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15/2/16

1人目を失った話 序章

Image by Olia Gozha

もう6年前。。。


1人目を失った年。

あの頃、僕は大学4年生。

自他共に認める劣等生生活を送っていた。

単位はギリギリ、卒業できないかも。

学業、卒論に対する情熱は正直ゼロ。

唯一やる気に燃えていたのは

地元で開催していたバカ騒ぎの飲み会くらい。


大学生活にやる気がないと不思議と

大学の友達も少なかった。


唯一、大学でやりたかったバスケは

2日でやめてしまった。


「遊びでやるのか」「マジでやるのか」どっちかにしてくれ。

半端なのが一番つまらない、


そういう理由でやる気をなくして、行かなくなったけど

それもあるけど人間関係を作るのが

面倒臭くて逃げてたのもあるかもしれない。


そういう逃げ腰だから勉強も追いつかない。

普通、大学に通ってるのに留年しそうな

間抜けな学生はほとんどいない。


しかしなぜか、うちの大学は単位の取得選考に

無駄なほど真剣だった。

1点でも不足すれば即落第、2回続くと

留年が確定する、そういうシステムだった。


1回目で半数の学生が単位を落とし、

翌年その半分がまた同じ単位を落とす。

そうして約25%の学生が留年していく

システムになっていた(と思う)


ただ、唯一、この頃楽しんでいた

飲み会にも変化が訪れていた。


参加メンバーは大学の友達、高校の友達、中学の友達、

さらにはバイト先の同僚までいろんな人を呼んでた。


これくらいの年代の男女が集まれば

当然、いろいろある。


そのいろいろあるのが面倒になって

しばらく飲み会の開催をストップした。


それから、3ヶ月くらい経った頃だろうか。


中でも特に楽しみにしていた気の良い

友人がバイト先を訪ねてきて言った。


T「飲み会はまたやらないの?」

「う〜ん、何かいろいろあるしね〜(^^;」

そんな感じの会話でしばらくは

やらなくて良いかなと思ってたんだ。


ただこの事を後になって

あれほど後悔するとは、そしてこんな会話が

最後の会話になるとは、この時は気づいてなかったんだ。


どうでも良い些細な会話が僕にとって

生涯忘れられない会話になってしまう事は

やっぱり後にならないとわからない事だった。


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Image by Jukka Aalho

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