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15/2/16

大切な人を失って。

Image by Olia Gozha

初めて悲しみを知った。


というくらい、これまで味わった感情とは

かけ離れた感情を感じた。


今までいろんな事に挑戦したし、挫折も

諦めた事もたくさんあった。


諦めきれなくても、だけど手の届かない事も

たくさんあった。


転校もした、今まで親しんできた友達と

離れる事だって経験していた。


でも、その時とは比べものにならない

喪失感が残った。


実感はほとんどない。


「あいつが死ぬはずない」

「まだどこかにいるかも」


そんな感情が湧いてきて、止められずにいた。


彼がバイト先に訪ねてきて言った

T「また飲み会やらないの?」

という言葉は皮肉にも

彼がこの世を去った事で再び実現した。


生前の彼を知るメンバーは大いにバカ騒ぎし

一緒に飲み、一緒に叫び、時には一緒に歌い

気の許せる仲間、、、だと思っていた。


これは故人を美化する発言ではなく

本当に気の良いヤツで僕の知る限り

彼を嫌う人間はいなかった。


誰より人想いで自分の事より他人の事、

周りを楽しませる事ができる男だった。


そんな彼がなぜ?


それぞれがそれぞれの疑問や思いを抱える中

僕たちは以前のように大いに騒いだ。


やりきれない気持ちをどうやったら

解消できるのか、わからず、ただただ

若さに任せて騒ぐしかできなかったんだ。


悲しんでも、死んだ人間は喜ばないかも

しれないと思ったけど、やっぱり泣いてしまった。


これが大学時代で一番のほろ苦い、というのか

一番痛みを伴った経験と思い出だった。

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Image by Jukka Aalho

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