まあ、実はこの一通のメールすらも変な汗かきながら、
『だぁあああぅ!Σ(゚Д゚ノ)ノ』とか言いながら送った(苦笑)
…数時間後
『おー久しぶり!いいね、やろうぜ』との返信。
しかもタイミング良く、直接会う約束もできてしまった(; ゚ ロ゚)
久しぶりだったし、直接会えるとは…
という感じだったので目、泳ぎまくりだったけれど、
ふぅ…なんとか第一関門クリア~
ちょっとひと安心…(*∀*)=3
よっしゃ!次は参加者集め。
有り難いことに『やろうぜ!』と言ってくれた友人Kが、地元の同級生達の連絡先をたくさん知っていた☆
そのおかげで『同窓会しようぜ!』メールを多くの同級生に一気に送ることができたのだった。
ま、変な汗を相変わらずかきながらだったけど(笑)
…数日後
『いいねーやろうか』
『たぶんいけるかな』
『久しぶり!わかった』
と参加者が集まり始め…ドタバタながらも日程・場所も決定できた。
その中には、
中学時代、同じ部活だったS
運動も勉強も◎羨望の眼差しで見ていたY
同級生なのに世話好き兄貴のようだったK
つかみ所はないがツッコミ所は多々あるM
小学生のときよく遊びに来てくれたK
(K多すぎてすません(笑))
と『ホントにきてくれんの!?』とびっくりするほど、
当時付き合いの薄かったメンツも参加を表明してくれた…!
第二関門クリア~…?
正直なところ
『に、二三人集まればいいかな~(-ω-;)』と弱気に思っていたところもあったので…
7~8人と予想以上の参加者数に驚きながらも、
自分から声をかけて同窓会を主催するだなんて、
今思っても本当に『らしくないこと』だった。
今までの自分だったら、
絶対やらなかった
やれなかったことを
自分で心に決めたことに従って、
Kに手伝ってもらいながらも、こうしてその日を迎えるまでに至っている…
このまぎれもない現実が、
『うまくいくかな?楽しい場にできんのかな?』
と不安を抱えながらも、
『地元の皆はどうしてるだろう、なんでやろうと思ったか位は皆の前で話せたらいいな』とワクワクする気持ちのほうが
ほんの少しだけではあるけど、
勝ててる。
そう感じられた。
準備はできた、あとは同窓会当日を迎えるだけだった(゜m゜;)
【3.そういうことか】
同窓会当日がやってきた。
場所はわが家!
…居酒屋でもいいと思ったんだけど自分自身のリラックスのために
あえて自宅にさせてもらった!
まぁ宅飲みのほうが安上がりだし(´ 3`)
買い出しもオーケー☆
今回は男だらけなので酒、酒、酒、つまみ、つまみ、肉、肉、肉とチョイスは楽チンだった(笑)
まずは今回、参加者集めに協力してくれたKが少し早めに来てくれた。
彼は今回、オレが『らしくないこと』をドタバタしながらもやろうとしてることの意味を、何となく感じ取っていたのかもしれない…。
それをあえて何も聞かないで、ただ手伝ってくれて、当日にはこうやってちょっと早めに来てくれる。
『こいつはやっぱイイやつ。』
『なんだ…オレにはいい友達がいたじゃねーか…あんがと。』
そう思った。
余計なモノや見られたら恥ずかしいモノをクローゼットに突っ込んだりして(笑)
スペースを確保していると、参加者の同級生たちが集まり始めた。
少しぎこちなさはありながらも『久しぶり!来てくれてサンキュー』と笑顔で何年ぶりかわからない再開を喜び合うことができた。
(〃´o`)=3
皆が揃い、
部屋は男一色、
男ひしめく宴会場…
『うんっ!むさ苦しいぜっ!!Σ(゚Д゚)』
乾杯をして、あとは『なるようになる!』と勢い任せで飲み食いしゃべった!
○○が結婚した
仕事が○○だ
中学の時オレは○○だった
○○んちでよく遊んだ
そんなみんなの「今」や「昔」をぶははははっ!!と聞きながら、
子どもがいたり、色んな意味で貫禄がでたとしてもみんな変わったようで変わってないもんだな(ヽ´ω`)
そう思った。
そしてみんな口を揃えてこう言った。
『オレ、30代ってもっと大人だと思ってた(笑)』
うん、激しく同感。
男ってのがこんなに、いつまでもバカでエロだとはね…
うむっ!今後の成長に期待しようっ(爆)
…
少し酔いがまわってきたかな~という時に
ふと気付いた…。
『あれ?オレぜんぜん馴染めてるじゃん…』
『友達関係再構築どころか、これはすでに友達…だな。』
と。
あ
いまわかった
ずっとわからず悩んでた
『知り合い』と『友達』の違い…
そこには違いなんてそもそもなくて、
自分自身が目の前のその相手を
『知り合い』なのか『友達』なのか
どっちに決めるかなんだっ!!!
『知り合い』と決めてしまえば
その程度の付き合いになるんだろうし、
こいつは『友達』だ!と決めてしまえば
そいつのことを自然に
助けたいって想ってあげられたり、
なんか手伝ってあげようと思ったり、
楽しい場を一緒に楽しみたいと思える。
それは相手もおんなじこと。
なんもがんばんなくたって
勝手に伝わるもんなんだっ!!!
それがわかったら…
今回なんでこんな『らしくないこと』をやろうと思ったか、
語る必要なんてもうないと思った。
だから、
好きなだけ騒いで酔っ払って、
そのまま
『ぶははっ!またやろ~な!!』って別れた。
それでいいんだ。
オレは今回
確かめたかったこと、伝えたかったことを『態度』で示すことができたのだから。
友達してこなかったのは
相手じゃなくて、オレだった
しかも全部オレの思い込み。
やっぱ【ホントはみんなイイやつ】だった…。
オレは
もう自信もって言える。
オレには
友達が…
いるっ!!! ( ´∀`)人(´∀` )
~END~