「投資で資金を◯◯倍にした!!」

景気が今ひとつと言われる中、
テレビや雑誌など、大胆な見出しでメディアで取り上げられることがある「投資」という言葉。
「専業主婦が華麗なる転身」
「サラリーマンが副業で50万円!」

思わず身を乗り出しそうになるキャチコピーが目を引きます。
ですがやっぱり負けている人は実際に多いです。
どうして上がる下がるの2択だけでこれだけ差が出るのか?
と不思議でならなかったのですが、体験してみて初めて分かったという話です。
今でこそ利益は上げられていますが、私は何回か痛い失敗をしています。
というかかなり痛々しい失敗でしたが・・・。
投資を始めるきっかけは、亡き父親の影響でした。
生前、証券会社から送られてくる意味不明な封筒の数々。
ある時、好奇心旺盛な私は、衝動が抑えられず、その手紙の中を盗み見てしまいました。
「お受取り金額 ◯◯◯◯◯円」
なんとなく株取引はわかっていましたが、
それを見た時、「おおっ」と身をのけぞったのを覚えています。
「株って売り買いするだけ数万円も儲かるのか?」
「仕事しないでこれやってれば、いいじゃん!」
世の中の大半はお金に困っています。
●家のローンや家賃の支払い
●かさむ生活費
●経済に合わない年収の増減
人は普段困ったことがあれば、
その悩みを解消しようと解決策を探します。
困ったままの状態では気持ちが落ち着かず、
精神的に息苦しくなってしまうからです。
ただ、大抵の解決策はネットから得られますよね。(・∀・)ソレダ!!
体調が良くない時にググったりヤフーで検索すれば、
何の病気の可能性がわかるし、養生法も教えてくれます。
でも、残念なことに・・・・。
お金の悩みは例外なんです(T_T)
お金の悩みは今でも明確な解決策を得られません。
特に新しくお金を稼ぐ副業ともなれば、
時間もかかるし、かなりのやる気が無いと、
無駄な時間が取られてしまうことがあります(ヽ´ω`)
口で言うほど簡単ではないんですよね。
当時の私は実家から仕事場に通っていましたが、
まだ家族が起きる前に家を出て、家族が寝静まった頃に帰ってくるという、
ブラック企業真っ青の状態で働いていました。
しかも休みは週1日。
その当時はブラック企業という言葉もなく、
これぐらい働くのは当たり前とさえ思っていました。
その時に何気なく盗み見た親の証券会社からの封筒。

いやー、ショックでした。(lll゚Д゚)!
「株の取引って、資金があれば数日で数万円なんて軽く儲けられるんだ!!」
(後でわかったことですが、相当父は投資で失敗していました(^_^;))
当時はITバブル時代で世間でも株の話は話題に上がってました。
子供の頃の純真無垢な気持ちで、そう思い込んでしまった私は、
早速証券会社の口座を開き、取引してみることにしました。
ただ、証券口座を開いたものの、何を頼りに取引していいかわからなかった私は、
流通業の勉強のために日経新聞を当時取っていたので、
その情報を元に取引しました。
が、全く勝てません・・・・。(;´Д`)
よく、ビギナーズラックという言葉を聞きますが、
私にはそれは全く当てはまりませんでした。。・゚・(ノД`)・゚・。
その後、情報を漁るように、雑誌などを読んでみては取引してみましたが、
買ったり負けたりで一向に資金は増えませんでした。
というより、確実に減らしていました。:(;゙゚'ω゚'):
半ばあきらめていた頃、友人から聞いた、
有力情報という話を元に買ってみて、
その後のあまりに動かない値動きに呆れて、
「こりゃ、無理だわ」
と思うようになり、買った株はそのまま塩漬け、
しばらく投資の世界からは身を引いていました。
時は過ぎて、6年後、
世の中はライブドアのホリエモンが捕まったということで、
株は暴落していました。
仕事が休みの時に電車に乗っていてふと思い出しました。
「そういえば、放ったからした、株ってどうなったんだろう?」
「この状況だからやばいよね」
見たい気持ちと見たくない気持ちが入り混じって
携帯をいじくって保有株一覧を見てみると、
なななななんとプラス100万円!!
「マジか!?」( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

驚きと嬉しさを電車の中で押し殺して、
ルンルンで家路についたのを覚えています。
そこからです、私の投資人生が狂いだしたのは。
儲かるということを経験した私は、以前、新聞・雑誌で痛い目を見ていたので、
ネットで情報を漁り始めました。
「この銘柄は注目です」
「この銘柄を買ってみようと思います」
その通りに買ってみるものの一進一退。
せっかく儲けた100万円の利益が底をついてきました。
「このままではジリ貧だ」
「一発勝負を賭けよう」(`・ω・´)シャキーン
その当時まだ名前だけ知っていた、FXに挑戦してみようと思いました。
2007年、「FXで儲けた」という文字が踊りだしていました。
本屋で
「主婦でも稼げる!」
「1億円儲かった!!」
などの魅力的な文句が投資のコーナーに並んでいて、
「これならいままでの損失が取り戻せる!」
とこれまた思い込み激しく、すぐに口座開設、
自分のありったけの貯金を入れて勝負に出ました。
当時は円高に振れていたので、
円安方向へドル円を買いました。
程なくすると、含み益が100万円まで膨れ上がり、
「よし、このままいけば大金持ち!」(σ・∀・)σゲッツ!!
そのままポジションを持っていました。
かきこむように、急いで夕食を食べてPCの画面踊るように舞い戻り、
ディスプレイをを見てみると、
「ん?なんだ、この赤い文字は」( ゚д゚)
すべてが見慣れない表示でしたが、
先ほどの含み益とは明らかな違う色と表示でした。
「損益金額、ー4,000,000円」
しばらく息ができませんでした。。。。。
含み益が出た後の値動きで、
100万円の利益があっという間に吹っ飛び、
それどころか、口座資金のほとんどを飛ばしてしまったのです。

もうよくわからなかったです。( ゚Д゚)ナニカ?
正気に戻るにはどのくらいの時間が経ったでしょうか・・・・・。
その時には結婚していましたが、
もちろん妻には話せませんでした。
唯一の救いは、生活資金ではなく、自分の貯金であった。
それだけでした。
ここまでやられると、もう投資は懲り懲りだ、と思うかもしれませんが、
自分としては、
「絶対リベンジしてやろう」
その思いのほうが強かったのを覚えています。
それから1年後、初代アイフォンが発売された頃、
投資をあきらめきれない自分は、
「株でもう一回勝負だ!」
と再挑戦しました。
その時にやったのが、株のシステム売買でした。
自分の銘柄選択は信用出来ない、
かと言って人の言う銘柄も信用出来ない。
ならば、コンピューターの判断ならどうだ。<丶`∀´>
なけなしのお金でシステムを購入しました。
運用後はそれなりの利益を出していましたが、
ついにその時はやって来ました。
リーマン・ショック、、、、、です。
多くを語る必要はないですよね。

ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
「あー、もう何もかもが上手くいかん( ゚д゚)、ペッ」
自暴自棄になりながら家を出て、本屋でぶらついていると、
FXで数万円を1000万円にしたという本を見つけました。
「また眉唾ものだろ。┐(´д`)┌ヤレヤレ」
と疑いの目はありましたが、
気にはなったので、手にとって開いてはみました。
読み進めるうちに、
「これは・・・・・、もしかして・・・・。」
必勝法のたぐいの本はゴマンと読んできましたが、
具体的なことまで書いてある本は少なかったので
これならば勝てるのかも( ゚д゚)
ダメ元で購入してみました。
早速実践してみると、少しずつですが利益が上がり始めました。
「これは本物だ!! もっと利益を上げるには・・・。」
と考えた末、直接そのトレーダーに連絡して、
教えを乞うことにしました。
本物のトレーダールームは、圧巻でした。

ディスプレイが何台も置いてあり、
チャンスが来たら、わかりやすく音を鳴らしたり、
ビデオで撮って検証する準備をするなど、
プロはやはり違う、という環境でした。
結果から言うと、その個人レッスンを受けてから、その年末まで、
300万ほどの利益を上げることが出来ました。
一発逆転を狙ってではなく、
毎日コツコツと利益を積み上げた結果です。
個人レッスン時のやりとりは、今でも鮮明に覚えています。
場をほぐすような雑談中に、急に質問がきました。
師匠「「矢田さん、トレードで大事なことは何だかわかりますか?」」
唐突な質問にちょっと面食らいましたが、少し考えて、
矢田「「えーと、利益を上げられるための手法ですよね。実際今日教えてもらうのも手法ですし・・・」」
『そうですよね。』と返ってくることを予想して、
少し自慢気に言ってみたのですが、
師匠「「もちろん手法は大事ですよ。しかし、それより大事なことがもっとあります」」
矢田「「はあ」」
何を言っているんだろうか。
もっと大事なことって、
『命ぐらいだろっ!』ヽ(`Д´)ノ
とわけわからんノリツッコミを心の中でしていました。
師匠「「矢田さんはなんで一旦口座を溶かしてしまったのでしょうか?」」
矢田「「やっぱり手法が悪かったからだと思います」」
『子供でも分かるわい』
こんなんで今日受けてて大丈夫か?
と、なかば呆れ顔で窓の外に目をやっていました。
師匠「「それももしかしたらあるかもしれませんね。では、400万を一気に失った時に、どういうトレードをしましたか?言葉を変えて言うと、どんな気持ちでトレードしましたか?」」
(どんな気持ちって、そりゃあ儲けるためでしょうよ~
なんだかまどろっこしい、やりとりするな~)( ´_ゝ`)
その時の状況を少し思い出しながら
ちょっと間を置いて答えました。
矢田「「今までの負けを取り返してやろうと思いました」」
師匠「「そこです。その思考は負け組思考です」」
師匠「「トレードをやっている上で負けは必ずやってきます。ですが、矢田さんの場合は、取り返そうと大きなポジションで勝負した。これではただのギャンブルです」」
師匠「「どんなに勝率が高い手法があっても、一回勝負じゃ身が持ちません。いや、お金が持ちません」」
師匠「「つまり、資金管理が大事なんです」」
それを言われて、ピンときました。
確かに一理あるかも
矢田「「お金がいくらあっても足りない状況でトレードしてたんですね。」」
師匠「「そうです。トータルで勝つ。これがトレードの秘訣です。ですから、連敗に耐えるだけの資金でやらなければならない、ということなんですね」」
師匠「有効な手法でも連敗することはあります。その時に資金がないと次のトレードができないんです。」
師匠「「もう一つ言えば、口座資金の強制ロスカットされる前に、損切りをしなければいけませんでした。トレードに損切りは必須です」」
(あっ、それ聞いたことあるな)
矢田「「食事をし終えて見たら、もう強制決済されてました」」
師匠「「損切っても次回戦う資金があれば、取り戻せる可能性があるわけです。しかし、損切りしなければ、矢田さんのように、次がない場合があるわけなんですね。」」
(なるほど、言われてみたら確かにそうだった)
なんだか、ちょっと疑いの目で見ていた自分が恥ずかしく、
寒い冬でしたが、顔が赤くなるのが自分でも分かりました。(〃∇〃)
矢田「「トータルで勝つという意味がわかりました」」
師匠「「余裕を持つということがとても大事なんです。これは、気持ちの上でもとても大切です。」
師匠「「矢田さんが良かった点が1つだけあって、生活資金には全く手を付けなかったこと」」
師匠「「もし、結婚している矢田さんが、生活資金に手を出していたら、ドツボにはまっていましたよ。失礼ですが、離婚もあったかもしれません。」」
矢田「「そこだけは自分も守っていたルールでした。」」
師匠「「OKです、それを肝に銘じてくださいね。では、講義をそろそろ始めましょうか」」
それから数時間、真剣に講義を受け、
トレードに関する色んなコトを学び
ルールを厳守して、毎日コツコツとトレードしていきました。
本業が終わって帰宅後すぐに、
パソコンの電源をONして、
チャートとにらめっこを毎日、

食事中も、ディスプレイに数分ごとに首を振りながら、
寝るまで見続けました。
その結果、
日では少ない利益も、週間で、月間でと積み上げていき、
年間では大きな利益を手に入れることが出来ました。

食べるラー油が店頭から消えるほど売れて、ヤフオクで高値で取引され、
K-POPがもてはやされ、
南アフリカワールドカップで、日本がベスト16になったことを横目に見ながら、
黙々とトレードを行い、
300万の利益で復活ののろしをあげました。
そして今では師匠の利益を超える日も度々出るようになりました。
矢田の実績はこちらです。
あなたはどう感じましたか?
人ごとでしたか?
私は大きな失敗を経験しましたが、
この経験があって今があります。
逆に言うと、この管理がきちんとできていれば、
本当に気持ちの上で余裕ができて、
400万のマイナスを出さずに利益を出せたのかもしれません。
講義の最後に、師匠からこんな言葉を頂きました。
師匠「「手法は関係ないです。資金管理とその有効なルールを厳守することができれば、必ず利益は出せます」」
「頭がいい、悪いは関係ないです」
「自分が1人の社長として、取引をする事を考えてください。
そうすれば、無茶出来ないですよね?」
「これはトレードに限らず、全てのビジネスに通じます。
雇われていようが、サラリーマンだろうが、アルバイトだろうが関係ありません」
師匠「「せっかくトレードを勉強しにきたのですから、諦めずに頑張ってくださいね」」
トレードのことを教わりに行ったのですが、
心強い人生訓まで教えて頂きました。
最後に、ジョン・F・ケネディの言葉を引用します。
『行動には常に危険や代償が伴う。
しかしそれは行動せずに楽を決め込んだ時の
長期的な危険やコストと比べれば取るに足らない』
守りを固めながら攻めを考えていく
ということを、意識して毎日取り組んでいます。
さらにその後に関して、別のストーリーが有りますが、
その話はまた後日にでもしたいと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました!!

