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15/4/14

若かりし頃の詩篇ストーリー

Image by Olia Gozha

休息の詩


いつも見守ってるよ

そばで元気づけたり

励まし合ったりで

ずいぶんこちらも

助けられた

眠れ!のんびり

のんびり休んで!

レスト

いつでも休息が大事だよ

小さなことに傷ついたり

些細なことにつまずいたり

僕らは

悩みやすく疲れやすく生まれたんだ

だから休んで!

のんびりと

周りの期待に応えようと

頑張りすぎてしまうのを

一歩手前で休むんだ

無理せず行こう!

のんびりと

しっかり休んで

元気になろう

復活の詩

我ら涙して

彼の悲劇を嘆いた

彼を信じていた

数年後

本当に彼には

その力があった

眠りから覚め

白衣の青年の言葉は

ゆっくり実現した

明るさと温和さを

取り戻し

彼は今日も生きていた

たまには休んでみると良いもんだ

なんて思っている

眠りへの詩

我ら涙してひざまずき彼の悲劇を嘆きつつ

子守歌を歌った

♪眠れ眠れ

静かな部屋で

白衣の青年は言う

疲れた体と頭を休ませて下さい

ただひたすら休んでください

なにも考えずのんびりするのが

仕事です

不安を抑えましょう

珍しいことではないです

風邪のようなものです

ビジネスマンで薬を飲んでいる人は

実は多いんでよ

♪のんびり

♪のほほん

白衣の青年は言う

一番大切なのは

「生きる」ことだから

100年前のような

悲劇は起こりません

安心して下さい

いろいろ医学も進歩しています

安心して下さい

彼の悲劇を嘆きつつ

ただ待った

彼を信じていた

2006-04-24 21:25:15

敵の詩

あの人は周りに敵がいることを

知らなかった

世の中は戦いだから

ライバルを蹴落とさなくていけないことを

知らなかった

親の金で威張り

巧みに女の心を掴み

弱い奴を踏みにじる

それが現実だと理解できなかった

辛いこと

出来ないこと

寂しいこと

不安なこと

一人で悩みを抱えて

一人では解けない謎に苦しんでいた

新しい社会へ

巣立つには

若すぎた

敵と味方を

見分けるには

幼なすぎた

サイレンの詩

彼は、疲れていた

混乱した頭で

次第に行動が乱れていった

ある日、彼は職場で、こんな予言を聞いた

お前は「自分」が見えていない

「自分では分からない」と

サイレンが鳴る前に3回言うだろう

彼は、その貴重な予言を無視した

さて、そのあと職場と彼は

さらに混乱していった

新しい上司が言う

ここは、新しく組織変えをする

今日から私の指示に従ってもらう

さて、君の仕事は

電話の電池を買ってくることだ

彼が言う

「どこで買うんですか?」

すると

「自分で探せ」

彼は思わず言った

「自分では分からない」

その後上司が彼に言った

「おい、お前。どこを探しているんだ?

さては、買い物一つできないんだな。」

続けて上司は言う

「ところで電話はどこだ?」

彼は言った

「自分では分からない」

夜が近付き、上司は言う

「疲れてるようだな。

今日はもうおしまいだ。

家でおとなしくしてろ。」

上司は心配して言う

「一人で帰れるか?」

彼は絞り出すように言う

「自分では分からない」

ちょうどその時、

救急車のサイレンが鳴り響いた

彼は

自分のことが

自分で分からなくなっていた

サイレンの響く車の中で

彼はすべてが終わったことに気付いた

疲れてすぎていることに気付いた

彼はリタイヤして

どこかホッとした

詩・私の生き方を認め給え

苦労もしたけど

この頃うまくいっている

社会に認められたい

「そんな生き方もアリかな」

その程度でいいので

私を認めて下さい

「あなたって素敵な生き方ね。」

「自由で幸せで温かくて

愛されて・・・」

そんな夢の中の理解者

私の生き方を認めてください

ただただ自由が好きなだけなんです

詩・愛と友情を信じすぎた

あの人は愛と友情に満ちていた

周りを愛しすぎた

友人を信じすぎた

時に拒まれることも

時に裏切られることも

あの人には受け入れられないことでした

愛と友情に満ちて

周りすべての人たちの幸せだけを

考えすぎた…

自分の幸せが見えなくなっていた…

足音の詩

遠くから足音が聞こえる

孤独な心を抱える者の足音

疲れきった体を抱える者の足音

あの孤独はいつ終わるのだろう

あの足音はどこへ向かうのだろう

悩みやすく生まれた者

自ら幸せを逃した者

過去を悔やみ未来を諦める者

心に不安を感じる者の不安

自分の弱さが許せない者の弱さ

誰からも愛されていない者の愛

悩みを理解されない者の悩み

見て!

重荷を背負って生きていく人を

聞いて!

あの人の足音を

あの疲れは誰が癒せるのだろう

あの足音はどこへ向かうのだろう

どんな苦しみを強いられても強く生きていく人の強さ

仲間が見つからずに一人きりになっている人の孤独

食べることにさえ喜びを感じない人の料理

悲しみで出来たしわと悩みでゆがんだ眉間

見て!

すべての人の重荷を背負って生きていく人を

聞いて!

重荷を背負ってくれる人の足音を

2006-03-10 18:53:16

詩・感情の雪崩

春の陽射しが近付く

豪雪で覆われた心の中

今年の寒さは記録的だから

雪ですっかり埋もれてしまった心

不安や(仕事に対して)

あこがれや(女性に対して)

憤りや(社会に対して)

葛藤や(自立に対して)

雪ですっかり隠してしまった心でも

雪崩のような感情の激流に

一人の若者が【愛】を求める

春の歌声が近付く

長き冬に耐えてきた枝先に

三十年ぶりの寒さの後だから

希望や(友人に対して)

悲しみや(失恋に対して)

懐かしさや(若さに対して)

心残りや(夢に対して)

寒さですっかり閉ざしてしまった心にすら

雪崩のような感情の激流が

遠き【愛】に向かう厳しい旅路へと

一人の泡と一人の塵を誘いかける

2006-02-05 20:28:56

詩・想いよ届け

近頃、人間は自分中心主義だとおもうよ

なんだよ?突然?

だって

金持ちは税金を下げろって

年寄りは老人福祉を減らすなって

代議士は議員年金を減らすなって

そうだよな 確かに

庶民って考えも崩れていくし

中流って意識も維持できないし

弱者のこと思いやる奴は減っていくし

おまえ政治家に向いてるかも

社会のことを思ってる

今日一日の出来事を思ってる

明日からの計画を練っている

ところで君は誰かを幸せにできたかい?

君を幸せにすることが

一生の仕事になればいいのに

しあわせにするよ

一番大事に想ってる

大好きです

一番大切に想ってる

私を信じて

自分を信じて

恋が育ち

愛が芽生え

二人が近付き

夢は膨らみ

あなたを想う

2006-01-05 12:37:12

詩・若さの果て

エロカワ少女が

歌い出す

モデル気取りが

歌い出す

ヒルズ族とのセレブ婚

夢見る女が歌い出す

若さと青さが欲しいんだ

エバーグリーン

未熟な二人が

踊り出す

給料安いと

踊り出す

世の辛さ

憂さを晴らすと

踊り出す

若さと青さが欲しいんだ

エバーグリーン

きっと僕らの生き方は

社会の歪みの犠牲者と

まじめな学者が

したり顔

若さと青さが欲しいんだ

エバーグリーン

若さの果てに

何が待っているんだろう

2005-07-14 21:30:04

捨て犬の詩

オイラは捨て犬 捨てられた

あたたかい家庭を夢見たけれど

叶わない夢

保健所の奴に捕まらないように

暗闇を歩く捨て犬さ

オイラは雑種 捨てられた

働く犬を夢見たけれど

叶わない夢

誰かの役に立ちたいだけなのに

煙たがられる 雑種犬

オイラは種無し 去勢犬

カワイイ メスと 子供たち

夢見たけれど 叶わない夢

一生孤独な 去勢犬

オイラは自由 フリー犬

飼い犬なんかに ならないぞ

オオカミのように 強く生きるんだ

強がりだけの フリー犬

人間不信の捨て犬は

昔は芸もできたんだ

頭なでられ 「いい子だね」と

言われて得意になったっけ

オイラがヒトを癒すんだ

いつかを夢みて 生きる捨て犬

2005-07-14 21:28:17

詩・夢の中で

君の話は 面白い

分かってくれる人がいる

聞いてくれるから さあいこう

いそいで 飛び乗れ

パラダイス バス ツアー

現実は つらいんだ

逃げ出したいのだ 夢の中

今日はたくさん話したね

心も 体も疲れたろう

今夜はゆっくり 眠るんだ

パラダイス バス ツアーは 夜の中

さあ だんだん眠くなる

矛盾した現実より 調和した夢を

夢の中では 君はスターだ

パラダイス バス ツアー へようこそ

きみこそ パラダイスの住民そのもの

目が覚め 夢に気づいても

現実の世界に戻れるかな?

きみこそ パラダイスの住民そのもの

2005-07-09 21:18:00

恋花の詩

もっと知りたい 君の恋バナ

ダイスころがし 出る目にまかせて

素面で聞くぞ 言葉攻め

初めての告白 初めてのキス

赤面してる ドキドキしてる

すました大人も 顔が火照る

咲かせてあげよう 君の恋花

赤く燃えてる 恋の花

人生は短い 恋は今すぐ

すました花も あざやか火照る

聞かれるうちが 花かしら

咲いてるうちが 花かしら

実をつけ 枯れても花(なのだ)

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