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14/11/14

俺といいかげんで身勝手な美容師と晩御飯用干し野菜

Image by Olia Gozha

 最高にかわいいぜ干し野菜


(気が変になった訳ではありません。)

薫風かおる初夏の昼下がり

俺はスライスした野菜を並べた。

ネットに入れた生野菜は

風に吹かれて干し野菜になる。

夕方には水分が抜けるから

夕食は干し野菜でお味噌汁だ!!!

手塩にかけた野菜の下ごしらえを終えた俺の気分は

青空のように晴れやかだ。

こんな日は心身ともに羽を伸ばそう

こう思い立った俺は

うざったくなった髪を切ろうと

美容院へ予約の電話を入れることにした。

「散髪を頼みたいのだが…」

インフォM「Y様お久しぶりです。ご担当はSで宜しいでしょうか?」

「あーうんそれでいいや。」

そういえば思い出した。

俺の担当美容師マチュピチュだわ。

ま…まぁ腕に問題はないんだし…

またひとつ何か手に入れた時に一抹の不安よぎるのなぜだろう?

某仮面ライダーのテーマのような不安がよぎる

俺は車を走らせた。

この不安を振り切るために…


こんなにかっこよかないし、血走ってませんが気分はそれです。


到着

程なくしてSが着た

やはりでかい

「Y様本日はどのように」

「前回同様でいい、後は任せる。」

まぁこんなもんだ

さて前回の宿題は、マチュピチュだったな

俺は話を切り出す。


「前回の宿題はマチュピチュの行き方だったな」

「私がマチュピチュに行きたいって話しY様にしましたっけ?」




お前…鳥頭か?

3歩進めば忘れられる

そんな幸せ頭か?

とりあえず、俺は話すことにした

一週間は見ないと死ぬハメになること

5000M以上の高地、高山病対策は必須なこと

ワイナピチュの登り方など端的に説明する。


この会社3日以上まとまった休み取れないんですよね。

残念そうにSはいう。

だが次の瞬間彼女は

それはそうと私聞きたいことが…


変わり身はっや!!!!


また始まったよ

しゃあない付き合ってやるか…

またこれじゃないはかわいそうだし…

様々な質問が飛ぶ

とりあえず答えていく中で

俺としては以外な質問が飛んできた。

「まぁこんなもんか?」

「Y様って今日は何してたんですか?」


ん?

珍しい奴もいるもんだ

人に俺のプライベートを聞かれるなんつーのはまずない。

俺は人の話を聞かない

なぜなら俺は自分の事を根掘り葉掘り聞かれるのが嫌いなんだ。

だから聞かない

だからそうゆう「きくなオーラ」じゃないけど

そうゆう雰囲気を察してか

相手は聞いてこない。

だから意外だったのだ

「あー今日か?干し野菜作ってたわ」

「干し野菜!?」

大の男が所帯じみて干し野菜を作る

そんな光景を彼女は良しとしたのか

すさまじく干し野菜について聞かれる。

しかたないので

端的に干し野菜について説明することにする。

ここから料理の話となった。

料理の小技や男性的な考え方は彼女は気になったようだ。


散髪が終わる。

いい具合だ。



気になる男でもいるのだろう。

命短し恋せよ乙女…か

俺はポツリとつぶやくと

夕暮れのモラトリアムのホームタウンへ

俺は車を走らせる。

3ヵ月後

俺のいった言葉を後悔することなどそのときの俺は

知る良しもないのだった。


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