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15/8/13

発達障害と向き合って2

Image by Olia Gozha

精神病院で出会った患者さんに教わったこと。

わたしはあまり人間が好きじゃなかった。いつも自分の世界に閉じこもっているような感じで、あまりだれにも関心が持てなかった。ふつうなら、学校を卒業して、就職して、自立していないといけない年齢なのに、わたしはいつまでたっても文字の読み書きすらマトモにできなかった。

人間が怖かったから、誰とも関わらずに、友達もなく、ひとりでひっそりと暮らしてきた。


家族とは一緒に住んでいたけど、会話はほとんどなく、地味で目立たなかったから、学校ではいじめられ、バイト先以外で誰とも話さずに、自分にはどこかおかしいところがあるんじゃないかと、生まれてからずっと悩み苦しんできた。

いつも情緒不安定で、人に迷惑をかけてしまったこともあった。自分ではどうしようもなく、感情をコントロールするのが難しくて、ちょっとしたことでイライラしたり、体調が悪くなったりしてばかりだった。なかなかうまく生きられなくて、少し働いてはひきこもったりを繰り返していた。

ついに心が壊れてしまって、22歳で入院したのをきっかけに、色々な検査を受けた結果、広汎性発達障害があることが判明した。自閉症とアスペルガーだったらしい。

adhdと学習障害があることもわかった。絶望にかられている中で、出会った患者さんたちのおかげで、少しずつ立ち直ることができた。何もかもいやになって悪態をつくようになって、顔も性格も変わってしまった。うつ病がひどくなって、まるで別人みたいに悪口ばかりを言うようになって、まわりの人にも嫌な思いをさせてしまった。そんなどん底の状態で患者さんたちに教えてもらった大切なこと。会話していて気づかせてもらったこと。



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