
この記事を読んでくださっているみなさん、ありがとうございます。
ファスティングマイスターの川口美樹(かわぐち よしき)です。
ストーリーを書く前に、ちょっとだけ自己紹介を。
このSTORYS.JPさんにストーリーを書いたのは、「浅野忠信さんと田中真弓さんに直接会ったにも関わらず、俳優の僕が芸能界で売れることを目指さない理由」という記事を書かせてもらったのが最初でした。
結果、述べ5万人近くの方に記事を読んでもらうことができ、とても感謝しています。
そして、今回はそんな俳優業をしていた僕が「なぜファスティングマイスターをやっているのか?」をよりたくさんの方に知っていただきたいと思い、このストーリーを書きました。
ってかファスティングマイスターって何?
最近、ちょいちょい耳にするようになった「ファスティング」。
男性には疎い単語かもしれませんが、女性の間ではようやく市民権を得たようで、女性誌でも素敵な女性たちがダイエットや美肌のツールとして実践している様子が取り上げられています。

「プチ断食」や「酵素ダイエット」と書かれている記事も多く、
そのように認識されている方も多いかと思います。
ファスティングマイスターは、一般社団法人 分子整合医学美容食育協会が発行する資格で、いわば健康と美容のプロフェッショナルです。この人たちの指導のもとでファスティングをやったら安全ですよ、というお免状です。
(※ちなみに、僕はこの記事で協会の宣伝がしたいわけではありません。念のため。
むしろ僕は協会の売上にどっちかというと貢献していない方のファスティングマイスターです。)
そして、いま僕は困っている。
メディアの力もあって、ファスティングは認知度が上がってきました。
それ自体は非常に嬉しいことなのですが、ファスティング(断食)が紹介されると、ほぼ間違いなくセットで、どこかしらのメーカーの酵素ジュースが紹介されています。
これによって、完全に「ファスティング=酵素ジュース」というイメージがついてしまいました。
ですから、ファスティングの指導をしています、と自己紹介をすると、ほぼ100%の確率で「あぁ、酵素ジュースの。」と返答されます。
どうやら世間一般的にはファスティングの専門家=酵素ジュースを売る人、だと思われている節があります。
その度に「いや、そうじゃないんだけど」と思っているのですが、一旦ついてしまったイメージを変えるのは難しく、本質を伝えるための説明に2時間くらいかかるのでとっても困っているのです。
僕が伝えたいファスティングは、ダイエットがどうとか、酵素がすごいとか、そんなちっぽけなことではないんです。
だって僕自身は、ファスティングに出会って、人生まで変わってしまったのですから。。。
ファスティングとの出会い
冒頭に紹介したストーリーにも書いてありますが、僕は学生時代、日本大学芸術学部というところで、映像演技を学んでいた俳優の卵でした。
もともと俳優に興味があったわけではなくて、中高時代は、むしろ真逆というか、私立城北学園というバリバリの進学校に通っていました。
男子校。中高6年間、サッカー部。坊主頭。
やることと言えば、部活と勉強と、あとドラクエかFFかウイイレくらいです。

(写真は城北高校のHPより拝借。僕の世代の写真じゃないけどイメージ本当こんな感じ。)
そんな華のない泥臭い高校から一転、はなやかな「芸術学部」に飛び込んだわけです。特に「日芸」には、女優さんの卵も何人もいるし、ピアノとかバイオリンとか弾いちゃう子もたくさんいます。
部活と勉強とゲームしか知らない健全な男子が、いきなりそんな華やかな「芸術学部」に入学するとどうなると思いますか?


そう、大学デビューです(笑)
もうね、女の子とちょっと盛り上がるだけで
「この子俺に気があるんじゃないか、、、?」
と勘違いするレベルです。それはもう酷い有様です。
僕のいた映画学科演技コースは、「技コース」と呼ばれ
他のコースからいい意味でも悪い意味でも一目置かれるコースでしたから、
花のキャンパスライフを謳歌するぞー!!!と息巻いていたわけです。
ところが、一年の秋口頃、大学生活にも慣れてきて、
「よし、そろそろ俺もリア充の仲間入り!」と思っていた矢先でした。
原因不明の肌荒れが発症したのです。
赤ニキビ、白ニキビ、黒ニキビ、黄ニキビ、ニキビ跡、
ニキビというニキビが頬と顎ラインを覆いました。それはもう酷い有様です。
毎日マスクして登校するくらいコンプレックスでしたので、
当時の写真を一切撮っておらず、
どれくらい荒れていたのかお見せすることができないのですが、
グーグル画像検索で「ニキビ」と検索してみてください。
そこに表示されている写真ぐらい荒れてました。とにかくひどい。
一応俳優業を目指していましたから、顔が命ですので死活問題です。
彼女ができないのは仕方ないけど、俳優ができないのはマズイ!ということで
東京にあるニキビ治療で有名な皮膚科で治療を受けることにしました。
そこで受けたのは、ピーリング(皮をむく、という意)という保険適用外の治療で、
レーザー当てて、薬剤を塗って肌の新陳代謝をあげるというものでしたが、
一回の施術に2万円かかりました。
それを月に2回、ついでにお医者さんが処方した高濃度アミノ酸&ビタミンCを配合した化粧水1万円の出費も追加で、
バイトで稼いだ額の約半分をつぎ込んで、3年間通って、
たぶん総額150万円くらい使ったと思います、
ついでにバイト先も美容に良さそうなホットヨガの受付をやってレッスンも受けてました。
でも結果、治らなかったのです。
良くはなってはいたのですが、ほっといてももっと治ってもいいだろ、と思えるくらい改善スピードは遅かったです。
そして、2011年の夏、大学も卒業してしまい、
いよいよ俳優業として本格的に活動していくことを決めていたので
なんとかしてこのしつこいニキビを治さないといけない、
そう思っていた時に出会ったのが、ファスティングでした。
最初は半信半疑だったのですが、実際にやってみるとビックリで、
いままで各駅停車どころか、遅延で動かなかった電車が、とつぜん新幹線ばりの速度で走り出したかぐらいの勢いで、肌がみるみるうちに改善していったのです。

(画像はイメージです。個人の体感であり、効果効能を立証するものではありません。)
これはすごい!!!
半年間で計3回くらいのファスティングで、あれだけ悩んでいた肌荒れがどっかに消えて無くなってしまいました。
かたや、学会にも名を連ねる有名な皮膚科医の先生が、保険適用外の最先端医療技術を駆使した治療で150万円の費用と3年間の歳月をかけて治らなかったものが、
かたや、どこぞのお兄さん(後の師匠)が教えてくれた良く分からない方法で、5万円くらいの費用と半年間の期間で治ってしまったわけです。
ここで、ちょっと言いたくなりませんか?
「150万円返して欲しいな、、、、」って。
例えば、あなたが、英会話を習おうと思って、英会話スクールに通い始めたとします。
すごく実績も信用もあって、ネイティブの先生がきっちり見てくれるマンツーマンレッスン。
通い続ければ間違いなし!ただ月5万円です。
でもあなたは、英会話をしっかり身につけたいという思いで、3年間通い続けました!!素晴らしい!!
でも思ったようにしゃべれるようにはなりませんでした。
英会話を習い始めて3年後、ある時友人とお茶していたら、友人が言うんです。
友人「私も英会話習い始めたのー」
あなた「へぇ、そうなんだ。どこで習うの?」
友人「なんかね、英語できるお友達が、半年間で5万で教えてくれるんだって!」
あなた「そう、がんばりなね。(ふん、こっちはプロに150万払っとんのじゃ。そんなんでうまくなってたまるか、ボケ)」
そんな会話をしたとします。
そしてそこから半年後に、もう一度会いました。
あなた「そういえば英会話の方は順調?どれくらいしゃべれるようになった?(どうせ大したことないでしょ)」
友人「結構しゃべれるようになったよ!聞いて聞いて!!」
あなた「お手並み拝見ね。どうぞ。」
友人「ペーラペーラ、ペラペラペーラ、ペラペラペラペラペラペラペラペラ、、、、」
あなた「・・・・・え?(なにこれ、嘘でしょ?う、うますぎる。もはやネイティヴレベル)・・・マジ?」
そんなシーンに立ち会ったとしたら、、、、、
ここで、ちょっと言いたくなりませんか?
「150万円返して欲しいな、、、、」って(怒)
あなたが、友人に
あなた「一体なにを習ったらそんなに短期間で上達するの!!?(ガタッ)」
と聴きたくなったように、僕も、
僕「俺のからだになにが起こったというのか。。。」
ということを学びたくなったのです。
で、実際に何が起こっていたのか??
下の画像をみてください。

「健康」というものを木に例えるととてもわかりやすいです。
僕たちのからだは食べたものでできている。
ということを端的に説明したのがこの図です。
知育とは、いわゆるお勉強のこと。
徳育とは、道徳とか性格形成のこと。
体育とは、からだについて学ぶこと。
日本の教育は、この三本柱で行われていますが、
この三つの教育は、実は「枝」の部分でしかないのです。
それは食育という「幹」から派生してくるものなのです。
体育(健康な肉体)は、食べたものが影響する、ということはイメージがわくと思いますが、
知育(学習能力)は、魚油などに含まれるオメガ3という脂肪酸と関係していますし、
徳育(性格形成)は、アドレナリンやセロトニンといったホルモンをつくるたんぱく質やミネラル・ビタミンなどと深いつながりがあります。
つまり、
自分の子供が、勉強できるかどうか、思いやりの持てる子に育つかどうか、病気にならないからだになるかどうかは、
お母さんが何を食べさせるのかで決まる、とういうことです。
勉強ができるようになるためには、摂取する油の種類に気をつけるべきだし
思いやりの持てるようになるためには、たんぱく質とビタミン・ミネラルが必要ですし、
アレルギーや虚弱体質の原因になっているものは、添加物や有害化学物質ではないかと言われています。
そして、世に言う健康法とか美容法とかは、その上に乗ってくる葉っぱの部分の話なのです。
つまり、そういうものすっ飛ばしてエステ行っても効果は薄いよ、ということです。
僕が皮膚科に通ってやっていたことは、
この木の葉っぱが枯れていたので、なんとか青々とした葉っぱに蘇らせようとしていたわけですが、
お気付きのように、葉っぱをキレイに蘇らせようと思ったら、お水と栄養を与えて、次の葉っぱが育っていくようにしていかなくてはいけないのに、
僕の3年間やっていたことは、この枯葉にレーザーを当てて直接薬剤を塗布して、表面を一生懸命こすっていたようなものだったのです。
それで葉っぱが蘇ると思ってたんですね(^◇^;)
じゃぁ、その肥料と水を変えよう!と思って食事を変える、
のも大事 な ん で す が 、
その肥料と水を吸収する、根っこの部分、ここが機能していないと、
どんなにいい栄養素とどんなにキレイなお水を与えても、
根っこに吸収力がなかったら、幹も枝葉も作られないので、宝の持ち腐れですよね?
その「健康という木の根っこ」の改善をする、

それがファスティングの目的なのです。
この根っこの部分は、器官でいうところの「腸」にあたります。
腸は栄養を吸収するところであり、老廃物をだすところでもあります。
その腸を改善しないことには、入るものも出るものもうまく流れないことになります。
つまりファスティングをするということは、
この根っこの部分を強くすることによって、
しっかりと根付いた倒れにくい木(健康)を育てることであり、
いつでもキレイな葉っぱを茂らせておくためのメンテナンスをするということなんです。
僕の体験になぞらえていえば、
根っこを強くすることで、まず倒れかかっていた木を立て直し(腸内環境を整え)、
そこから初めて肥料を変えたことによって(栄養素をたくさん摂り)、
木が本来持ってる生命力でもって、新しい葉っぱに生まれ変わっていった(新陳代謝が正常に行われた)ということです。
ですからからファスティングとは、すべての教育の根幹をなす、
もっとも大事な「食」の通路を整備して通りやすくしてあげることなんです。
ただ、だからファスティングってすごいでしょ、
ということを自慢気に語りたいわけでもないんです。
ファスティングの先にあるもの
ちょっと話が逸れますが、
上の話の中で、「教育」というワードを出しましたが、
僕は、いまやらせていただいている仕事の中に、
セールスとコミュニケーションの研修があります。

教育、という分野に携わったことのある方ならわかると思いますが、
同じ方法で、同じように教えていても、うまくできる人とそうでない人に、
くっきり分かれてしまいます。
学びを行動に変えていける人と、学びを学びのまま終わらせてしまう人。
前者は成績が上がっていきますが、後者は変化がないどころか悪化したりします。
僕はどうして、学びをプラスにしていける人と、いけない人がいるのか不思議でした。
ある時、一人の女性と話していて気付いたことがありました。
その子は教えても教えても、のれんに腕押しで、全く変わらないのです。
決して本人にやる気がないわけではない。一生懸命勉強しているのに、うまくできるようにならないのはどうしてなのか?ということを相談に乗っていたところ、なぜだか家族の話になり、
女性「自分の父親は、ものすごく怒りやすくて、いつも家族に対して怒鳴ってばかりでした。母親が泣いているのを見て、私が「お父さんやめて」というと何かにつけて無茶苦茶なロジックで怒鳴られたし、私が、「将来こういうことをしたい」といった時には頭ごなしに否定されました。だから、いまでも男性に対して恐怖心があるんだと思います。」
というではありませんか。
家族のコミュニケーションが、社会とのコミュニケーションに反映されるとは聞いていたものの、こういうところに出てくるのかと実感したのはこれが初めてでした。
この子は、他人に提案をする=怒鳴られると思っているので、潜在的に怖いと思っているんです。
それでは売れるモノも売れません。
他にも、これまた女性なのですが、「母親が継母で、自分の夢とかやりたいことを一切肯定してくれない。母親の希望通りの人生を生きないと怒られる。」と言っていた子がいて、僕はその子のことを心から応援していたのですが、
本当に自分のやりたいことをその母親に話したらヒステリーを起こされ、結果、外出禁止になってしまったことがありました。その時はすごくショックを受けました。
あとでわかったことですが、この二人に共通していたことは、
「私には価値がある」という自己肯定感を持てていなかったことです。
俗にいう、セルフイメージというやつで、自分に対してのイメージが高い人は、過去に受験や部活などでの成功体験があり、「私ならできる」と思っています。
でもセルフイメージが低い人は、何かにチャレンジしようとして、失敗した、あるいは、周囲の人に否定されてチャレンジすらできなかった経験があり、「私には無理」と思ってしまいます。
セルフイメージが低い人は、心のグラスが割れてしまっているので、何を注いでも漏れていってしまうのだそうです。
自己啓発本などでは、このセルフイメージを高めるために、自分で自分を褒めるための自己承認(アファメーション)をしましょうとか、ポジティブに考えるようにしましょうとか、自己肯定感を高めるトレーニング方法が書いてありますが、
いろいろ調べていくと、幼少期に「家族の愛」を受けて育っているかそうでないか、でセルフイメージの高さを決定づけるということを知りました。
人が、ある分野で、苦難を乗り越え成長し、成功していけるかどうかは、セミナーの内容よりも、教育者の腕よりもまず、「家族の愛」を感じているかどうか、によって決まってしまうというのです。
児童養護施設のこどもたち
そういった「家族関係が人生に与える影響」に興味をもった経緯もあって、
NPOの活動の一環で児童養護施設のこどもたちを触れ合う機会をもたせてもらっていますが、
施設にいるこどもたちは見た目は普通のこどもと何ら変わりないのですが、
石鹸づくり教室をしたり、ヨーヨーを一緒にやったりする中で顕著になるのは、
こどもたちから発せられる「ねぇ、見て見て!」というメッセージです。
とにかく、自分のつくったもの、やったことを見て欲しいという思いをヒシヒシと感じました。
こどもによっては無言でスキンシップを求めてくる子もたくさんいます。
愛情に飢えているのがよくわかります。

(絵本の朗読をした時の様子)
施設のこどもたちは基本的には、親の育児放棄や虐待によって、自治体に引き取られますが、なんのそういった事実もないのに、周りの人がそう思ったという曖昧な基準だけで、親から引き離されてしまったこどももいます。
なんにせよ、親の愛を受けることなく施設で育っていくわけですが、
多くのこどもは、18歳で卒業して社会にでた時に、すべて自立して生活していかなくてはいけないので「自分に何ができるかわからなくて途方にくれる」のだそうです。
親の愛情を受けて育ってない子供達にとっては、自分へのセルフイメージも低く、いかにそれが困難であるか、想像がつくかと思います。
ちなみに、2011年に行われた調査では、
日本人の高校生が、韓中米の高校生と比べて、「自分に価値がある」と感じている割合が極端に少ないことがわかりました。

これを見て、完全に家族とのコミュニケーションの密度が関係していると、僕は思いました。
韓国は儒教の国なので、家族や血縁をめちゃめちゃ大事にする文化があるし、
中国は親を敬い、大事にするのは絶対的。親不孝ほど卑しむべきものはないという考え方だし、
アメリカは、家族との時間を優先する価値観が仕事観の中にもあります。
それに比べて、日本はこどもの晩御飯の時間に、親が家にいない、という家庭が多くなったことが原因にあるのではないでしょうか。
人の成功はホルモンが決める?
そういった家族とのコミュニケーションが薄く、自分に価値を感じられなくなった人たちは、よっぽど人のご縁に恵まれない限り、
自分に価値を感じ直し、親を許し感謝し、自己肯定感をもっていきていけるようになるのは難しいとされています。成人してしまった後は、なおさら難しいと言われています。
ということは、いかにこどもの時に、両親との良好なコミュニケーションが取れ「愛情を受け取っているか」が、その人の人生の成功にまで関与してきてしまうということを、
ファスティング以外の仕事やボランティア活動から学んできました。
そして、そろそろ本題に戻っていきたいと思いますが、
その「愛情」を感じるための脳内伝達物質が、実は「オキシトシン」というホルモンです。
人肌に触れたり、ペットを抱っこしたりする時になんか安心するあの感覚は、オキシトシンが分泌されているとされ、このオキシトシンが「幸福だ」と感じる材料になっていることが最近わかってきました。自閉症の治療にも使えるかもしれないという研究も進んでいます。
そして、そのオキシトシンの材料になるのは、アミノ酸やビタミン・ミネラルなのです。
普段食べているものが、「愛」を感じるために必要な材料にもなっているということです。
そこで、あの図をもう一度思い出してください。

「私には価値がある」とか「私にもできる」と思える感覚は、
徳育の性格形成に関するところかと思いますが、
その元となる愛情を受け取るには、「食」が関係していることがおわかりいただけたかと思います。
そして、その柱となるのが「食育」であり、その基盤となるのが「ファスティング」だ、ということです。
ここまで読んでも、
いまいちピンとこない方もいると思います。
食育、つまり食卓での会話やお母さんの手料理なんかが、
愛情だったり家族のコミュニケーションを醸成させるのはわかる。それが大事なのもわかる。
でも、ファスティングがなんでそうなるのか?イメージが湧きにくいと思いますので、
我が家で起こったことを書きたいと思います。
ファスティングをきっかけに川口家で起こった変化
僕の肌の劇的な変化を見て、驚いたのは僕だけではありません。
僕の両親も相当びっくりしていました。僕のその3年間の苦悩を知っていたからです。
僕の家族は、特に家族関係が悪いでもなく、どっちかっていうといい方でしたが、
お互いの健康についての話になったことはあまりありませんでした。
僕の肌の劇的な改善と、体重の減少を見ていたので、母親と父親が食いついてきたのです。
当時の両親は、いつも夜遅くまでデスクワークをしていたので、寝ても寝ても疲れが取れないといった様子で、父親はいびきがうるさく、無呼吸症候群。母親は化粧したままソファで爆睡なんて当たり前、お肌ボロボロ、やや肥満気味。両親ともに糖尿病の危険性あり。
という状態で決して健康的ではありませんでした。言うなれば、僕の最初のお客さんです。
まずは、この二人に実験台になってもらうことにしたわけですが
結果は大成功もいいとこで、父は5日で5キロ痩せたし、母親も4キロくらいやせてハマり、
僕がファスティングの他にも、なにやらかにやらいろいろ吹き込んだので
父親は筋トレまで始めて、肌つやも良くなり教え子から褒められ、髪の毛まで生えてくることに。
母親は、化粧ノリがよくなり、前よりもエネルギッシュになり、同期に「以前よりも若くなったわ」なんて言われて鼻高々。それを見た高校時代の大親友のパーキンソン病まで改善させてしまうことになってしまいました。
ちなみに兄は長年続けていた喘息の薬の吸引をやめてしまいました。
ここで我が家に起こった変化は、みんな健康になったね、ということもあるのですが、
それ以来圧倒的に家族のコミュニケーションの数が増えたのです。
そりゃ、増えますよね。
だって健康になったから自慢したいことが、やまほどあるんですもん。
ファスティングの本当の価値は、家族が健康になることで、会話が増えることにあります。
当然ですけど、母親の頭の中が変わってますから、その家庭で出てくる料理は健康志向になりますし、食育にもつながります。
となれば、こどもの知育・徳育・体育も変わってきますよね?
母親が美肌になって、ママ友から褒められちゃったなんていえば、年頃の娘さんは「オカンなにしたん?」となりますし、父親がスリムになってオシャレし出して職場の女性社員の評価が上がったなんて聞けば、息子が黙っちゃいません。
何より、こどもは親がハツラツとしているのが、嬉しいし誇りに思うはずです。
だって今の時代、毎日楽しそうにハツラツとしてる親の方が少ないですから。
うちの両親にいたっては、ファスティングだけのおかげではないものの、
自分に自信がついたのか、65歳になってオシャレに目覚めてしまいました、

(本人たちの許可をとって掲載しております)
【まとめ】僕がファスティングを通して伝えたいこと
ファスティングマイスターが伝えたいのは酵素ジュースの素晴らしさじゃない、ということがおわかりいただけましたでしょうか?
ファスティングをする
↓
なんかよくわかんないけど、めちゃめちゃ体感が出る
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綺麗になるし、自分に自信が持てるようになって嬉しいし楽しい!←ココが大事
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続けていくうちに、周りから「肌キレイになった?」とか「若返ったよね」とか言われる。
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テンションが上がる。
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「健康」をベースとした家族とのコミュニケーションが増える。
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家族も巻き込むと家族にも体感が出る。
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家族の健康観が代わり、食卓に並ぶものが変わる。
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食べ物が変わると、こどもの学習能力が代わり、性格がよくなり、健康な体ができる。
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成功体験を積みやすくなるので、こどものセルフイメージが上がる。
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こどものセルフイメージが変わると、未来の日本が元気になる
↓
ファスティングすごい(ドヤァッ)
「いや、それはこじ付けでしょ」って?
「健康の専門家のくせに、科学的根拠がなさすぎる」?
確かにこれを一般的なファスティングの効果とするにはあまりに飛躍しています。
でも、ファスティングが「きっかけ」になることは十分にあり得ます。
実際に我が家や、僕のお客さんの家族では「体験」として起こっていますし、
それが、あなたの家に起こる可能性だってありますよね?
ファスティングの良いところは、「気軽にできる」というところです。
(そこも「気軽にできない」というイメージを持ってる人が多いので、そのイメージを変えるにもまた長文を書かなきゃいけないのですが、今回は省きます。)
「食事を変えよう!」というメッセージだと
「めんどくさい」「ジャンキーなものも食べたい」「ポテチ好きやし」という異論が出てきますが、
「気軽に痩せよう!」というメッセージに異論を唱える女子は、まずいないと思います。
そうやって気軽に始めたファスティングが、
不健康な大人たちの健康への関心度を変え、食の意識を変えることによって、
こどもたちが食べるものが変わり、コミュニケーションが変わってくる可能性があると
僕は信じています。
最後に、、、
ファスティングは人間の健康にとってだけじゃなく、地球の環境にとってもいいんだぜ、というお話を。
日本は、世界の中でもダントツで食料廃棄の多い国です。

日本は、年間5500万トンの食糧を輸入しながら、1800万トンを捨てています。
食糧の廃棄率では世界一、廃棄量は世界の食料援助総量470万トン(WFP)をはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の1年間の食料に匹敵しています。
そしてこの食品廃棄の実に半分以上にあたる1000万トンが家庭から捨てられています。
食料廃棄の問題はなにも日本だけの問題ではなく、アメリカやイギリスでも深刻な問題になっていて、
ベジタリアンのポールマッカートニーが、Meat Free Mondayという、一週間に1日だけでいいから先進国の人たちが肉くうのやめたら、世界の環境問題に貢献できちゃうんだぜ、という活動を広げています。
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そもそもこのムーブメントは、気候変動に関する政府間パネル「Intergovernmental Panel on Climate Change(IPCC)」のラジェンドラ・パチャウリ議長の提言から始まり、氏が2008年に「肉は生産過程で二酸化炭素を大量に排出し輸送でもエネルギーを使用する。肉の消費を減らすことは、個人ができる温暖化対策の一つである」と述べたことに端を発する。ポール自身も、「人々に、僕のようなベジタリアンになれと強制しているわけではないんだ。1週間に1回だけ、肉類を食べない日をつくるだけで、地球の環境問題緩和に貢献することができる。週1回車を使わないことより、はるかに簡単だろう?」と語っている。
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ってことは、Meat Free Mondayじゃなくて、All Free(=Fasting)Mondayにしたら、
もっとよくなるってことでねーの?と思うわけです。
そして、それは少なからず、食料廃棄の問題への貢献にもなるはずです。
、、、するってーと、なにかい?
ファスティングっていうのは
自分が健康になるだけじゃなくて、
家族関係も豊かにして、こどもの成長を自信につながるきっかけにもなり、
地球環境までもよくしてしまうのかい!!?


完
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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川口美樹 HP:http://www.kawaguchi-yoshiki.com/
オフィシャルブログ『ファスティングマイスター 川口美樹の「視点」』:http://ameblo.jp/supopovicchi/

