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14/12/19

タイムカプセル

Image by Olia Gozha

瓦礫に埋もれた 記憶

痛く 突き刺さる


あの頃 子供の頃なんて

手で掴める物を探していた

散漫な意識に 話なんざ 蚊帳の外

手足振って 今日は何処へ行こう

上の空 歩く


気付く そして 空見上げ嘆く


何故 急ぐように 話に耳を傾けず

雨風 凌ぐように 壁を立てかけたのか

無情な 無垢さの過失


足し算にも 引き算にも

遷ろう人の時間

儚い命は 海辺の砂城 


月日 重ねるごとに 

増える 出来ない事リスト


拍子に思い出される


父が好きだった

あの歌を おぼろげながらに 鼻でなぞる

母が作ってくれた

あの食事を 思い出し 違う箸をつまむ


拍子に思い出す


友と語り明かした

あの日々を 今日は 酒で流し込む 

彼女が囁いていた

あの言葉 風にのせ 口ずさむ


どうしても どうしても


祖父、祖母

貴方達の御教授を

繰り返し 思い出そうとしているのに 

思い出せずにいる 


若さは 川を上る

振り返り 流してしまった モノに気付く

あぁ、人の時 出会いの時の脆さよ

ずいぶんと 遠くまで追いやったものだ

それで良かったのか それは分からない


そこに 愛はあったのか

愛をもって過去を上って来たのか


波よ 砂と共に

想いを 流し 届けてくれないか



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Image by Jukka Aalho

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