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14/11/17

最強の鬼嫁の話〜実践編〜

Image by Olia Gozha

需要があるかは別として。

俺が鬼嫁と知り合い子供が生まれるまでを書いた前回。


この時はまだ幸せな家庭の雰囲気に満ち溢れていたのだが…

鬼も「能ある鬼は爪隠す」らしいので

今回は実際にくらった鬼嫁からの仕打ちを書いていこうと思う。


1.レッドブル地獄

鬼嫁とレッドブルの出会いは育児の疲れからであった。


当時日本で発売されて間もないレッドブル。新しい物好き、特に若者のアンテナに引っかかりそうなアイテムに弱い嫁はすぐ目をつけた。


初めて飲んだ時は何とも美味しくなさそうな顔をしていたのを覚えている。

しかしそれが逆に効くという錯覚を彼女の中に宿してしまったらしい。


青汁のCMの「不味い!もう一杯!」

状態である。



1本200円である。※ショート缶

俺からしたら実にオロナミンC、リアルゴールドの約2倍の価格がするこの飲み物は嗜好品レベルであった。


ただでさえ、夫婦共にタバコを吸う状況でレッドブルを買われると嗜好品への出費は軽く1000円を越えてしまう。


それが30日だと…夫婦の携帯代が簡単に払えてしまう額である。

家計に「翼をさずけ」られては堪らないのだ。


しかし鬼嫁の心は時既に遅し。

育児の疲れ=レッドブルで治るもの。

となっていた。


毎日買われるレッドブル。

月1で出す資源ゴミの缶の8割がレッドブル。


そしてついには俺の仕事帰りの嫁からのメールの文にも登場してくるようになった。


「帰りにタバコとレッドブル。」


が、会社がある日はほぼ毎回なので、軽く600円×20日。


俺のなけなしのお小遣いは死滅した。

いや、翼をさずけられ飛んでいったのであった。


2.払っといて詐欺


便利な世の中だと思う。

ネットで商品を探し、ボタン一つで即決定。次の日には商品が家に届く。


代金は代引き。


ここに鬼嫁は目をつけたらしい。

レッドブル地獄からしばらく経ち、家計がいよいよヤバいということを自力で悟った嫁は土日のアルバイトに出掛けることにした。(これは後々浮気をする為の手段であったと気付かされる)


土曜日の朝に家を出て、夜に帰ってくる。

ある朝、起きると嫁はもういなく、置き手紙がしてあった。


「おはようございます。代引きの商品が来ると思うのでお金を置いて行きます。残ると思うので子供達との夕飯代に使って下さい。」


机の上には5000円札が1枚。

きっとCDか何かを頼んだのであろう。

夕飯は俺が作っていたのでお金を余すことが出来るなと思って家事を進めていた。


ピンポーン。


宅配屋さんが来た。

いつもありがとうございます。

代引きです。


俺は5000円を取る。


代金ですが…29800円です。


!?!?


宅配屋さんの間違いだと思う。

さすがに嫁でもお金の計算は出来るだろう。

こんな代金に対して微々たるお金を置いて行くはずはない。


しかし住所にはしっかりとウチの住所が…。


しかも宅配屋さん曰く

「今週3回来たんですが、奥様が旦那様のいる時でないと払えないのよね。と仰ってまして、今日払っていただけないと商品を返品することになってましてキャンセル料が云々…」


諸葛亮よりも手の込んだ罠を張り巡らせてきやがった。

結局キャンセル料を払うのが嫌なのと、嫁に何で返すわけ?!せっかく限定品で云々言われるのが目に見えて嫌になった為。払うざるを得なかった。


これは新たな詐欺の手法だろ、と本気で思った日なのであった。



まだまだ鬼嫁の攻撃はあるのだが今回はここまで。


需要があればまた書かせていただきます。

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