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15/4/24

救急車に乗ったことありますか?

Image by Olia Gozha

皆さんは救急車に乗ったことはありますか?

私が初めて救急車に乗った体験を書こうと思います。


夜中の1時頃でした、家のリビングでテレビを見ていたのですが、妹が青ざめた顔で突然やって来ました。


「ヤバイ、どうしよう」

「どうしたの?」

「全身に湿疹が出てて真っ赤になってる。」

私は腕や足、体を見せてもらい驚きました。

見たこともないような湿疹で全身が真っ赤になっていたのです。

これは、ただごとではない。

でも夜中だし、近くに救急病院はないしどうしたらいいのだろう。

もう救急車を呼ぶしかないと思い、119番に電話しました。

「救急ですか、消防ですか?」

「救急です。妹が全身に湿疹が出ていて大変な状況です。どうしたらいいのでしょう?」

「どんな状況ですか?過去にそのような症状がでたことはありますか?」

電話の相手は事務的で緊急性を感じていない様でした。

「緊急じゃなかったら119番になんか電話しません。対応してもらえませんか。」

「わかりました。救急車を向かわせます。住所と名前を教えて下さい。」


私は、住所と名前を伝え、救急車が来るのを待っていました。


10分ほどするとサイレンが聞こえてきました。外に出て待っていると救急車がやってきました。

妹は救急隊員にストレッチャーに乗せられ救急車に乗りました。

私も同乗しました。

妹は心電図や血圧計やら、機械をつけられました。

救急隊員から色々質問されました、何時頃から症状が出たのか、持病はないか等です。

そして湿疹の状況を確認されました。

「すぐに病院に搬送します。かかりつけの病院などありますか?」

「ないです。」

「受け入れてくれる病院を探します。」

救急隊員は症状を説明し、色々な病院に受け入れ要請の電話をしていました。

しかし、受け入れてくれる病院がみつからないのです。

救急隊員に聞くと、夜中なので対応できる医師がいないなどと言われ断られているとのこと。

私はニュースで見たことを思い出しました。

救急車に乗ったが、受け入れ先が見つからずに、たらい回しに合い患者が死亡してしまった。

まさにこのことなんだなと身を持って痛感しました。

 

救急隊員が電話を掛け続け、やっと受け入れてくれる病院が見つかりました。

某大学病院です。

救急車に乗ってから30分程してからのことでした。

「病院へ向かいます。シートベルトを締めて下さい」

サイレンを鳴らし病院へ向かいました。

シートベルトを締めて下さいと言われた意味がよくわかりました。

救急走行するので、スピードも速く、カーブなどでは救急車は予想以上に揺れるのです。

救急走行のおかけで病院にはすぐに着きました。

妹はストレッチャーに乗せられたまま診察室へ運ばれて行きました。

私はロビーで待つように言われました。

1時間程すると妹が出てきました。

どうだったと聞くと、薬を飲んで点滴を打って横になっていたら湿疹が引いてきたとのことでした。


医師の診断は、アレルギー性のじんましんでした。

ほっとしましたが、話を聞いてぞっとしました。

「たかが、じんましんと思わないで下さい。そばアレルギーなどと同じで、呼吸器系にまでアレルギー反応が出ると呼吸困難になり重度の場合は死亡に至るケースもあるんです。」

もし夜中だからと言って救急車を呼ばないで、病院が空くまで待っていたらどうなっていたんだろう。そう思いました。

また、夜中に救急車を呼んだ場合は、受け入れ先の病院が簡単に見つからないケースもよくわかりました。

救急車を呼ぶか迷った場合は、救急相談センターというものがあります。

東京都内の場合は電話で#7119でつながります。

下記の東京消防庁のリンクを見てもらうとわかると思います。

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/soudan-center.htm


いざという時に皆様の参考になればと思います。

また、私が書いた、「社会不安障害の引きこもり、自殺未遂の私が大学を卒業し、ブラック企業で営業として働いた体験談、そして精神科治療の問題点について1 社会不安障害(SAD)の説明及び小学校、中学校編」というストーリーを多くの方に読んで頂きたいので、良かったら読んでみて下さい。


http://storys.jp/story/15553?to=story&referral=profile&context=author_other

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