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15/2/1

第5話:絶対に満たされないコップ|「死にたい」と二度思うときから本来の自分を思い出す物語

Image by Olia Gozha



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前回のおはなし

第4話:独立なんて絶対無理|「死にたい」と二度思うときから本来の自分を思い出す物語

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フリーランス開始1年半後。


収入はご飯も食べられるし、旅行も行けるようになってきた。

自分の中で自信になっていた。



仕事が楽しかった。



自分は何もできないと思い込んでいたけれど

自分は色々ほんとはできたんだ。

やればできるんだ。


嬉しくてしょうがなかった。

暗黒のような人生を送ってきたけど光はあたる。


そう思いながらニヤニヤしていた。






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が、なにか違和感を感じていた。

大きい物ではなかったけどなにか小さいようなもやもやするような

言葉にはしづらいけどなにかいやなかんじ。。。



とりあえずなんとなく違和感があるけど見ないようにしていた。





自分のプロデュースしたプロジェクトが大人気になった。




自分は割と仕事においては成果主義だった。

この1年半で色々成果を出してきた。


自分でプロデュースしたサイトを人気サイトにしたり。

クライアントさんの手がけるものは本気で常に成果を追求していった。


自分の関わった案件がすごく人気が出て利益も出た。

その時はスゴく嬉しかった。

満たされた感じだった。


徹夜まではしないまでもほとんどの時間を仕事に費やしていた。

仕事で成果が出せるのが楽しかった。


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ある時自分は、休暇で海の浜辺にいっていた。



あーーーーーーー気持ちいいなーーーーーーーー。



海を見ていたら、空しさがこみ上げてきた。



あれ、なんだろう。

こんなにも成果を出したのになんでこんなに空しいんだろう。。。

ほんとうは楽しいはずでしょ。


なんでこんなに空しいのかな。



「ねぇ?もっと?もっと成果をださないといけないのかな。」



でもなにか限界や違和感を感じていた。

なにかこのままではいけないきがする。


何度このパターンを繰り返してきたんだろう。

「成果を出さないと!!」

この窮屈な感じはなんだろう。





ざわざわざわ。


「何のために仕事をやっているんだろう。」

そう思わずにはいられなかった。



本当は幸せなはずなのになんでこんなに辛いんだろう。。


次の目標はどうしよう。何をすればいいんだろう。

目標がないとなにかざわつくかんじだった。


走っていないと不安で不安でしょうがなかった。


ただただそのときは不安だったんだ。


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もんもんとしながらスマホを眺めていた。



色々見ているなかであるブログに出会った。



衝撃が走った。



「成功者になっても幸せは手に入らない」



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成功したら、人から認めてもらえれば、自分が満たされていくんじゃないか?

成功者と言われる人はたくさんいますが、心の底から楽しいか?

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このブログを読んだときに胸がざわついた。

なにか自分がみたくないものを見てしまった感覚。

そのまま読み進めるとこんな記事が会った。




以下引用。


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思い込みに基づいて、

本音の自分、ピン!感覚を抑えて

西洋的な自己啓発メソッド満載の

【目標達成】【目指せ成功】的なものとか受けると、

めっちゃしんどくなるんです。


『やらなきゃいけないことだから』
『やるべきことだから』
『やりなさいと言われたから』
『やっておけば褒められるから』
『やったら人から認められるから』



人から嫌われちゃって、

寂しい思いをしちゃうの。

それが怖くて怖くてたまらないの。

※ここで言う人とは最初は母ですね


そうやって、

ネガティブな感情を抑えるために

そう思い込んで行動してるだけ。

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あ、

あああああ。。。。


全部気付いてしまった。


そう、結果を出すのは楽しかったけど

もともと親を見返したかった。

親に認められたかっただけなんだ。



「なんでお前はこんなにできないんだー!」

「こんなこともできないの・・・?」


大人になって成功したら満たされると思っていた。

成功したら振り向いてくれると思ってた。


でもそんなことは絶対ない。


コップは埋まらないんだ。


自分が不安・不満の世界を作り出していただけなんだ。

ただそこから抜け出したかっただけなんだ。

でも一行一行に抜け出せない。

なんとなく感じていたけどその真実に気付きたくなかった。


自分が寂しいってことを認めたくなかった。



ほんとは結果が欲しかったんじゃない。

認めてほしい寂しさからきてたんだ。


そう自分は寂しかったんだ。



※写真はイメージです


両親に愛されたかった。

ほんとはシンプルそれだけなんです。



それから

浜辺でただただ泣いていた。


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それからは無理に仕事を突っ込むのをやめました。

自分の気持ちいいことだけをワクワクすることだけを

やっていく。


そう肚で決めました。



そしてそこから幸せとはなんだろう。豊かさとはなんだろう。


そこを探す・思い出すプロセスに移ります。

つづく。



いよいよ次で最終です。

幸せを思い出す最後の物語。

(こばけん)


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小林謙太郎(こばけん)


動物占いは狼/1988年生まれ。

陰陽五行は水の弟。

座右の銘は「幸せ・自由は思い出すもの」


■現在の活動


01 web制作・コンサル事業

Kobaken Official Web(事業サイト)

http://tsukurumon-web.com/


02 好きなことを事業にするスモールビジネスコンサルティング

http://kokoroodoru-job.com/service


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Image by Jukka Aalho

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