セラピーで気付く自分の本音と自分だけの壁
2012年5月、ハワイアンアロハタロットのセラピープロコースに通い始めると、それまで、「何だか良く分からない・・・」と思っていたカードとの距離が一気に縮まり、色々と理解できるようになって、とても面白かったです。
練習として、自分のセラピーを何度もやるので、今まで無意識に目をそらしていた本音が 出てくる、出てくる!
ああ、そうだ! 私、本当はそう思ってた!!
というような気付きが何回も。時には泣きながら、自分と向き合うことになりました。
それまで、人に怪しまれるからスピリチュアルなことはブログに書かない、とか、
人に変な目で見られたら困るから人には言えない、とか、
タロットの勉強をしていると言ったら親が驚く、心配する、きっと反対される!などと、やたらとコソコソしていたのも、
結局は、自分自身がまだスピリチュアルなことを「怪しい」と思っていただけなんだ。
それなのに、その本音を、「だって周りの人が・・・」って周りの人のせいにしてたんだ!
なんていうことも、アロハタロットの前では丸裸でした。
お金を稼いで、目に見える形で社会に評価されることより、夫と笑って楽しく過ごす時間を最優先にしよう!と決意して専業主婦になったけれど、
結局いつまでも「自分でお金を稼いでいる方が偉い、よりたくさん稼いでいる方が偉い」という価値観と闘い続けて、稼いでいない自分を責めたり許したり、もがいていた自分にも気付きました。
他にも、たくさんたくさんありました。
そして、タロットって凄い!この面白さをみんなと分かち合いたい!
タロットの活動を本格的にやっていきたい!という本音と、
変な目で見られたくない!というそれまでの古い自分の意識との葛藤が続きました。
他人からしたら、何をそんなことで葛藤とか言ってるんだか?
やりたいならやればいいじゃん!
と思えるようなことかもしれませんが、私にとっては、そこは大きな壁でした。
他にも、他人から見たら壁でも何でもないことを、私だけが壁だと思っているのかもしれない、というようなことが、たくさん見つかりました。
そして、一緒にセラピープロコースを受けたメンバーそれぞれが、まったく違う人生を歩んできていて、その中で築いてきたそれぞれの大きな壁と向き合っていました。
他の人から見たら、壁に見えないものも、その本人にとっては物凄く大きな壁になっていることがある。そして、それを乗り越えるために応援することは出来ても、代わりに乗り越えてあげることは出来ない。
それを身を持って実感したセラピープロコースでした。
いきなりの占い師デビュー
葛藤を抱えたまま7月には占いプロコース1に進み、占いプロコース1を修了するとすぐに、
先生から「今年の癒しフェアでは、受付だけじゃなくて、占い師としてもやってみない?」とお誘いが!
東京ビッグサイトで開催される「癒しフェア」という大きなイベントで、お客様を実際に占わせていただくことを想像すると、「面白そう!」とワクワクする気持ちもありました。
でも、そのワクワクが、打ち消されてしまうくらい不安が大きくて動揺していました。
「大丈夫かな?どうなっちゃうんだろう? でも先生が大丈夫って言ってるから、大丈夫だよ・・・。」
と、自分に一生懸命「大丈夫」と言い聞かせて、不安を振り払おう!と闘っているような感じでした。
そして、イベント前の準備として、1人でアロハタロットをやってみたら、ものすごーく怖がっている自分の潜在意識が出てきました。
もう 「癒しフェアに出たら、天罰が下る!ヤバい!」 と思ってるくらいに、絶体絶命!という心境が出ていました。
そして、そのまま癒しフェアに出たら、再起不能なくらい疲れ果ててしまうだろう。という未来が!
その大げさに出てきたカードを見ながら笑ってしまいました。
天罰って!? 何も、そこまでビビんなくても!(笑)
はいはい、そこまでビビってるのね、うんうん、そうだよねぇ、そりゃそうだよねぇ。
こんなビビった状態で臨めば、そりゃ疲れ果てるでしょうねぇ(笑)
と、怖がっている自分の気持ちを、笑いながら認めてあげることが出来て、楽になりました。
不安と闘って払拭するのでは無く、不安を認めて明るく溶かしてあげる感覚を体験できた気がしました。(この明るく溶かす感じは、アロハタロットの得意分野だと思います!)
そんなビビりまくっている自分の本音を確認した上で、
じゃあ、(こんなに笑えるくらいビビってる私だけれど)実際に癒しフェア当日は、どんな風に臨めば最高の体験になるのか?自分にとっても、お客様にとっても最高のイベントにするにはどうしらいいのか?ということを占って、出たアドバイスを胸に当日を迎えました。
そんな占い師デビューは、初めましての人の占いを何十人もさせていただき、とても楽しかったです。受付と販売のお手伝いで参加した時より、何倍も楽しくてあっという間でした。
初めましての方を占わせていただくことで、アロハタロットの凄さを改めて目の当たりにすることができて、アロハタロットとの絆が更に深まる素晴らしい体験となりました。
全コースを修了したら良い占い師になれるのか?
その後、占いプロコース2の受講も終わり、ハワイアンアロハタロットの全行程を修了しました。占いプロコース2では、アロハタロットを使った前世占いのやり方も教わりました。
そこまで修了すると自動的に、1DAY体験講座とアドバンスコースの講師ができるアドバンスティーチャーになれます。
5月にセラピープロコースに通い始めてから、ティーチャーになるまで、わずか4カ月!
(アロハタロットとの出会いからは、1年7カ月。)
プロコースに進みながらも、「私はタロットの使い方を自分のために知りたいだけで、プロにはならないし、講師にもならない。」と、かたくなに拒んでる自分がいました。
拒みつつも、ただ、もっと知りたい!という好奇心で最後まで来てしまいました。
そして、コースの最後の最後に、自分を根深くジャッジし続けてきた自分に気づきました。
良い占い師になれるか?
いや、なれっこない。だって、自分は昔から占いが好きだった訳じゃないし、占い師っていうのは、特別な修行をしたり霊感が強かったりしないといけないはず。
もっと長年勉強して熱心に活動している人がいるのに、自分なんかがいきなり出来る訳が無い。
ちゃんと当てられなかったらマズいし・・・
ただの無責任で自信過剰な人だと思われるのは嫌だ。
良い講師になれるか?
いや、なれっこない。だって、自分はタロットと出会ってまだ2年も経ってないのに、人に教えるなんてとんでもない!ありえない!
もっと詳しい人に、バカにされちゃうよ!
誰もこんな私の講座になんて来るはずない!
そんな風に、自分を根深くジャッジし続けていたのです。
はい、怖かったんです。
アロハタロットのことが、すっかり好きになっていて、人生の旅をサポートをしてくれる素晴らしいツールだと思うからこそ、
それがうまく伝えられなかったらどうしよう?
うまく伝えられなくて、ただの非常識で怪しくて無責任な人だと思われてしまったらどうしよう?
って、不安だったんです。
「うまく出来る」 「うまく出来ない」 「良い占い師」「悪い占い師」っていう基準を、
自分で一生懸命決めつけようとしていたのです。
こんな風に先のことを、自分の善悪の枠にはめてコントロールしたい、という気持ち。
それこそ、古い自分の思い癖で、冷えとりやホ・オポノポノを始め、色んな手段で脱ぎ捨ててきたものだったのですが、脱いでも脱いでも、しつこく重ね着していたものでした。
コースを通じて学んだのは、
タロットは、当てようと思って当てるものではないということ。
ただ、そのまま「陰陽のバランスが出る」のだから、その出たカードと真摯に向き合って、フラットにリーディングをするもの。ということでした。
この占いを 「当たった」 と思うことも 「当たらなかった」 と思うことも、その人にとって必然の体験で、その時のその人にとって、ベストなメッセージを、アロハタロット(天、宇宙、創造主)は、私の考えの到底及ばないスケールで表現してくれるのです。
そんなコントロールできっこないスケールのことを、一所懸命「良い悪い」の枠にはめようと頑張っていたんだ!
良いと思われたい。悪いと思われたくない。という自分のちっぽけなプライドのために・・・。
本当に最後の最後に気づきました。
そんなコントロールしたい気持ちは手放し、全てを信頼し、ただフラットで居ること。
目の前に現れた人の話をアロハな精神で聴き、出たカードを読んで、アロハな精神で伝えること。
ただそれだけ。
そんな風に納得することができました。
↑その、ただそれだけのことが、一番難しいことなのですが。
そして、タロットを使い、タロットと向き合うことで、物事の陰陽を捉える視点=俯瞰する力が養われたり、思考の整理ができたり、直観力が磨かれたりして、生きるのが楽になる。という自分の得た実感を、自分なりに伝えたい、と思いました。
だから、自分がやりたいと思うなら、良い悪いではなくやりたいスタイルで活動していけばいいんだ。同期のみんなも、みんなのやり方で、やっていくんだ。
それが天意に沿っていれば、うまくいくのだろうし、沿っていなければ、うまくいかないだけ。
うまくいかなかったら、またその時に考えよう。
やりたいならやろう!
と、感じられて楽になりました。
そして、偶然にも私がアロハタロット全過程を修了した翌日に、夫は人生の夏休みを終えて、次の仕事をスタートすることになりました。
前世は陰陽師?
こうして2012年9月に、ハワイアンアロハタロットの製作者先生が教える全コースを修了した私。
(当時の全コースはここまででした。その後さらなる秘境もあり、進み続けています!笑)
タロット占い師になりたい!と目指していたわけじゃないのに、好奇心で進んでみたら、自然と抱えていた色んな恐れや不安と向き合うことになり、それを手放し、プロ活動をする!と決意することになりました。
そして、それまでハンドメイドの活動や編み物講師などを通じてお世話になってきた方々のご縁で、
個人セッションをやらせていただいたり、タロットの講座を開催する機会をいただいて、すぐに動き始めました。イベントでの占いの機会もいただいたりして、スムーズにタロット関係の活動がスタートしていきました。
実際に活動を始めてみると、プロコースに通い始めた頃に恐れていた「人に怪しまれる」とか「変な人だとバカにされる」とか「親に反対される」とかいうネガティブなことは、何も起こりませんでした。
自分自身がもう「怪しい」と思っていなくて、反対もしていないので、そういう人や意見は私の前には現れないのです。もし「怪しい」と思っている人が居たとしても、私自身がもう疑っていないので気にならないのです。
相変わらず、ちょっとしたことで、あーだこーだ葛藤することは日常茶飯事ですが、基本的に葛藤好きなんですよね。すぐにアロハタロットに相談して対策を聞けるようになったので、無駄に悩む時間が減りました。そして、その葛藤も自分が好きでやってるんだ、って、なんだか自分を微笑ましく思う余裕ができました。
そうしてタロットの活動を始めて数ヶ月経った頃に、友人の間で「凄い」と評判になっていたヒーラーさんのセッションを受ける機会がありました。
そこで、「最近タロットの活動を始めたけれど、その活動をするにあたって、気をつけた方が良いことなどはありますか?」と聞いてみました。
私のイメージでは、もっと瞑想をした方が良いとか、食べ物を気をつけた方が良いとか、自分をフラットに保つための心がけ、コツみたいなこととか、そんなアドバイスが貰えるんじゃないか?と期待して聞いてみたような気がします。
すると、そのヒーラーさんは、
「そういうスピリチュアルなこと、霊性を高める修行みたいなことは前世で何回もやってるんだよねぇ。日本での転生が多いみたいなんだけど、陰陽師だったこともあるよね?」と言いました。
「山に籠って修行して道を極める、みたいなことやってきたから、何でも「これ!」って、何か一つのことだけに集中してやりたくなっちゃうんだよねぇ。」
「そういう修行はもうしてきてるから、タロットとかスピリチュアルなことは何やっても上手くいくよ。だから、やりたければやればいいんだけど、でも、今世でのテーマはそれじゃ無いんだよね。」
と!
「今世は、もっと普通の人とのコミュニケーションが課題なんだよね。
山に籠って節制して孤独な修行をするんじゃなくて、俗世間で、普通の人の楽しみとかを味わうことで器がもっと大きくなるの。だから、バカみたいなことやったり、奇抜なファッションをしたり、踊ったり、女子がキャーッかわいい~とか言って喜ぶようなこととか、そういうことやったらいいよ。
ただ楽しむことが課題。ある意味羨ましいよね。楽しめばいいの。
山に籠ってるより、俗世間で楽しんで器を広げた方が、今までの修行が生かされるよ。」
と!
目からウロコが落ちました。
前世療法のCDで見た前世の体験から、ただ真面目にやるんじゃなくて、自由に楽しくやりたい!っていう自分の潜在意識に気づいた私でした。それから、自分も周りも一緒に楽しむ!という意識を強くしたのですが、その前世療法1回の経験だけで、その課題がすんなりクリアできたわけではなかったのです。
タロットに出会って間もない私が、講師とかやっちゃってていいのかな?まだ修行が足りないのでは?と思っている自分が確かに居ました。それに、何事もストイックに、一つに絞って真面目にやりたがる傾向も腑に落ちました。仕事と遊びの両立とか、会社勤めと主婦業の両立とか、自分に出来ると思えないのです。常に何か一つに絞って、他のものは犠牲にしないと達成できないと思い込んでいるところがありました。
また、子供の頃から女子っぽい楽しみ方がよく分からず、どこかそういう女子的にワイワイただ楽しむみたいなことをバカにして距離を置いている自分がいました。占いに興味が無かったのも、私の中で、占いを信じるのはバカな女子っぽいイメージだったからかもしれません!
一番女子らしさ満開なはずの女子高生時代は、体育会系テニス部で、恋愛禁止で顧問に殴られたりしながら練習(=修行)の日々でした!
ああ、今世での課題だからこそ、そこに抵抗があったんだぁ。
距離を置きつつも、ものすごく憧れている自分もいたよなぁ。
仕事と家庭の両立は無理!と思って専業主婦になったけれど、専業主婦である自分の暮らしを、心から楽しむことは出来ていませんでした。
世の中の専業主婦をバカにしている自分と、憧れている自分とで葛藤していた気もします。
そうか!
アロハタロットの活動を始めるための修行は、もう前世も含めてやってきた!
実際に、何にも邪魔されずに活動をスタートさせられてるんだから、これは天からのGOサインが出てるってこと。それを自分で「いいのかな?」って疑問に思って余計なブレーキをかける必要は無い。
それより、このアロハタロットやスピリチュアルな活動を通じて、どうやって楽しむか?
普通の人として、普通の暮らしの中で、どこまでバカみたいに楽しめるか?
ってことにエネルギーを注げばいいんだ!
ということにしました。
思いがけず占い師になった先・・・
そんな感じで、タロット占い師となり、その使い方を伝える講師になった自分を受け入れた私。
講座、練習会、イベントでの占い、友達とお茶しながらの占い。どんな場面でも、誰かと一緒にカードの読み解きをしていると、毎回毎回、その場にいるメンバーと自分にとっての共通のテーマがあったり、新たな気付きがあったり、本当に一期一会の様々なメッセージがもらえます。
やればやるほど、
奥が深いな~ 凄いな~ タロットって当たるなぁ~。
と、感心しきり(笑)
タロットカードを読み解いていく時には、陰陽の感覚がとても大切です。
まず自分が陰でも陽でもなく、中庸(フラット)でいること。
そして、出たカードが表しているテーマの、陰の側面、陽の側面というのを客観的に見て行く。
という作業になるのですが、これは、私自身を心地よく鍛えてくれるようです。
毎度、目から鱗体験があって面白くて、私は、こういう風に自分を鍛えるのが好きみたいです。
改めて振り返ると、私自身は、色んな物事との関わりの中で、陰の側面から 陽の側面に転じるキッカケがあり、また今度は陽→陰に転じ、また陰→陽へ、と、3歩進んで2歩下がる、という感じで、少しずつ体験して、少しずつ実感して、じわりじわりと進んできました。
例えば、タロット怖い(陰)→ タロット素晴らしい!(陽)に転じたように、だいたい偏見から入って、目から鱗!みたいな(笑)
偏見や嫌な感じを持つこと自体、既にそのテーマの学びが始まっているのです。そこに学びのテーマが無ければ、気にもならずに通過するだけなのでしょう。
なので、偏見=陰の状態、も決して悪い事では無いのです。
これからも、そうやって物事の陰と陽の側面を体験しながら、どちらが良い悪いとジャッジするのでは無く、両方をありのままフラットに見られる目を養い、
じゃあ、自分はどうしたい? と、判断できる器を磨くために、タロットを使っていきたい、と思っています。
そして、そういう風なタロットの使い方を伝えられたら嬉しいと思っています。
今は、算命学という占星術も面白くて、学んでいる真っ最中です。
生まれた日から読み解く算命学も、色々と気づきてんこ盛りです!
前世も今世も含めて、生まれた日、土地、家庭環境など、全ての人が違っていて、
その中で歩んできた人生は、多少似ている部分はあったとしても、誰ひとり同じ人生の人はいません。
たとえ、他人から見て、成功しているようには見えない人生でも、
逆に、何も努力してないのに、いい思いばかりしているように見える人生でも、
自分が思い描いている理想の人生と、今は程遠くても、
みんな違う道のりの中で、それぞれがベストを尽くしてきた、その最先端にいる!
っていうことを、みんなで認め合って、称え合って、応援し合いたい!
そう思っています。
今回の「自分」の役を演じるのは、自分しかいないのだから、人のせいにしてる暇は無いし、人の役を羨ましがる意味も無い、ただ認め合って、称え合って、思いっきり、「自分」 をやり切ろう!
そんな気持ちで、そして、その気持ちの表現方法として、これからもタロット占いや算命学の技術を磨き、活用していきたいと思っています。
スピリチュアルな学びを、特別な修行をした人の秘伝ではなく、普通の人が普通のこととしてオープンに扱い、みんなでその知恵を分かち合って楽しく生きたいのです。
そうやって、一人一人の個性を輝かせて、みんなが自由に暮らしてもちゃんと調和している世界。1日3時間しか働かない国が現実的に成り立つような世界。
そんな世界に近づくために、私が今できることは、日々の暮らしと、占いセラピーや編みセラピーのお仕事を、思いっきり楽しむこと。
自分が楽しむことを通じて、一人ひとりが輝くお手伝いをすることなんだって思っています。
心と体と魂が喜ぶことを探求する旅は続きます♪
「専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談」を、最後までお読みくださってありがとうございます。
その後の占い師としての活動や日常についてはブログで日々綴っています。
良かったら遊びにいらしてくださいね♪ → ブログ「こものて」