営業先の人「良いサービスですね。購入させていただきます!!」
「ありがとうございます!!!」
「また、内容を決めてこちらから連絡しますね^^」
「はい!!よろしくお願いします!!」
打ち合わせを終えて、帰路につく。
キッチンを事務所代わりに使っている
東京都北区にある自宅に帰る。

キッチンのドアを開けると
4か月前に一緒に起業した仲間が2人机に向かってた。
春明「今回こそ、仕事取れたよ!!」
その二人に、笑顔でそう告げる。
スタッフ「すごいね!やったね!ありがとう!!」
そうやって、喜んでくれている。
だけど、スタッフの反応は、一度目の”それ”を告げた時よりも薄い。
「仕事取れたかもしれないよ!!」
そう告げるのは、もうこれで何十回目かでした。
起業して4か月が過ぎて、
交流会を中心に何百の人に会っていました。

交流会で出会った人「良いサービスですね。また連絡します。」
そう言ってもらったのも、これで何十回目かわかりません。
そのたびに、期待で胸は膨らんで・・・
そのたびに、スタッフの期待も膨らませて・・・
だけど、結局一件も仕事はとれてない状態でした。
だけど、この日の人はいつもと違った。
「購入させていただきます!」
と確かに言ってくれました。
約束してくれました。
だから、本当に嬉しかった。
そして、翌日お礼のメールを送りました。

それから一週間返信はありませんでした。
「仕事はすぐにでもほしい。だけど、焦って連絡したら、失礼かもしれない・・・。」
「一生懸命に検討してくれてるのかもしれない・・・。」
「もしかしたら、他にも検討しているのかも・・・。」
「でも、うちに決めると言ってたし・・・。」
そうやって、やきもきしながら
一週間後に、こちらから連絡したら
「他社に決まっちゃったんですよ。」
と当たり前のように言われました。
凹みました。
「購入しますね。」と言ってくれたのに・・・。
約束したはずなのに・・・。
だけど、正直「やっぱりな。」という気持ちも半分ありました。
「良いサービスですねー。うちもほしいです!!!」
そう言われて、浮かれて・・・
期待して、期待を裏切られて・・・
「これだったら、売れますよー!!」
そう言われて、喜んで・・・
結局、売れなくて・・・
そのたびに傷ついたり、凹んだりしてた僕は
「期待しなければ、傷つかなくて済む」
「なるべく期待しないようにしないと!!」
いつしか、自分にそう言い聞かせるようになっていました。
だけど、いくら心をコントロールしようとしても・・・
いくら心を揺さぶられないようにしても・・・
売り上げはゼロ。
このままだと会社はつぶれてしまいます。
ちょうどそんな頃・・・
知り合いの紹介で、とある会社の社長と会うことになりました。

その社長は雑誌にも取り上げられていて
僕自身メルマガを愛読してした人。
「すごいなー。こんな風に活躍できたら良いなー。」
いつも、そう思ってた人。
期待に胸が膨らみました。
会う日が待ち遠しくて・・・
だけど、批判されそうで怖くて・・・
でも、待ち遠しくて・・・
そうこうしているうちに、その日がやってきました。

通された事務所の応接室。
20分ほど、待たされました。
だけど、その間もずっと僕の胸は高鳴っていました。
「もしかしたら、良い話になるかも・・・。一緒に仕事ができるようになったら・・・。」
20分後に、その人は現れました。
そして、興味深そうにうちの会社の話を聞いてくれました。
そして、約束の1時間の打ち合わせが過ぎた頃、
こう言ってくれました。
「一緒に、仕事できそうだからまたおいでよ!」
幸せを感じました。
こんなに活躍している人に出逢えたこと。
興味深く話を聞いてもらえたこと。
「一緒に仕事できそう」と言ってもらえたこと。
それから・・・

その人がやってるセミナーに参加しました。
その人の講演会の手伝いをしました。
その人が主催するイベントに参加しました。
そして毎回毎回、思ってました。
「このまま行けば、良い仕事をもらえるかも!!!」
そんな日々がしばらく続いた後・・・
その社長から、望んでいた言葉をもらえました。
「僕が言うとおりのシステムをつくってくれたら、うちの会社で売ってあげるよ。」
「えっ!!本当ですか??」
「月最低でも20本は売れるから、毎月最低でも100万は保証できるよ。」
飛び上りそうなほど、喜びました。
毎月100万円が保証されてる。
しかも、そのシステムは月額も加算されていく。
ということは・・・
1年も経たないうちに毎月200万円が保証されるということでした。
「これで一生食べていける。」
貯金もゼロ。
食べていくのもギリギリだった僕らにとっては、
まるで夢のような話でした。
しかも、今までの人と違って
信頼できる人。関係もつくってきている。
スタッフもみんな大喜びでした。
「やっと報われたねー。本当良かった!!!」
「でも、ちゃんと期待を裏切らないものをつくらなきゃね!!」
そう。本番はこれから。
しっかりとしたシステムをつくらないと、
話自体がなくなってしまいます。

それから、何度も打ち合わせを重ねました。
そして、システムを開発しました。
何度もチェックして・・・
改良して・・・
とにかく没頭していました。
とにかく必死でした。
営業したり、集客する時間も削って
ひたすらそのシステムをつくりました。
もちろん、その間も
生活はぎりぎりです。
だけど、どれだけ忙しくても
だけど、どれだけ貧乏でも
ちっとも辛くありませんでした。
この先に、華やかな未来が待ってる。
そう信じられていたから。
そして、約束の2か月ギリギリに
そのシステムは完成しました。
そして、さっそく連絡しました。
「自信があるものが完成しました。確認して頂きたいので、お打合せお願いできますか??」
すると、予想だにしない答えが返ってきました・・・。