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14/9/23

本当に子供は親を選んで生まれると思いますか?(9~10歳)

Image by Olia Gozha

新潟から福島へ引っ越しをしました。

新潟は住んでいた期間が短かったので、友達もできなかったし

学校での思い出もほとんどありませんでしたが

引っ越し先の福島は意外にもすぐに友達ができました。
 

その中で特に仲が良かった友達の山川君。
山川君は、転校初日から仲良くなりました。
家も近所だったからというのもあったのでしょう。
殴り合いの喧嘩もしましたが、なんだかんだで山川君とはいつも一緒でした。

 

更に福島の学校はすんなりと馴染めたからなのか、狂暴な性格も落ち着き

”自分から人に話しかける”ということを覚えてきた頃でもあります。

毎日友達と遊ぶことも増えてきました。

でもそれが災いして、僕は『ある事』に気が付きショックを受けることとなりました。

この頃は、ファミコンの大流行していたので、
誰かの家でファミコンをやるというのが定番の遊びの一つでした。
僕が初めて友達の家に遊びに行った時の事です。
友達のお父さんやお母さんが、すごく優しくて驚きました。

もちろん僕たちには優しいのですが、自分の子供に対しても同じです。

 

その優しさに驚いた僕は、翌日その友達に聞きました。

『ねぇねぇ、●君の家のお父さんやお母さんは叩いたりしてこない?』

『う~ん。怒られることはあるけど、叩かれることはあまりないよ。』


”え!そうなの!?”

気になった僕は色々な友達に同じようなことを聞きました。

答えはみんな同じでした。

アイロンを押し付けられることもないし、

裸で外に出されることも、”死ね”って言われることもないのです。

 

僕は初めて気が付きました。

”ウチって普通の家ではないのかも…”って事に。

それから僕は、人の家庭がたまらなく羨ましいと感じるようになりました。

普通の家庭、という基準ができたことが僕を追い詰めました。

 

”なんで僕はこんな家に生まれたんだ……”
毎日毎日そんなことをつぶやいていました。

その思いは次第に、父と継母の憎しみへと変化していき、

ついでに継母からの沢山の愛情を受けている弟が憎くなってきました。

 

この家に生まれてしまった自分自身が、

とにかく憎くて憎くて仕方がありませんでした。

 

”なんで僕は生きているんだろう…”

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