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15/5/18

【Part 1】 「統合失調症」だけど、退院できた、実家暮らし、彼女なし、仕事ドクターストップの精神障害者の話。~6月号~

Image by Olia Gozha

「統合失調症」患者、くわばらかずやです!


元気にハキハキと、しっかり、口に出して言えます。


2014年。1月28日に、柏崎厚生病院に入院し、

2014年。6月7日に、同病院を退院しました。


その、6月に起きたことを、話して行きます。

1パート、1か月の話をしようと思います。


6月に起きたこと。
・障害者手帳を貰った。

・障害基礎年金をもらうために奔走。

・「夏の夜の夢」ワークショップ。

・眠りすぎる姫。




・障害者手帳を貰った。


統合失調症に認められると、「障害者手帳」と言う者を発行してもらえる。


これは、バス代が半額になったり、タクシーが10%引きになったり、

美術館が半額になったり、映画がいつ見ても同伴者一人。計2名まで、千円ずつで見られたりする。


これは、担当医の診断書を持っていくと、発行してもらった。


6月に申し込み、1カ月ほどかかったが、ついに、


「自分は、障害者なんだ」


と、受け止める、受け入れる態勢が出来た。



そして、車の運転も、医者の許可が下りないと、出来ないため、

バスでスタバへ行き、英語で注文をしたりしていた。



「I have a mental sick.」

日本人には伝わるが、英語圏の人には伝わらない表現である。


「I'm schizophrenia」

これが、「私は、統合失調症です」の正しい英文である。

それに気づくまで、だいぶあるが。


車が無い生活。バス中心の生活。そして、母親にお金をもらう寄生虫のような生活。


そして何よりも、薬の影響で、1日に5時間程度しか起きれなかった生活。

退院しても、ずっと寝てばかりで、結構大変だった。



家にいる生活が長かったため、入院生活の時に頭の中で思い描いていた、舞台の脚本を書き上げていた。


「新井百石の物語」


という、3人芝居で、穴の中に75年間いる100歳の老人と、穴に落ちてきた青年のお話だ。

これもまた、このSTORY.JPで発表出来たら幸いだ。


障害者手帳の話からはそれてしまったが、自分が、「統合失調症患者であること」、

「障がい者であること」を、受け入れる心構えが出来た。




・障害基礎年金をもらうために奔走。


障害基礎年金と言うのは、精神や身体に障害を持っている人が貰える、国の制度で、

自分は、それに当てはまり、貰えることが出来る。と、医者から言われた。


これは、前作のSTORYS.JPで書いたが、まぁ~、面倒くさい。

母親と一緒に年金事務所に行って、書き直しを迫られたり、

「もっと遡れますよね?」と、通院歴を遡らされたり、

「ここ、訂正印もらってきてください。あと、日付も」と、病院側のずさんな態度も分かったりと、


なかでも、印象的だったのは、今は自分の通っている病院から離れてしまっているが、

自分の担当のケアワーカーさん(自分のややこしい制度の身の回りの世話をしてくれる、専門の人)が、

「こいつは、ひさしぶりにめんどくさい手続きだぞ~」

と、ぼそっと言ったことである。

・今通っている、「柏崎厚生病院」の診断書。

・前通っていた、「つるかわ心療内科クリニック」の診断書(これは、白紙の診断書を東京へ送り、それを書いて返送してもらう)

・ずさんな態度の心療内科クリニックの、「初診証明書」

・病歴・通院歴を書く書類(続紙と言う者が発生するほど、大量に、しかも、パソコンで打った文章では受理してもらえず、手書きで書かなければならない)


これを、間違いなく書かなければならない。

これを全て、不備なく書くまでに、2か月かかった。


そう。退院してから、「申請」をするために、2か月かかった。


6月7日に退院し、8月7日に申請した。


そして、決定通知書が来たのが、去年の12月5日。

約4カ月かかる。


そして、振り込まれるのが、通知書の50日後。

今年の1月23日か、26日。


ねんきんネットから、「年金決定通知書」と、「支給額変更通知書」を、ネット上で閲覧できます。

という、通知が、2015年に入り、1月10日にメールが届いた。


付け加えると、自分が貰う年度になり、支給額が減額になった。

フェイスブックでみると、「私、申請したのに、今月支給されなかったんですよ~」と言う旨の人も見る。


いつもらえなくなるか、分からない制度だと、踏ん切りをつけて、あくまで就職活動の足しになるために、このお金を使おうと決心した。


ちなみに、2か月に一度、「128800円」支給される。

これを、月額に直すと、「64400円」


自分なりのお金の使い道(ポートフォリオ)を作ってみた。


・定期積立(世界一周旅行のため):20000円。

・投資信託(NISAという、少額非課税投資を始める為):5000円。

・東京旅行資金:5000円。

・予備費(急な出費の為に、ハンドルのアソビ):5000円。


ここまで、35000円。


自由に使えるお金として、


・ガソリン代(今は車が大破したので、新しく車を見つけてもらっているが、車に乗った時):10000円。

・医療費(投薬・通院は、治療の基本中の基本!!!!!):3560円。


そして、自由に使えるお金が、約16000円!!!!


お金のしくみを考える為、本を20冊以上読んだ。「20代 お金」に関する本を片っ端から読み、

食費を細かく節約するのではなく、月に貰えるお金を、いくら使えるのか、「仕組み」を考えることが大事だと考えた。


月16000円だと、週4000円。

この、週4000円。ドラクエ風に言うと、週4000Gでスタバに行ったり、本を買ったり、ドイツゲームナイトへ行ったり、まぁ、いろいろやる。



そして、過去5年分もらう予定だった年金(約430万円)と、

支払った年金の総額(全額母親に返金、約100万円)の使用も、徐々に考えている。

車が大破、事故でスリップして車にブッこんだので、中古、軽自動車、4WD、40万円までの予算。

で、車を買うので、40万円は車代消える。



あとは、大好きなユニット、エレ片、エレキコミックとラーメンズノ片桐仁のコントを観に行ったりする、資金や、洋服代にする。


300万円は、定期預金に入れる。0.1%の低金利だが、マル優という、金利非課税の少額非課税貯蓄制度を使おうと思う。


今は、このマル優と言う制度はないのだが、心身に障害を持つ人には、適応される。


350万円まで、マル優の対象なのだが、

350万円まで定期預金に入れて、定期積立にお金を積み立ててしまうと、溢れてしまい、

マル優の対象にならないようだ。(まだ、確認を取っていないので、どういう風になるか、分からないが)


障害基礎年金。いつ貰うか分かりません。

とりあえず、今は、年金払っておいてよかったーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

親、ありがとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!


って、感じです!(20歳以前に発症しているので、1円も振り込まなくて、受給できたけども!)


・「夏の夜の夢」ワークショップ。

去年の6月21日。

東京の渋谷で、YATSUI FESTIVALが開かれていた時、

地元・長岡でも、熱いイベントが開かれた。


長岡リリックホールで行われた、演劇ワークショップである。

前回の小説でも書いたが、自分は演劇に興味があり、有り余る時間を、演劇に充てようと考えた。


文学座の方がいらっしゃり、体を動かしたりした。

事前に配られた、W・シェイクスピアの「夏の夜の夢」の短い台本を演じた。


鬼ごっこをしたり、チップザップゴーイング(反射の練習)をやったりして、

熱のこもった4時間だった。


中でも、人数が足りないグループで先生が行った、ライサンダーの役は、鬼気迫るものがあった。


あまりにもすごい迫力で、ハーミアという、罵詈雑言を浴びせられる女の子が、泣いてしまった。


先生が終わった後に、全員に向けていったが、

文学座に入った時に一番最初に言われるのは、


「この職業は、余りにもとやかく言われるし、役にのめりこみやすいので、うつで自殺する人もいる。」

ということだ。


何でもぶっちゃけていい雰囲気が出たので、自分は、統合失調症を告白した。

「そんな風に全然見えないよ~。」と言ってくださって、ありがたかった。



その後、「役者っぽい、アルバイトがある」と言う人と出会った。


それは、薬剤師の試験で、患者役をする。と言うバイトだった。


自分は、その人と連絡を取り、バイトをすることになった。


貴重な収入源と、人脈を得ることが出来た。この話は、またあとで話す。


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