top of page

15/7/30

アメリカから来た少年

Image by Olia Gozha

たった3ヶ月だったけど・・・


小学4年のころにアメリカから日本にホームステイに来た少年がウチのクラスで授業を受けることになった。

その少年は、でかいリュックサックにサムライと書いた忍者の絵のプリントのTシャツを着て、日本語がまったくできない。

先生に紹介された、その日の休み時間にクラスのみんながその少年の周りに集まって色々話かけていた。みんな興味津々だったが俺はその輪に入らず少年をただ見ていた。

その少年Pくんは大きなリュックからアメリカのカードをたくさん出してみんなに配ってた。

みんな「すげー!すげー!」と興奮して大人気だった。

しかし、その人気が一瞬にして氷つくような事件にかわる


いきなりドカーンドカーンと音がしたので、その方を向くとPくんが英語で叫びながら倒れているYくんに何発も蹴りを入れていた。

おれは今だにYくんがなぜ蹴りをくらっていたのかは、わからないけど

Pくんの人気は一瞬にしてくずれさった。


おれはPくんのホームステイしてる家と近所だったため、その日から一緒に登下校することになり

放課後も家で一緒にファミコンやったりして仲良くなった。

そのせいか俺にはアメリカのカードを3枚もくれた。


しかし、このPくんは大変な悪ガキで学校に行く途中に畑になっている桃をちぎって

よくほえる工場の番犬にぶつけたり近所の家のひまわりを引っこ抜いて投げ捨てたり

やりたい放題だった。









←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page