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15/3/8

Bride of Japan 2014 準グランプリ 北道綾 京都ビューティーキャンプ

Image by Olia Gozha

BOJの大会を迎えるにあたって、私達が学ばなければならないことは沢山ありました。


美しさや知性だけを競うコンテストではなく、私達への課題は、日本の文化や家族についてよく知り考えること。


数々のワークショップに参加し、時間はあっという間に過ぎ、遂に京都ビューティーキャンプへ。



最初はビューティーキャンプと聞いて、ミスユニバースのビューティーキャンプのようなダンスのレッスンだったりウォーキングだったりメイクアップから栄養論だったり学ぶ事を想像していました。


 しかし、打ち出されたスケジュールは、


初日   細見美術館にてお茶やお茶の間について学びながら琳派美術の鑑賞

2日目  比叡山延暦寺にて仏教の教えを学びながら坐禅と精進料理を頂く 

3日目  豊和堂さんにて着物を着付けして頂きお作法と懐石を頂く 


というものでした。


想像とあまりにも違ったのでびっくり!(笑)


更には、リンパ、と聞いたときに琳派のことなど無知であったので、リンパマッサージでも学ぶかと思っていたくらい、なんとお恥ずかしいことです。


今まで、世界各国に足を運んできましたが日本のことは何も知らないのだなあ、と自分に愕然としたと同時に呆れました。


 でも知らぬは一時の恥、聞かぬは一生の恥というように学ぶ姿勢が大切だと後に熊谷先生からも悟られ励まされるのです。




 琳派とは日本美術の画派の一つで尾形光琳の「淋」をとってつけられました。琳派の核となる画家たちは、江戸時代前半の京都で活躍した俵谷宗達や尾形光琳であり、代表的な作品は、≪風神雷神図屏風≫や、≪燕子花図屏風≫など。


 私の率直な感想は、写実的で観察力に溢れた作品が多いなと思い、日本の四季の美しさ自然と日本人のつながりを感じました。現代でも、季節を大切にした文化が沢山残されているのは昔から日本人が自然を愛でていたからではないでしょうか。


また、墨を濃淡状に滲ませる「たらしこみ」という手法も日本人の器用で繊細な一面が表れているのなあと感じました。 


画家1人1人のエピソードも聞くことが出来、大変興味深かったです。




 2日目の比叡山延暦寺でも、根本中堂を初め沢山の貴重なお話を聞くことが出来ました。薬師如来の右手の薬指がなぜ前に出ているかなんて考えたこともなかったけれど、左手に持っている薬香(薬壺)の薬をつけるためらしいです。ちゃんとすべてのことに意味はあるのですね。


延暦寺にきた伝教大師達のお話などを聞いた後に、坐禅を体験し精進料理を頂きました。


この精進料理、音は立ててはいけないし、早く食べなければいけないし、そして最後には汁物ですべての器を洗うようにして食べるので、食べることが遅かった私は最後ごちゃまぜで食すことに・・・・いい想い出です。しかしながら、簡素な食事でありながら非常に美味しかったのは食べることに感謝をして食べることに集中していたからでしょうか。これは、皆様にも実践して頂きたいと思います。


こちらの住職さんから説明を受けた、「一灯照隅」一隅を照らす、という言葉の意味が印象的でした。それは、自分のポジションでベストを尽くす。ということ。人はつい、上へ上へとのし上がろうとする貪欲な気持ちに支配されがちですが、まずは自分のいる場所で一生懸命努力する、そしたら自然に道は開けるのではないかと感じました。



 今回の私達の滞在は、ホテルではなくファイナリスト達8人で町屋での共同生活。


皆さん本当に優しく思いやりのある素晴らし女性達ですがまだ会ってまだまもなかったので最年長の私は少しどきどきしていました。


今となって考えると、この町屋での共同生活は家族について考えるために事務局が手配してくれたことだったのかと思います。家族といえども、最初は他人です。お互い思いやる姿勢がないと生活は大変です。ここでの生活は、協調性ということも学べたと思います。





 毎日研修を終えると、みんなでディスカッションをして自分の学んだことを1分間スピーチをしていました。そこで自分の弱点を発見することに・・それは、良いことを言おうとして何が本当は自分が言いたいのか良くわからない、ということ。純粋に感じたことを言えているファイナリスト達を見て焦りました。


そして自分の弱点に気付くのです。人から良く見られようと模範解答的な解答をしてしまう自分、筋道立てて話すことが苦手な自分に・・。




 そして、あっという間に3日目へ。


この日は着物を着るということで、私も含め皆さんとてもイキイキとしていたように思います。





普段なかなか着物を着る機会がないので、着物を着た時のピシッとした感覚は新鮮です。


美しい色合いの着物に身を包むと日本人女性であることを嬉しく思いました。


 着物で懐石を頂いた後、熊谷先生から日本人女性についてのお話がありました。その中で、両手でものをもらうことや何かを包んだりと丁寧に生きることの大切さのお話があり、時間に追われていた時の自分を思い出しはっとしました。今はないですが、昔は時間がなくしょっちゅう走り回っていましたので本当に反省。


 また、女性が精神と心の豊かさを持ちそれを結婚後、子供に伝える重要性、社会の中で自分の役割とは?などお話を頂き色々と考えさせられました。


 着物のようにいいものを大切に使い、良いものを代々伝えられるような家族を作りたいと思いました。



 京都ビューティーキャンプでは日本の知らないことを沢山発見させられ、自分の苦手な部分も発見し、日本人女性としての振る舞い、世界に日本のことを知ってもらう為には日本のことをもっと学ぶ必要性を感じました。


そして将来の日本の為に、日本の文化や伝統を後世に伝えていくことはとても重要です。私達、これから家族を作る者がしっかりと日本のこと学びそれを子供達に伝えていくまたは、子供と一緒に学んでいくことが大切なのではないでしょうか。















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