top of page

15/8/1

バイトの女の子に片想いした

Image by Olia Gozha

こんなに好きなのに、想いを受け入れてもらえないことってあるんだ

どうしてもレジの女の子Mちゃんへの想いをどうにかしたくて、バイトの先輩に相談したところ

その先輩の友達がMちゃんと仲がいいことがわかった。先輩はその友達を通じてWデートのセッティングをしてくれた。

MちゃんがOKしてくれたということを先輩から聞き俺はもう幸せいっぱいでとにかく誰かに自慢したかった。それでクラスの奴らに自慢しまくった。

クラスの奴らは「あーそうかい。」「はいはい。よかったねー」と言った感じだったんだと思う。


いざWデートの日Mちゃんは友達と軽自動車でやってきた。先輩に聞くところによりとMちゃんは二つ年上の短大生ということ。

Wデートとはいえ人生初のデート。俺はもう緊張でガチガチでまったく話ができなかった。Mちゃんは笑顔で何回か話かけてくれたが俺はまったく話かけれず、4人でお昼ご飯を食べてその後カラオケに行き、ドライブした。

とにかく1日中まともな会話ができなかった。

そしてWデートの後、連絡先交換して後日電話したときに今度は二人で会ってくれるように言うと返事はOKだった。

俺は最高の気分でまたクラスの連中に自慢しまくった。


そして約束の日約束の時間の30分前、俺は今日はちゃんと話できるようにがんばるぞ!

と思い今まさに出かけようとしたとき電話が鳴った。

出るとMちゃんで「今日なんだけど行けなくなっちゃったの」

俺はえ?どうして?と思ってたら「何度も電話したけど居なかったから」

じゃあ別の日の会おう?って聞いたら「別の日ももうなし」と言われ俺は頭が真っ白になって

「あ、あ、あ、・・・」とこんな感じだった。

Mちゃんはごめんね。と何度も言って電話は切れた。


次の日、学校でクラスの奴らに、めちゃくちゃバカにされた。


しかしアホな俺は付き合えないのはわかったけど、とにかく気持ちだけは伝えたいと思い

もう一度電話して、最後に一度だけでいいから会ってほしいと伝えた。

Mちゃんは「うーん。。うーん。。」とかなり困っているようだった。

明日、もう一度だけ電話するからその時に答えを聞かせてと言って電話を切った。


おれは、もうMちゃんがおれとは会いたくないし付き合えないこともわかっていた。だけどとにかく会って気持ちだけは伝えたかった。


次の日電話するとMちゃんは「やっぱりもう会わないほうが。。」と言った。

おれは、それを聞いて「ずっと好きでした。無理だとわかっても気持ちだけは伝えたかったから」言って電話を切った。

今思うと当時の俺は相当自分に酔ってたピエロだったんだなーと恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。


これが俺のはじめての失恋でこの先も数え切れないくらいの失恋を経験することになるとは知るよしもなかったのであった。


←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

高校進学を言葉がさっぱりわからない国でしてみたら思ってたよりも遥かに波乱万丈な3年間になった話【その0:プロローグ】

2009年末、当時中学3年生。受験シーズンも真っ只中に差し掛かったというとき、私は父の母国であるスペインに旅立つことを決意しました。理由は語...

paperboy&co.創業記 VOL.1: ペパボ創業からバイアウトまで

12年前、22歳の時に福岡の片田舎で、ペパボことpaperboy&co.を立ち上げた。その時は別に会社を大きくしたいとか全く考えてな...

社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話(1)

※諸説、色々あると思いますが、1平社員の目から見たお話として御覧ください。(2014/8/20 宝島社より書籍化されました!ありがとうござい...

【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」

初めて警察に捕まったのは13歳の時だった。神奈川県川崎市の宮前警察署に連行され、やたら長い調書をとった。「朝起きたところから捕まるまでの過程...

ハイスクール・ドロップアウト・トラベリング 高校さぼって旅にでた。

旅、前日なんでもない日常のなんでもないある日。寝る前、明日の朝に旅立つことを決めた。高校2年生の梅雨の季節。明日、突然いなくなる。親も先生も...

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

bottom of page