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14/11/13

最強の鬼嫁の話

Image by Olia Gozha

1.他己紹介

名前:あやちゃん

年齢:俺の6個上

性別:女

身長:167cm(ヒール装着時170cmオーバー)

体型:グラマラス

誰似:倖田來未

口癖:は?

主飲料:レッドブル(ショート缶)

タバコ:吸う

お酒:たまに飲む

これが1番新しい俺が知っている彼女のスペック。

俺と知り合って8年目を迎える。

俺の嫁、子供は2人いる。

でも嫁は近くにいない。


2.出会い

俺とあやちゃんが知り合ったのは掲示板だった。

俺が洋服屋で働いている時にインフルエンザにかかり自宅療養している時に出来心で立てたスレ。

そこに返事くれたのが彼女だった。


すぐに写メ交換すると、めちゃくちゃタイプ(当時お姉ギャルが好きだった)&年上という響きにやられて速攻惚れた。


なぜか彼女は俺を好いてくれた。

横顔だけの写メだったけど何か良さげじゃん!とか褒めてくれたと思う。

あの時に彼女に会う決意をしなければ今の人生はないと断言出来ると思う。


俺が成人式を終えた2ヶ月後の3月の出来事だった。


3.告白

付き合って2ヶ月目に

「洋服屋には未来が見えない」

と言われて、彼女のことが大好きだった俺は仕事を変えた。

そしたら俺が真剣な事が伝わったらしく

ご飯食べてた場所で泣かれた。


その後、私も真剣だから大事な話があると言われ

「私、実はバツイチなんだよね。」

と打ち明けられた。

彼女を送り、家までの帰り道でKREVAの

「スタート」を聴きながら泣いて帰ったのを覚えてる。


でも20歳の俺は今好きな人を離すことが怖くて、それでも一緒にいる決意をした。


4.恋愛期

付き合ってる最中は色んな所に行った。

実家には紹介がまだ出来なくて、夜まで遊んでは車の中で寝泊まりして朝、駅まで送っていく。こんな生活を繰り返してた。

朝車で起きて

「今日は仕事行かないでほしい❤︎」

とかおねだりされると会社に休む電話を入れてその足でお台場に行ったりして遊んでた。

社会を嘗めて生活していた時期。


5.見え隠れする悪

しばらく穏やかな生活が続いていたが、暗雲は突然現れた。

仕事中に鳴る電話。

登録していない相手から。

出ると警察だった。

話をまとめると俺の車が事故をしていて

破片が落ちていて貴方の車だと判明した。なぜ現場から逃げたのかなどを詳しく聞きたいので出頭してほしい。と。


出頭!?

とりあえず状況を整理すると警察が言ってきた日時は俺が仕事の日。

車は彼女に貸していた。

まさか…

すぐに電話を掛けるも出ない。何十回も電話しても出ない。

とりあえず警察に行き話をした。

相手方が怒っているから謝罪に行ってほしい、保険を使うのかを決めてほしい、

向こうのご好意で捕まえたりはしないから次からは逃げないこと。などを言われた。

俺がやってはいないが早く事を済ませたくて自分がやった風にした。


結局、その後電話が繋がり謝られながらも別れたい発言をされるものの俺がなだめて彼女はお咎めなく普通の生活に戻った。

ちなみにこの時の保険でまかなった損害額110万円。もちろん保険の階級はランクダウン。後々発覚するが嫁は無免許だった。


6.結婚と出産

付き合って2年半位経った頃、子供ができた。

俺22歳、彼女28歳。

初めての子供だったから嬉しかったけど

父親になるって自覚がまだまだなかった。

けど、子供を育てるんだって幸せな家庭を作るんだって夜の海で1人地面を拳で殴り決意の傷を作って決心した。


家を探してる間にも子供はお腹の中で大きくなっていって、結婚式なんて挙げてる暇すらなく2人で済み始めて2ヶ月もしない内に上の子が生まれた。


立ち会い出産にしてほしいと言われたので、してみたが凄い光景で生み終わった後に胎盤を見せられた。おかげでしばらくレバーが食べれなくなった。


3人の生活は幸せそのものだった。

初めての夜泣きやミルク作りにオムツ交換など大変なこともたくさんあったが、子供の顔見れば笑顔になったし夫婦で協力して乗り越えてた。

毎日嫁が送ってくれるメールや子供の写真は俺にチカラを与えてくれた。


7.年子誕生

変な意味のチカラをくれたわけではないが、上の子が生まれて半年くらい経った頃に下の子の妊娠が発覚。

嫁は30までに妊娠を終えたいと言っていたので、これも神様からの授かり物とばかりなタイミングであった。

翌年、下の子誕生。

1年の内に2児のパパになった。

下の子の時は全てのコトが慣れてきていてスムーズに出来る家事が多くなっていた。

上の子も小さかったから、なるべく俺が出来る事はしなきゃと思い少しずつ家事をこなす量を増やしていった。


嫁は「私が仕込んだ」と言わんばかりに誇らしげだった。

定期検査する産婦人科で自慢気に笑顔を振りまき看護師さんに話していたのを覚えている。

8.狂い出す歯車

子供達が赤ちゃん期を抜けてきた頃に嫁が少しずつ本性をさらけ出すようになる。

増える言い争い。

たわいもないコトで始まる喧嘩なのだが前みたいに解決することが少なくなっていった。


鬼嫁の真髄はココから急加速していく…

続く。


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