top of page

15/7/11

遅刻や約束を破ってばかりで人から信頼されていなかった私が、信頼される様になった話

Image by Olia Gozha

24歳の時、私はとあるエステティックサロンの店長だった。



成績はいつもトップ。

【売上さえあげればいいんでしょ】

そんな気持ちで毎日遅刻し、重役出勤。



ある日スタッフと喧嘩になりました。

スタッフの顔には【あんたの言うことなんか聞きたくない!】

そんな風に書いてありました。


「「私の言う事が聞けないならやめてもらってもいいよ。」」

当時トップで天狗だった私はこんな嫌な事を口走る女でした。



お察しの通り・・・・・

嫌われてました。



そんな私が、

「約束を守らなかった」事でかけがえのない人を失う事になった話をしたいと思います。


。:*:★。:*:★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★:*:。★:*:。


私は24歳で店長からマネージャーに昇格し、3店舗の売上管理をしていました。

社長は二代目で、一代目から働いている私にとっても気を使ってくれました。

現場の事がわからないからです。

そして私がいないと数字が作れないので好きにさせてくれました。



それで調子に乗ったのか始まりです。



遅刻ばかりしていた私にも何も言いませんでした。

しかし、後輩たちはそれを見ています。



後輩A「なんで店長のいう事聞かなきゃいけないの!」

後輩B「あいつマジむかつく!」


そう陰で言われていたのも耳に入ってきました。


それでも当時、トップだった私はとても気が強く「嫌ならやめろ!」そう思っていました。




そして数年が経ち、

一代目の時にお世話になったいた重役とよくランチに行くようになりました。

重役「賀葉(かよ)頑張ってるな!二代目になってから俺は関われないけど色々相談にのるぞ」


重役は父親位の年齢で、とってもいい方でした。

別の会社をもっており美容関係だったこともあり話を聞くのが刺激的でよくランチに連れて行ってもらい仕事の近況を伝えていました。



しかし、ある日あろうことが私は寝坊してしまいました!


気が付いたときにはとうに約束の時間は過ぎていました。

スグに電話しました。



「重役・・すいません・・私・・・」

重役「もういい!二度と連絡してくるな!」

電話は切られました。




・・・やってしまった。

その頃はそんな風にしか受け止めていませんでした。



重役はここから3年くらいお話しできませんでした。

ショックでしたが自業自得でした。



重役は自分で会社を経営しており日々海外へ飛んでいる多忙の方でした。

それでも私に目をかけ、いつも誘ってくださっていたのです。



3年間、考えた事で重役が教えてくれた事

時間は返せない



遅刻や、約束のキャンセルは相手の時間や、相手のその先の予定まで変えてしまうことになります。



その想像力が私にはありませんでした。

そして今、エステサロンを経営し5年となり1000人近くの経営者を会ってきてわかった事。



出来る経営者は、

自分と相手の時間を大切に生きている。



現在、エステスクールを運営し自分が学んだ事を皆さんに教育する立場となりました。

この事を徹底して教育に入れ、当スクールにいらしてくださったサロンオーナーの皆さんが繁栄するためにはこれを最も大切な約束事として理由を添えてお伝えしております。



特にエステサロンオーナー600人以上と関わってきて

お客さまの予約を優先し、業者等の約束を断る

といった傾向がわかりました。



これは

お客さまを優先しているのではなく、自分に入ってくる目先の売上を優先しているのです



私は2011年1月11日に東京北千住という下町にエステサロンをオープンさせました。

ようやく約束を守る意味がわかり、意地でも守る意識をもちました。




先にした約束を守る



シンプルにこれだけをしました。

時には、家族との約束後に、お客さまからの予約が入ったりします。

でもお断りしています。

それは、お客さまを信じているから。



今日ダメでも、来週またいらしてくださる。

そう信じているのです。



そうしているうちに、北千住coco/soraは予約の取れないサロン

になりました。

そしてお客さまからも、生徒さんからも、経営者仲間からも、そして家族からも・・・

信頼されるようになったのです。



今の私は沢山の人から愛されている実感をし、役に立っている喜びを感じ

サロンも繁栄し、顧客・友人・家族関係も良好。



あー今日も幸せ。

終わり。



←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page