top of page

15/4/18

新卒に捧ぐ。働き始めて8年目の中堅社員が先輩に言われて背中を押された5つの言葉

Image by Olia Gozha

新社会人のみなさん、入社おめでとうございます。はじめまして。僕は今年8年目の所謂中堅社員です。


社会人になって1ヶ月目。希望に溢れてる方、イメージしていた姿と入社後のギャップに絶望してる方も日々お疲れさまです。今回は、そんな皆さんの背中を少しでも押せればと思い、この8年で先輩たちに頂いた言葉をまとめてみました。


拙い文章ですが、少しでも次の日を頑張るきっかけになれば嬉しく思います。


1.「お前が仕事で本当にしんどい時、救ってくれるのは親でも同期でも彼女でもなく、お客さんだからな」

1年目、お客さんから金曜夕方に無理な依頼をされ残業確定。先輩にアドバイスを貰いながら依頼をこなしてる時、つい、

「面倒くさい客ですよね・・。」

と愚痴る僕。 と同時に先輩が一言。

先輩「・・・。お前がこの先、仕事で本当にしんどい時、救ってくれるのは親でも同期でも彼女でもなく、お客さんだからな?」

言われた当初は「??」でしたが、後々、自分一人で仕事をするようになって実感。親や兄弟、同期も”仕事で”救ってはくれません。その時、救いになったのは間違いなくクライアントからの言葉・感謝・愛情でした。色々な人がいるので、ストレスに感じる時もありますが、愛情注いでいると必ず応えてくれますので大切に。きっと、その瞬間が自分をパートナーとして認めてくれた時なんだと思います。


2.「”任せる”ってことは、任せた側と同じクオリティや納期で仕事をするということ。信頼に応えろよ。」

入社3年目、仕事を自分の意思でできるようになった頃、先輩から仕事を任されました。が、愚かな僕はその仕事のプライオリティを確認せず、1週間くらい放置。数日後、

先輩「「お願いしてた件、どうなった?」」

「「・・・・!」」

先輩「・・・。”任せる”ってことは、任せた側と同じクオリティや納期で仕事をするということなんだぞ?信頼に応えてくれよ。。」

「(白くなる僕)・・すみません。。」


仕事においての「任せる」は、そいつならできるという信頼の言葉です。先輩でもお客さんでも同じ。任された側は絶対に裏切ってはいけないし、信頼と期待を超えないといけないと学んだ瞬間でした。


3.「成長っていうのは螺旋階段を昇るようなもの。同じところにいるけど、だんだんと見える景色が違ってくる。」

入社5年目、仕事に慣れてマンネリ化していた自分。成長しているのか分からず、別の仕事にも惹かれ、ありがちな話ですが転職も考えました。そのことを敬愛する先輩に伝えると返ってきた言葉。

同じ環境で仕事をしていると、飽きる瞬間はあるし、「他に学べる環境もあるんじゃないか?」と浮ついてしまいます。ただ、そんな時は半年前~1年前~入社当時の自分と比べてください。

きっと過去の自分では持てなかった、考え・視点・発想が宿っているはず。それに気づけたら、今いる環境でまだまだ成長できるはずです。


4.「メールを送るときは、必ず目線を変えて3回読み返せ。その1分の確認がトラブルで失う膨大な時間を予防する」

入社5年目、僕は自社サービスの小さなサイト運営し、営業の一環として、利用者向けに定期的なDM送信をしていました。何回も送っているので、気が抜けていたのでしょうか。とあるタイミングのDMで、取引先情報の一部を全顧客に一斉送信してしまいました。。

顔面蒼白のまま上司に相談すると、社長報告⇒プロジェクトチーム発足⇒取締役と共に各方面に謝罪等、会社と仲間・先輩に多大な迷惑をおかけました。関係者の協力で、すべてが収束した時、憔悴した僕に先輩が一言。

「・・・。」

先輩「やってしまったことを悔いても仕方ないからな。ポジティブに捉えれば、良い経験になったろ。」

「はい・・。ご迷惑をおかけしました。。」

先輩「今後はメールを送るとき、必ず目線を変えて3回読み返せよ。「自分」、「受け取った側」、「それを全く知らない第三者が読んだ時」の目線でだ。その1分の確認がトラブルで失う膨大な時間を予防するんだからな?」

言葉と共に、ビジネスの恐ろしさを痛感しました。新卒の皆さん。面倒くさいかもしれませんが、メールを送る前に必ず3回確認しましょう。。(※ちなみに、今も3~5回確認して送っています。)

5.「やりきって良かったろ?」

入社6年目、四半期MVPをもらうことになりました。

非常に名誉だったのですが、併せてその仕事内容を全社員400名の前でプレゼンすることになりました。

実はもともとプレゼンが大の苦手で、かつ、相手は数百人。MVPを頂けて嬉しい以上に、プレゼンのことで頭が真っ白になりました。当時の上司もチームの仲間も「MVPもらうのに、プレゼンしょぼいのはないよね?」とプレッシャー。。。

「やるしかない・・。」

腹を括り、表彰式までの三日。チーム・先輩にも協力頂き、プレゼンの猛練習を開始しました。

「「(プレゼン練習終了)~・・どうですか?」」

同期「何言ってるのかわからない。」

アシスタントさん「聞いてて飽きます。」

先輩「棒読みすぎ。」

同期B「お前、MVPのプレゼンそれってやばくない・・?」

「・・・・」

↑といった感じでボコボコにされながらも必死に練習。

当日前夜は徹夜で臨み、先輩も明け方まで付き合ってくれました。そして臨んだプレゼン当日。


いよいよ出番。登壇し、勢いでやりきった結果、、、

同期「ちょーーーよかった!!」

アシスタントさん「すごくよかったです!練習のアレなんだったんですかw」

同期B「お前のプレゼンに感動して社長涙ぐんでたよww 俺も負けてられねーわ!」

と大好評で終えることができました。

その後、明け方まで練習に付き合ってくださった先輩から一言。

先輩「おつかれ。壇上からの景色は格別だったろ?」

「ええ、格別でした!」

先輩「上がったことがある奴しかわからない景色だしなw 大変だったと思うけど、やりきってよかったろ?」

僕は、やりきる=覚悟と責任を持って取り組み結果を受け入れる。ということだと思っています。

これから先、社会人として生きていく中で様々な場面で「やりきる」ことを求められると思います。

「予定があるのに・・」

「もう帰りたい」

「自分にはまだできない・・」

「なんでそんなことやらなきゃいけないんだろう・・」

と思っても逃げられない時は必ず来ます。


そんな時は、ある種諦めて、腹をくくって挑んでみましょう。

大丈夫。新卒の特権は「失敗できること」ですから、困ったら絶対に周りが助けてくれます。クライアントも新卒には優しい(傾向が高い)です。


なので、どうせやるなら前向きに。失敗するなら前のめりで倒れましょう。

諦めることはいつでもできますが、諦めないで取り組むのはその瞬間しかできないことです。

そして「やりきった」その先には必ず、今までの自分には見えなかった景色が広がっています。


社会人1年目。大いに挑んで、失敗は前のめりにしつつ、絶望することなく新しい生活を楽しんでくださいね。拙い文章にお付き合いありがとうございました!

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page