top of page

15/6/13

嘘という名の嘘

Image by Olia Gozha

それはたったひとつの嘘から始まった。


当時私はまともな職にも就かず、ただ陽が暮れて陽が昇る変わり映えのない日常を過ごしていた。

暇しかなかったあの頃は、時間が過ぎる速度が驚くほどゆっくりで、特に何をしたいというわけでもなく刹那を積み重ねてほっそりと息吹いているのみだった。


いつものようにただ空腹を満たすためだけの外出をした。


確か西の空にうっすらと夕焼けが見える時間帯、近くのコンビニまで珍しく歩いて向かった。

家から数えて3つ目の交差点での赤信号。この交差点は信号の切替が長い。

ふと横断歩道の向こう側に目をやると、そこに初めて見る君がいた。

夕焼けを背景に、それからの私と君の人生が狂い始める最初の1ページが開かれた瞬間だった。


君は今でもあの嘘が本当に君自身のために有益であったと、信じていますか?

←前の物語

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page