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14/11/2

車中泊による飛込営業の旅 第四回

Image by Olia Gozha

2005年の5月に「飛び込み営業の旅~浜松編~」を敢行し、ものの見事に大失敗してしまう。受注につながるものはなにもなく(当たり前だけど)、このままではマズイと思い、翌月懲りずに今度は「京都」へ。


何故、京都にしたかというと

 ・近い場所で比較的有名な都市である

 ・滋賀の通販会社に一度行ったことがある

 ・取引先の本社があった

 ・取引先に商品の納品をしている知り合いの業者がいた

 ・観光地だからそういった関連の印刷物があると思い込んでた

といった理由から京都にしました。


前回はガス代もらったけど、今回はナシ(自らね)。 ただし、2日間(1泊2日)にしました。

前回と同じように京都の地図を出力し、地図を作成し、パンフを車に積み込みイザ出発。時期は6月。日差しがいよいよ厳しい。


朝早くに家を出て、滋賀まで高速。草津インターだっけな?そこで降りて、まず通販会社へ行く。すると社長は今日は出張でいない、とのこと。

一度、挨拶にはきてるから新しく名刺とパンフを渡して下道で京都へ向かう。


京都市内に着き、早速飛び込み開始。

大通り沿いに攻めていきます。

「碁盤の目のように通りが走ってるから道はわかりやすい」と聞いてたんだけど、全然迷う。似てるんだよ、造りが(僕の目で見ると)。


幾つか回ってみたけど、浜松の時より反応薄い。全然担当者も会えないし、門前払いが続く。

ここで、今回の一番受注率が高いであろうと(勝手に)思う「取引先の本社」へ。

午前中に伺うつもりが、道に迷って昼過ぎに。


何とか探し当てて、聞いていた担当者の方の名前を告げ、「~さんから紹介していただきました」と名前を借りて商談に漕ぎ着ける。その日、初めてまともに対応してくれた企業さんだった。


「名古屋支店の方々にはお世話になっております。~中略~京都ではそういった仕事はどうでしょうか?」

と聞いてみると、

「京都は実は印刷物少ないんだよ」というご回答。


景観の問題で貼ったり飾ったりする場所が少ない、祭りなどのイベントの広報物などは同じ業者を使っているから外に出ない、それに地元の企業を優先するから、といった内容でした。


一番期待していただけにこの返事は僕にとって効きました。目の前真っ暗、血の気が引いていくのがわかります。すごすごと、その企業を後にし、次に期待していた「業者」さんの企業を探します。


中心街からちょっと外れたトコにあるようで、これまた探すのが大変。道は細いし、観光地に入ってしまうと観光客ばかりで車だと走りにくい。


それでも、その業者さんの担当の方はすごくいい人だったし、携帯番号も知ってる。何回も電話でやり取りしたことあったのでいざとなったら電話してどこかで落ち合えばいいや、なんて考えてました。

1時間ほど迷走し、仕方なく携帯鳴らしてみる。お、つながった。


「平田ですけど、今、京都にいるんすよね。それで何か仕事いただけないかと思って、お会いしてお話したいんですが・・・」と伺ってみると、

「え~そうなんですか・・・?う~ん、いや、今出てるんで・・・」と濁されてしまった。そして明らかに迷惑そう。


そして、1時間ほどしたらまた連絡する、という返事をいただいたので、近くのコンビニで待機。

その業者さんの会社の近くににいることは住所で解ってたんで、「もう大丈夫」と安心しておりました。


1時間経過・・・連絡がない。10分・・・20分・・・連絡がありません。

ダメならダメで他あたりたいので何にせよ連絡が欲しいんだが・・・。

携帯鳴らしてみます。出ません。2、3回鳴らしてみたけど繋がらない。


仕方ないので会社側に電話してみる。いない、と言われる。2時間経過したけど音沙汰ない。

我慢しきれず、その辺りをグルグル回りながら連絡待つけど電話は鳴らない。

結局、そのまま17時過ぎてしまい、何か「裏切られた」みたいな気持ちになって、銭湯と晩飯を食う場所を探す。


テンション落ちまくりでもう帰りたい。けど、自分で決めたことだから・・・。

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