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14/12/6

「ある7月の晴れたさわやかな日のできごと。」③

Image by Olia Gozha

さゆりの学校は私立の中高一貫校で容姿に関する規制は緩い。

むしろ、学業が良ければ特に何も注意されたりすることはなかった。

さゆりがいつも仲良くしている3人女友達のうち2人は髪を染めていた。

1人金髪ショート、もう1人はロングで根元は黒色。

毛先に近づくにつれ、グレーになるグラデーションを取り入れていた。

さゆりも二人に触発されて、地元では有名な美容院に予約をとったのだ。

さゆりがしたかったスタイルは暗めの茶髪でちょっとふんわりとしたパーマをかけたもの。

値段もいつもかかる料金に2000円くらい足したものだったから親も許してくれるだろうなと思っていた。買い物から帰ってきた母にその旨を伝えるとすぐに却下された。

「ダメ。まだ中学生でしょ。髪の毛を染めるくらいなら勉強しなさい。」

母は髪を染めることに反対しているらしかった。


「だってさ理恵も香奈も染めてるし、私も染めたいの。」

「ダメよ。みんなが染めてたってあなたは黒でいいじゃない。黒髪ロングだって素敵よ。あなたにはとても似合ってるわ。」

そういうと母は冷蔵庫に買ってきた食品を入れようと行ってしまう。

「ちょっとお母さん、私、もう予約したから。今週の土曜日に美容院行ってくるよ。」

さゆりはもう母の反対なんて関係なかった。

それを聞いた母はさゆりの元に戻ってくるとまた二人で口論し、結局、母がその美容院にキャンセルの電話を入れて私の反抗は幕を閉じたのだった。


【④に続く】

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Image by Jukka Aalho

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