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15/3/1

幼児から気付かされた純粋に生きることの大切さ

Image by Olia Gozha



あれは確か大学3年の時だ

いつものように授業を終え、電車に乗って自宅の最寄り駅に向かった

就職活動真っ只中で、吊り革を掴みながら自分の将来について考えていた

そして30分後、駅に到着

エスカレーターを使い、自動的に身体が地上へと導かれる

地上に着くと、何やら子どもたちの騒がしい声が聞こえた

その声が聞こえる方に視線をズラすと、2人の幼児が無邪気に戯れていた

人間観察が好きな僕は、少しその幼児たちを観察することにした

すると突然、1人の幼児が空を見上げてこんな言葉を発した

「あれ?あっちの空だけ晴れてる」

空を見上げると、晴天と曇天にくっきり分かれていた

気付くか気付かないかの違いだけかもしれない

ただ、気付けなかった自分がちょっぴり哀しかった

大人になるにつれて、子供のような純粋な気持ちは薄れていくんじゃないか

こんなことを思い、これから社会人になる為、必死に就職活動をしている自分に嫌気が差した。

この2人の幼児を観て思った

子供はきっと、大人よりも些細な変化に気付きやすい

それは感覚で生きている部分が強いからだと思う

理性がそれほど発達してないから、子供は感覚的に物事をとらえる

この時の私は、この幼児たちを観て羨ましいと感じていた

だけど、今はこう思う

一番良いのは、理性的であることと、感覚的であることのバランスを保って生きることだ

大人になっても子供のような無垢な心は消えたりはしない

自分の夢があり、その夢を実現するために、試行錯誤して一度きりの人生でやりたいことをやりぬく

きっと、その時は子供のように無垢な笑顔で笑っているだろう


今でもこの時の記憶は鮮明に覚えており、この時出会った幼児2人には感謝している






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