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15/1/9

400万投資で負けた自分が復活出来のは、結局人生の生き方と同じだったという話

Image by Olia Gozha

「投資で資金を◯◯倍にした!!」





景気が今ひとつと言われる中、


テレビや雑誌など、大胆な見出しでメディアで取り上げられることがある「投資」という言葉。




「専業主婦が華麗なる転身」


「サラリーマンが副業で50万円!」







思わず身を乗り出しそうになるキャチコピーが目を引きます。


ですがやっぱり負けている人は実際に多いです。


どうして上がる下がるの2択だけでこれだけ差が出るのか?

と不思議でならなかったのですが、体験してみて初めて分かったという話です。




今でこそ利益は上げられていますが、私は何回か痛い失敗をしています。


というかかなり痛々しい失敗でしたが・・・。





投資を始めるきっかけは、亡き父親の影響でした。


生前、証券会社から送られてくる意味不明な封筒の数々。

ある時、好奇心旺盛な私は、衝動が抑えられず、その手紙の中を盗み見てしまいました。



「お受取り金額 ◯◯◯◯◯円」



なんとなく株取引はわかっていましたが、

それを見た時、「おおっ」と身をのけぞったのを覚えています。



「株って売り買いするだけ数万円も儲かるのか?」
「仕事しないでこれやってれば、いいじゃん!」




世の中の大半はお金に困っています。


●家のローンや家賃の支払い

●かさむ生活費

●経済に合わない年収の増減


人は普段困ったことがあれば、

その悩みを解消しようと解決策を探します。


困ったままの状態では気持ちが落ち着かず、

精神的に息苦しくなってしまうからです。


ただ、大抵の解決策はネットから得られますよね。(・∀・)ソレダ!!


体調が良くない時にググったりヤフーで検索すれば、

何の病気の可能性がわかるし、養生法も教えてくれます。


でも、残念なことに・・・・。


お金の悩みは例外なんです(T_T)


お金の悩みは今でも明確な解決策を得られません。

特に新しくお金を稼ぐ副業ともなれば、

時間もかかるし、かなりのやる気が無いと、

無駄な時間が取られてしまうことがあります(ヽ´ω`)


口で言うほど簡単ではないんですよね。




当時の私は実家から仕事場に通っていましたが、

まだ家族が起きる前に家を出て、家族が寝静まった頃に帰ってくるという、

ブラック企業真っ青の状態で働いていました。

しかも休みは週1日。

その当時はブラック企業という言葉もなく、

これぐらい働くのは当たり前とさえ思っていました。


その時に何気なく盗み見た親の証券会社からの封筒。



いやー、ショックでした。(lll゚Д゚)!


「株の取引って、資金があれば数日で数万円なんて軽く儲けられるんだ!!」


(後でわかったことですが、相当父は投資で失敗していました(^_^;))


当時はITバブル時代で世間でも株の話は話題に上がってました。

子供の頃の純真無垢な気持ちで、そう思い込んでしまった私は、

早速証券会社の口座を開き、取引してみることにしました。



ただ、証券口座を開いたものの、何を頼りに取引していいかわからなかった私は、

流通業の勉強のために日経新聞を当時取っていたので、

その情報を元に取引しました。




が、全く勝てません・・・・。(;´Д`)




よく、ビギナーズラックという言葉を聞きますが、

私にはそれは全く当てはまりませんでした。。・゚・(ノД`)・゚・。


その後、情報を漁るように、雑誌などを読んでみては取引してみましたが、

買ったり負けたりで一向に資金は増えませんでした。

というより、確実に減らしていました。:(;゙゚'ω゚'):


半ばあきらめていた頃、友人から聞いた、

有力情報という話を元に買ってみて、

その後のあまりに動かない値動きに呆れて、


「こりゃ、無理だわ」


と思うようになり、買った株はそのまま塩漬け、

しばらく投資の世界からは身を引いていました。








時は過ぎて、6年後、



世の中はライブドアのホリエモンが捕まったということで、

株は暴落していました。


仕事が休みの時に電車に乗っていてふと思い出しました。


「そういえば、放ったからした、株ってどうなったんだろう?」

「この状況だからやばいよね」


見たい気持ちと見たくない気持ちが入り混じって

携帯をいじくって保有株一覧を見てみると、




なななななんとプラス100万円!!


「マジか!?」( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \





驚きと嬉しさを電車の中で押し殺して、

ルンルンで家路についたのを覚えています。



そこからです、私の投資人生が狂いだしたのは。



儲かるということを経験した私は、以前、新聞・雑誌で痛い目を見ていたので、

ネットで情報を漁り始めました。


「この銘柄は注目です」

「この銘柄を買ってみようと思います」


その通りに買ってみるものの一進一退。

せっかく儲けた100万円の利益が底をついてきました。


「このままではジリ貧だ」


「一発勝負を賭けよう」(`・ω・´)シャキーン




その当時まだ名前だけ知っていた、FXに挑戦してみようと思いました。

2007年、「FXで儲けた」という文字が踊りだしていました。


本屋で


「主婦でも稼げる!」


「1億円儲かった!!」




などの魅力的な文句が投資のコーナーに並んでいて、


「これならいままでの損失が取り戻せる!」


とこれまた思い込み激しく、すぐに口座開設、

自分のありったけの貯金を入れて勝負に出ました。


当時は円高に振れていたので、

円安方向へドル円を買いました。


程なくすると、含み益が100万円まで膨れ上がり、


「よし、このままいけば大金持ち!」(σ・∀・)σゲッツ!!



そのままポジションを持っていました。


かきこむように、急いで夕食を食べてPCの画面踊るように舞い戻り、

ディスプレイをを見てみると、


「ん?なんだ、この赤い文字は」( ゚д゚)


すべてが見慣れない表示でしたが、

先ほどの含み益とは明らかな違う色と表示でした。




「損益金額、ー4,000,000円」




しばらく息ができませんでした。。。。。




含み益が出た後の値動きで、

100万円の利益があっという間に吹っ飛び、

それどころか、口座資金のほとんどを飛ばしてしまったのです。




もうよくわからなかったです。( ゚Д゚)ナニカ?



正気に戻るにはどのくらいの時間が経ったでしょうか・・・・・。



その時には結婚していましたが、

もちろん妻には話せませんでした。

唯一の救いは、生活資金ではなく、自分の貯金であった。

それだけでした。



ここまでやられると、もう投資は懲り懲りだ、と思うかもしれませんが、

自分としては、


「絶対リベンジしてやろう」


その思いのほうが強かったのを覚えています。



それから1年後、初代アイフォンが発売された頃、

投資をあきらめきれない自分は、


「株でもう一回勝負だ!」


と再挑戦しました。


その時にやったのが、株のシステム売買でした。

自分の銘柄選択は信用出来ない、

かと言って人の言う銘柄も信用出来ない。

ならば、コンピューターの判断ならどうだ。<丶`∀´>


なけなしのお金でシステムを購入しました。


運用後はそれなりの利益を出していましたが、


ついにその時はやって来ました。



リーマン・ショック、、、、、です。



多くを語る必要はないですよね。





ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!





「あー、もう何もかもが上手くいかん( ゚д゚)、ペッ」


自暴自棄になりながら家を出て、本屋でぶらついていると、

FXで数万円を1000万円にしたという本を見つけました。


「また眉唾ものだろ。┐(´д`)┌ヤレヤレ」


と疑いの目はありましたが、

気にはなったので、手にとって開いてはみました。


読み進めるうちに、


「これは・・・・・、もしかして・・・・。」


必勝法のたぐいの本はゴマンと読んできましたが、

具体的なことまで書いてある本は少なかったので

これならば勝てるのかも( ゚д゚)

ダメ元で購入してみました。


早速実践してみると、少しずつですが利益が上がり始めました。


「これは本物だ!! もっと利益を上げるには・・・。」



と考えた末、直接そのトレーダーに連絡して、

教えを乞うことにしました。




本物のトレーダールームは、圧巻でした。





ディスプレイが何台も置いてあり、

チャンスが来たら、わかりやすく音を鳴らしたり、

ビデオで撮って検証する準備をするなど、

プロはやはり違う、という環境でした。


結果から言うと、その個人レッスンを受けてから、その年末まで、


300万ほどの利益を上げることが出来ました。


一発逆転を狙ってではなく、

毎日コツコツと利益を積み上げた結果です。





個人レッスン時のやりとりは、今でも鮮明に覚えています。


場をほぐすような雑談中に、急に質問がきました。



師匠「「矢田さん、トレードで大事なことは何だかわかりますか?」」


唐突な質問にちょっと面食らいましたが、少し考えて、

矢田「「えーと、利益を上げられるための手法ですよね。実際今日教えてもらうのも手法ですし・・・」」


『そうですよね。』と返ってくることを予想して、

少し自慢気に言ってみたのですが、

師匠「「もちろん手法は大事ですよ。しかし、それより大事なことがもっとあります」」

矢田「「はあ」」


何を言っているんだろうか。

もっと大事なことって、


『命ぐらいだろっ!』ヽ(`Д´)ノ


とわけわからんノリツッコミを心の中でしていました。


師匠「「矢田さんはなんで一旦口座を溶かしてしまったのでしょうか?」」

矢田「「やっぱり手法が悪かったからだと思います」」



『子供でも分かるわい』


こんなんで今日受けてて大丈夫か?

と、なかば呆れ顔で窓の外に目をやっていました。

師匠「「それももしかしたらあるかもしれませんね。では、400万を一気に失った時に、どういうトレードをしましたか?言葉を変えて言うと、どんな気持ちでトレードしましたか?」」


(どんな気持ちって、そりゃあ儲けるためでしょうよ~

なんだかまどろっこしい、やりとりするな~)( ´_ゝ`)


その時の状況を少し思い出しながら

ちょっと間を置いて答えました。

矢田「「今までの負けを取り返してやろうと思いました」」


師匠「「そこです。その思考は負け組思考です」」


師匠「「トレードをやっている上で負けは必ずやってきます。ですが、矢田さんの場合は、取り返そうと大きなポジションで勝負した。これではただのギャンブルです」」


師匠「「どんなに勝率が高い手法があっても、一回勝負じゃ身が持ちません。いや、お金が持ちません」」


師匠「「つまり、資金管理が大事なんです」」



それを言われて、ピンときました。

確かに一理あるかも


矢田「「お金がいくらあっても足りない状況でトレードしてたんですね。」」


師匠「「そうです。トータルで勝つ。これがトレードの秘訣です。ですから、連敗に耐えるだけの資金でやらなければならない、ということなんですね」」


師匠「有効な手法でも連敗することはあります。その時に資金がないと次のトレードができないんです。」


師匠「「もう一つ言えば、口座資金の強制ロスカットされる前に、損切りをしなければいけませんでした。トレードに損切りは必須です」」


(あっ、それ聞いたことあるな)

矢田「「食事をし終えて見たら、もう強制決済されてました」」

師匠「「損切っても次回戦う資金があれば、取り戻せる可能性があるわけです。しかし、損切りしなければ、矢田さんのように、次がない場合があるわけなんですね。」」



(なるほど、言われてみたら確かにそうだった)


なんだか、ちょっと疑いの目で見ていた自分が恥ずかしく、

寒い冬でしたが、顔が赤くなるのが自分でも分かりました。(〃∇〃)


矢田「「トータルで勝つという意味がわかりました」」


師匠「「余裕を持つということがとても大事なんです。これは、気持ちの上でもとても大切です。」


師匠「「矢田さんが良かった点が1つだけあって、生活資金には全く手を付けなかったこと」」


師匠「「もし、結婚している矢田さんが、生活資金に手を出していたら、ドツボにはまっていましたよ。失礼ですが、離婚もあったかもしれません。」」

矢田「「そこだけは自分も守っていたルールでした。」」

師匠「「OKです、それを肝に銘じてくださいね。では、講義をそろそろ始めましょうか」」



それから数時間、真剣に講義を受け、

トレードに関する色んなコトを学び

ルールを厳守して、毎日コツコツとトレードしていきました。



本業が終わって帰宅後すぐに、

パソコンの電源をONして、

チャートとにらめっこを毎日、








食事中も、ディスプレイに数分ごとに首を振りながら、


寝るまで見続けました。



その結果、

日では少ない利益も、週間で、月間でと積み上げていき、

年間では大きな利益を手に入れることが出来ました。





食べるラー油が店頭から消えるほど売れて、ヤフオクで高値で取引され、

K-POPがもてはやされ、

南アフリカワールドカップで、日本がベスト16になったことを横目に見ながら、


黙々とトレードを行い、

300万の利益で復活ののろしをあげました。

そして今では師匠の利益を超える日も度々出るようになりました。



矢田の実績はこちらです。  



あなたはどう感じましたか?


人ごとでしたか?



私は大きな失敗を経験しましたが、

この経験があって今があります。


逆に言うと、この管理がきちんとできていれば、

本当に気持ちの上で余裕ができて、

400万のマイナスを出さずに利益を出せたのかもしれません。


講義の最後に、師匠からこんな言葉を頂きました。



師匠「「手法は関係ないです。資金管理とその有効なルールを厳守することができれば、必ず利益は出せます」」

「頭がいい、悪いは関係ないです」


「自分が1人の社長として、取引をする事を考えてください。

そうすれば、無茶出来ないですよね?」


「これはトレードに限らず、全てのビジネスに通じます。

雇われていようが、サラリーマンだろうが、アルバイトだろうが関係ありません」



師匠「「せっかくトレードを勉強しにきたのですから、諦めずに頑張ってくださいね」」


トレードのことを教わりに行ったのですが、

心強い人生訓まで教えて頂きました。




最後に、ジョン・F・ケネディの言葉を引用します。



『行動には常に危険や代償が伴う。

しかしそれは行動せずに楽を決め込んだ時の

長期的な危険やコストと比べれば取るに足らない』



守りを固めながら攻めを考えていく

ということを、意識して毎日取り組んでいます。



さらにその後に関して、別のストーリーが有りますが、

その話はまた後日にでもしたいと思います。






最後まで読んでいただいてありがとうございました!!







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