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15/5/10

僕の母親はおばあちゃん

Image by Olia Gozha

今日は母の日ですね。


皆さん日頃の感謝を伝えましたか?


少し照れ臭いけど、感謝を伝えるって素敵なことですよね。


僕は、実家の母親に花を贈りました。


母親って言っても、おばあちゃんなんですけどね。


僕の両親は、僕が小さい頃に離婚して、父方の祖父母の家で育てられました。


厳格な祖父と、優しい祖母。


おばあちゃんは僕の母親代わりとなって僕を育ててくれました。


朝ごはんを毎日作って、学校へと送り出してくれました。


兄と喧嘩をして、すぐ泣き出す僕を優しく包んでくれました。


参観日にもおばあちゃんが来てくれました。


宿題の間違ってるところも、こっそり見直してくれて、書き直して正解にしてくれました。


教科書の朗読も、ニコニコ笑顔で聞いてくれました。


交通事故で車に跳ねられて、頭から流血した時、裸足のまま出てきて、僕を抱きしめ近くの病院へ運んでくれました。


母の日には肩もみ券と肩叩き券をプレゼントしました。


学ランを買う時、どうせ大きくなるからって結構ブカブカの学ランを買ってくれました。


テニスの大会でトロフィーを持って帰った時、僕より喜んでくれました。


母の日には、お茶の急須をプレゼントしたのを覚えています。


高校の部活が忙しくなって、宿題も多くて、どっと疲れる毎日に変化していきました。


おばあちゃんとの会話がだんだんと減っていきました。


勉強している最中にツカツカ部屋に入ってくるおばあちゃんにイライラしてきました。


くそババアと汚い言葉を使うようになりました。


だんだんとおばあちゃんとの距離が遠くなるような感じがしました。


大学に合格すると、一人暮らしを始める僕をえらく心配してくれました。


実家に帰る度に、これで美味しいもの食べなさいとお金を渡してくれました。


祖父が亡くなると、すごく元気が無い日々が続きました。


就職が決まって、勤務地が宮崎だと知ると安堵の表情を浮かべてくれました。


おばあちゃんが肺炎になって、救急病院に運ばれました。


結構危ない状況と聞くと、急いでお見舞いに行って、ばあちゃんばあちゃんと泣きながら叫びました。


一命を取り留め、心配かけたねと謝るばあちゃんが、とてつもなく愛おしくて、元気になって心から良かったと思いました。


今でも実家へ帰ると、優しい笑顔で「おかえりなさい」と出迎えてくれます。


なぜこれ程までに無償の愛を僕に捧げてくれるのか?


それは僕の母親だからだと思います。


体も弱くなって、歩くのもおぼつかないようになってしまったおばあちゃんを見ると、ちょっぴり寂しくなります。


GWは2人でおばあちゃんの大好きなお寿司を食べに行きました。


そこには、「美味しいねぇ〜。美味しいねぇ〜。」

と連呼しながら僕に満面の笑みを浮かべる姿がありました。


お寿司を食べ終わると、お店の大将に何度も何度も「美味しかったです。また来ます。」とお辞儀をするおばあちゃん。


そんな素直で優しいおばあちゃんを見ると、なぜか分からないけれど、目に涙が浮かんできました。


やっと親孝行出来る日が来たという安堵なのか、ただ単におばあちゃんへの感謝の気持ちが溢れただけなのか。


それは僕にも分からなかったけど、すごく暖かい気持ちになれました。


そして、今日。


「ばあちゃん大好き!いつもありがとう。」とメッセージ付きで花を贈りました。


僕の携帯に実家から電話がありました。


「お花が届いたよ〜。ありがとうね〜。」と泣きながら(笑)


泣き虫になったおばあちゃんだけど、いつまでも長生きして欲しいな。


大好きだよ(*^^*)


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