top of page

14/10/11

あいや、しばらく し~ばらく

Image by Olia Gozha

かれこれ18年前になります。

何が原因かは忘れましたが、当時三歳の息子に

息子「出てけー!!!」

と言われまして、あまりの言葉の激しさしに思わず後ずさってしまい

まあ、そんなに言うなら出て行ってみようかなと、ふと思いたちまして。

あっ、家の周りをぐるっと一周してすぐに帰るつもりだったんですよ。


しかしそれにしても、私はあなたの親なんだけどねぇ。それも唯一の。

しかもあんた、まだ三歳だよね。要るでしょ、親っていうか、保護者は。

その存在に対して、出て行けとは、まあ向こう見ずなヤツやなあ

と思いながら外にスタスタと出て行って、10歩も行かないうちに

息子「☆△×※▼◆!」

という、聞き取り不可能な音声が聞こえて参りました。


でもまあ、家の周りぐるりだけぇ すぐに家には着くしと思い、そのまま歩き続けました。

時間は夜で、星がきれいに出てました。

星を見ながら、さて、何と言って家に入らしてもらおうかと

考えながら、ゆっくり目に歩いていたつもりだったのですが、

ああ、所詮は短い距離。考えつく前に、とっとと玄関にたどり着いてしまいました。



玄関先で泣きじゃくっている息子、でも走って私を追いかけなかったのは、

出て行けと言った手前、プライドが許さなかったのでしょうか。

その様子を見ているうちに、思わず私は

「あのぉ、どこにも行くあてがないんで、しばらくここにおってエエでしょうかねぇ」

息子「えっ、エエですよぉ~~」

と、鼻水をズビズバさせながら(とっさにお前は左ト全か、と心の中で突っ込みを入れてました)

了承の言葉をいただいたので、今日に至っています。


このしばらくの間、いろいろあった事などを今後出してみたいと思います。

ご清聴ありがとうございました。

それにしても、しばらくの分量は確実に減っているのよね。

さて、いつまで どこまで

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page