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14/11/10

NYという街。

Image by Olia Gozha

初めてこの街に来たのは2012年。

英語も喋れないのに、

一人で偵察にきてみた。

すぐに、気づいた。

ああ!ここあたしに合ってるなって。

街を歩けば、ユダヤ人の人が小さい帽子被ってたり、デリのおじちゃんが道端で礼拝してたり、個々がそれぞれ自分の文化、自分を尊重して生きていた。

衝撃だった。こんな場所が世界にあったのか。。。自然と涙がででいた。

幼い頃から変人と言われて育ち、物心ついた辺りから自分でも、自分は人と少し違う、と気付き始めた。

それが罪悪感に変わり、いつも人と一緒でなくてはならない。少しでも自分らしさを出せば嫌われてしまう。と思うようになった。

周りを気にして、人と自分をいつも比べていた。

そんな時に訪れたNY...

みんなが堂々と自分を尊重して生きていた。自分らしくいることは、悪いことではないんだ!

わがままではないんだ。そう心から感じた。涙が止まらなかった。

ここなら自分らしく生きて行ける。

確実にそう思った。

住み始めて一年が過ぎたが、個々が尊重されている反面、ここではクレイジーなくらいがちょうど良い。

どうやって自分の個性を押し出していくか、あたしには、英語というハンデがあったので、見た目で人を引きつけよう!そう考えた。

アメリカ人がイメージするアジアンガールを真似した。

山口小夜子さんをイメージした、切れ長のアイライン、黒髪パッツン前髪。

やはり、アメリカ人にはウケた。

地下鉄や道端であなた何してる人?

とか、今度一緒に作品作らない?など、話しかけられる事もあった。

日本にいた頃は、どうやったら目立たずにいられるか、いつもそんな風に考えていた。

今は、逆だ。どうやったらここで目を止めてもらえるだろう?どうやったら、ただのアジア人女に目を向けてもらえるだろうか?と考えるようになった。

あなた、クレイジーよね。ビッチよね。なんてアメリカ人から言われた日には褒め言葉として受け止めた。

自分をブランド化して、創り上げられる街。それがNYだ。

対象としてる人、演出したいイメージ。自分を一つの作品として創り上げていく。まだまだ自分は未完成だがNYは本当に正直な街だ。

挑戦したい、やりたいことがない。

負けず嫌い、自分に自信がないなど

そんな想いを抱えてる人には是非一度は住んで欲しい街です。

あっ、一つ言っておくと正直英語が喋れないとか、何かしらのスキルを持ってなければこの街では通用しません。

存在していないも同然の所から、自分を創り上げていくんです。

日本人特有のハングリー精神で。

興味ある方は是非NYへいらして下さい。


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