top of page

15/2/23

出版への道02 〜作家・黒澤優子の決意〜

Image by Olia Gozha

印象的な出来事の一つに、おばあちゃんの床ずれというものがあります。



惚けて、這ってまわって、愛を求めて。


寝たきりになって、背中一面赤く腫れて、床ずれになって。


それでもつらいとか、痛いとか、ひとつも泣き言を言わない。


そこに女の意地みたいなのを感じて、なんだかすごかった。




自分を超えた極限の世界。私はお寺で生まれ育ったわけですが、


そういった究極な状態、人間模様をいろいろみせてもらった気がします。


そしてそれは、私の表現の原点なのではないかと思います。




トウモコロシは、私が編集者だったころ、


漫画家さんの原稿をとりに電車で揺られているときに思いついたお話です。


そこから10年以上たった2011年3月11日、その時点でおおよそ完成。


地震のさなか、福島で大きく揺れながら


「この原稿が本になるまでは、死んでも死にきれない!!!」


っと、思ったのを今でも覚えてます。




時を経て、金川信亮に出会いトウモコロシは磨かれ、


T.HASEによって、この世に産声をあげる運びとなりました。




二人に出会ったとき、こんなことになるなんてまるで想像してなかった!




無事完成して本になること、心から幸せに感じます。


力添えしてくださった、デザイナーさん、カメラマンさん、


今まで出会った人、すべてに感謝を込めて。


生きててよかった!



黒澤優子 拝

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

フリークアウトのミッション「人に人らしい仕事を」

情報革命の「仕事の収奪」という側面が、ここ最近、大きく取り上げられています。実際、テクノロジーによる「仕事」の自動化は、工場だけでなく、一般...

大嫌いで顔も見たくなかった父にどうしても今伝えたいこと。

今日は父の日です。この、STORYS.JPさんの場をお借りして、私から父にプレゼントをしたいと思います。その前に、少し私たち家族をご紹介させ...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

あいりん地区で元ヤクザ幹部に教わった、「○○がない仕事だけはしたらあかん」という話。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、○○がない仕事だけはしたらあかんで!」こんにちは!個人でWEBサイトをつくりながら世界を旅している、阪口と...

あのとき、伝えられなかったけど。

受託Web制作会社でWebディレクターとして毎日働いている僕ですが、ほんの一瞬、数年前に1~2年ほど、学校の先生をやっていたことがある。自分...

ピクシブでの開発 - 金髪の神エンジニア、kamipoさんに開発の全てを教わった話

爆速で成長していた、ベンチャー企業ピクシブ面接の時の話はこちら=>ピクシブに入るときの話そんな訳で、ピクシブでアルバイトとして働くこと...

bottom of page