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15/7/17

あなたから卒業しようと思っているんだ ~何もかもが理想どおりの彼と私は愛し合った。だけど、彼の左手には指輪があった~

Image by Olia Gozha

私があかねさんと初めて出会ったのは、2014年の7月。ちょうど日差しの強い日でした。


彼女の第一印象は某タレント似クールビューティー。そんな彼女ですが、当時はお付き合いをしていた彼氏さんと別れたばかりでした。

そういうタイミングで友人に誘われ、私が運営している女性限定スクールのイベントの参加者として彼女と会うことになったのです。


今日はそんなあかねさんから、“女性限定スクールの4か月内で起きた話”を直接語ってもらいます。いくつかわかりにくいところもあると思いますがあえて彼女の言葉をそのままお伝えすることにしました。

※あかねさんの話の中で出てくるOurGardenとは、私が主催している女性限定スクールのことです。





愛情を注いでくれた人


小説 "アルケミスト" の主人公サンチャゴが、

クリスタルショップをやめる時。


それは、望む方向へ進む一歩を踏み出す時。




私が既婚者の男性Sさんからの独り立ちを決めて、

それをSさんに伝えたことで、

ようやく一歩踏み出せたかもしれない。



愛される自信がなかった私に、たっぷりの愛情を注いでくれた人。



今という時間を感じさせてくれる人。



色々と前兆があったものの、私が彼に、別れようと伝える勇気がなかった。


一歩踏み出す勇気がないのはなぜだろう?



単純に、『好き』 『淋しい』からなのだけど、抽象的でその先が考えづらかったので、もう少し具体的に考えた。


☆Sさんに、愛されていたい。


☆次、出会う人とうまくいかなくなる不安はないけど、次、出会えるかどうかが不安。


理由はこの2つだった。



Sさんに、愛されていたい、は、Sさんは私を十二分に愛してくれた。

私もSさんを愛して、沢山の受け取りをした。


Sさんといる時は、ネガティブ発言をしない、自分を否定しない。

同時に自分も愛することができた。


今という時間を感じられる時でもあった。




OurGardenの4か月で気付いた、本当の私の望み。


"二番目ではなく、一番愛される女性になりたい。結婚して家族を築きたい"



Sさんと私、お互い真面目に愛情たっぷりにお互いを思っていくと同時に、


Sさんへの気持ちと、自分の望みが、


バラバラで合わなくなり、


違和感たっぷりになっていったことが明確になった。




もし私が、次の人と出会うことが出来たら、その人とは大丈夫な自信がある。

私を通じて見る世界の見方が変わったから。


でも、そもそも出会えるのかが不安だった。




運命の人と出会う為に、断捨離が必要。と、考えてみた。


うん、確かにそうかもしれない。でも、


断捨離の本質は、握りしめてるモノを『手放す』こと、執着を『捨てる』こと。

私はこの代名詞にSさんを当てはめることに抵抗があった。



だってSさんは、何の違和感なく自然と私のそばにいる。

そばにいることが自然だった。


私達の関係性はそれくらいになっていた。

握りしめている、執着、という言葉は適さないと感じた。



OurGardenにて、

"前へ進むためには何かを後へ置いていかなければならない"

というメッセージをもらう。



私達、というか私に向けられてるじゃんと顔を伏せつつ、なんとなくインプットし、なんとなく流していた。


時間をおいて、XXちゃんが解釈シェアをしてくれた。


これが、私の鈍感Heartに刺さった。



『手放す』 『捨てる』は、勇気を振り絞ってリリースする。だから頑張るし、苦しい。


一方、

『置いていく』は、苦しさや自己犠牲や不安感が少ない。気づいたら置いている。



そうだ、Sさんへの思いを手放す、捨てるのではなく、『置いていこう』と切り替えた。





私が一歩を踏み出す時



日曜日、シクロクロスという自転車レース観戦デートに行った。

私は自転車知識ゼロで、Sさんの趣味。



映画 "Love Actually"、言語の通じない二人が惹かれ合い、互いの言語や文化を受け入れていくシーン。



私達も、互いの趣味や文化を知りたいと思い、それを受け入れることができた。

惹かれ合う二人には、自然の摂理だと感じた。




毎週水曜日、会社帰りにデートをしていたため、

たまにの珍しい休日デートを、キラキラ輝かせた目でレース観戦する私達は、

純粋に今という時間を思う存分楽しんだ。




デート終わりの個室居酒屋、緊張が止まらなくなった。



彼と私を信頼して、


ここしばらく考えぬいた、


シンプルな言葉を、


Sさんに伝えた。



「私はあなたから、卒業しようと思っているんだ」



嫌いになっていない。むしろ、あなたが大好き。



言葉に出した途端、涙が止まらなかった。


涙を流し続ける私に、Sさんはハンカチを差し出してくれた。



涙をぬぐいながらSさんに、

このストーリーの前半(私の本当の望みまで)を話した。




その後は、お互いにぽつりぽつりと

言葉を発した。




そんな状態でお店を出る際、


「頭では理解してるけど、体が追いつかない」



そう言ったSさんは足元がふらつき、

私以上に目が真っ赤だった。




小説 "アルケミスト" の主人公サンチャゴが、クリスタルショップをやめる時。



主である商人に伝えた。


「あなたが僕を助けてくれたのです」

商人は、サンチャゴに伝えた。


「わしは、おまえを誇りに思っているよ」

そして、彼は少年を祝福した。



望む方向へ進むため、前兆に答えるため、私は一歩踏み出した。


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