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13/3/20

260キロで負けた

Image by Olia Gozha

「コルベットZR-1」

私が20 歳の頃乗ってた車だ。

ノーマルで300 キロ出る。

あの当時、ゼロヨンも12 秒だ。

ヤナセのような正規ディーラーで買うと、1340 万円。

私は外車屋だったので、並行で600万円くらいで仕入れた。

鋼のフレームのフロントミッドに、V8 5.7 リッター 4 カム32 バルブ オールアルミ製エンジンを積み、ボディはFRP だ。

2 シーターで、タイヤサイズはフロント275/40R17、リア315/35/R17。

内装は本革電動バケットシート、メーター類はすべてデジタル表記。

6 速マニュアルトランスミッション。さすがにクラッチは重い。ツインプレート。

400 馬力、トルク58㎏、カムに乗るのは2000 回転くらいから。

車重1580㎏。

さすがにパワーがあるだけに、100 キロくらいのスピードで走っていても、シフトダウンしてアクセルを踏めば、そこからホイールスピンする。

第三京浜にオービスが出来る前はよく遊んだもんだ。

ホントに300 キロ出るのかどうか試してみようと思い立ち、夜の湾岸ではなく、昼の常磐道へ行った。

そしたらポルシェのツーリングチームに遭遇。

バトル開始。

ノーマルのカレラ程度のポルシェなら、ブッチぎれるのだが、エキゾーストの音も違うしロールケージも入っている。

こいつら只者ではない。

いくらアクセルを踏んでもルームミラーに写るポルシェが小さくならない。

いい加減200 キロを超えてくると、普通に120 キロくらいで走っている他の車を、まるでパイロンを

かわすかのように運転しなければならなくなってくる。

ここで面白かったのは、追い越し車線をそこそこのスピードで走っていたフェラーリが、びびったかのようにすぐさま道を空けたことだ。

フェラーリもついて来るかと思ったがサイドミラーの彼方に消えた。

話を戻そう。

260 キロを超えたあたりで、根性負けした。

怖くてアクセルを緩めた。

勢い良く中央車線から3~4 台のポルシェに抜かれた。

ふぅ…。ポルシェいじってる人って、結構本気なのね。

踏めば300 キロ出る車なので、もっと勝負できたかもしれないが、練習が必要だな。

なんて思っていた矢先に、勤めていた外車屋が倒産。

車も手放した。

私が人生で一番最初に所有した車だ。

もう、あんな車に乗ることは無いと思うが、また乗れたら楽しいだろうなぁ。

ちなみに、今はZR-1 の進化版がGMシボレーから発売されてます。

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