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13/3/20

「私が自殺を否定しない理由」

Image by Olia Gozha

とても難しいテーマだ。

この一行目で、書かなければ良かったんじゃないかとさえ思えてくる。

自殺を否定しない=自殺を肯定する、では無い。

決して、積極的に自殺を煽る気は無いし、良いことだとも思っていない。

しかし個人的に思うのだ。

その人にとって、今後生きるという選択をするほうが地獄だと言う人もいるのではないか。

確かにいろいろな社会資源や援助資源、行政や法律を駆使すれば、現段階の日本においては「生」を医学的限界までつなぎとめることは出来るだろう。

だがしかし、消極的な「死」を選ぶ人、積極的な「生」を選ばない人も世の中にはいるわけで…。

その究極的な選択が「自殺」だとすれば、私はこれを容認したい。

議論は分かれるところだが、選択の自由もある。

ただし、これも個人的な意見だが、自殺にもルールやマナーがあると思っている。

1.決して人を巻き添えにしないこと。

2.自分が死ぬことによって、甚大な精神的ダメージを受けるであろう人には、きちんとメッセージを残すこと。

3.失敗して後遺症が残るなどのことが無いように、確実な方法を選択すること。

4.遺体の損傷度合いが低く、血痕などが飛び散らないような配慮をすること。

5.室温は低く、遺体は出来る限り早く見つかるようにすること。(腐敗防止のため)

6.事件性が無いことを警察が認識できるように、遺書などで配慮すること。

7.火葬後の処理の希望があれば、遺書やメッセージで残しておくこと。

このへんまで配慮できれば、最善を尽くしたと言えるのでは無いだろうか。

いま、年間30000 人以上の自殺者がいる。

個人的には容認派だが、ライフリンクの清水康之氏のウェブや宇都宮健児弁護士の活動、湯浅誠氏の活動などは一通り目を通している。

そこから見えてくるのは、先行きがあまりに不透明で人と人とのつながりが感じられない「生きにくさ」にあると私も思っている。

問題の根は深い。

「生きていればきっといいことがある」「家族のことを考えるんだ」「君を必要としている人がいる」これぐらいアホらしい台詞は無いと思う。

自分のことしか考えてない。

私は自殺を否定しないが、一人でも多くの自殺者が減ることを願って止まない。

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