top of page

14/8/31

明日退院するにあたっての雑記

Image by Olia Gozha

この2年の間で、3回目の入院だ。俺はまだ43歳。

何という親不孝か!

最初の入院は2013年1月1日。実家で正月休みを過ごしている時に、脳梗塞で倒れての緊急入院だった。

リハビリも兼ねた6か月以上の入院を経て復活したものの、2014年4月に、再び脳梗塞で入院。この時は2か月弱の入院だった。

そして今回は、目の手術の為の入院だ。糖尿病性網膜症に伴う硝子体出血の治療のためだ。入院期間は1週間。

けど…こう言っちゃ何だが、実は入院って、結構オモロいのだ。

発見や気付き、新たな経験、出会いの宝庫だったりする。

もちろんこう思えるのは、回復する病だからなんだろうけど、脳梗塞による体の麻痺も、機能回復の為のリハビリも、本当にオモロい、得難い貴重な経験だった。

2度の脳梗塞により、俺は両手両脚に麻痺を得た。

だけど今は、非常にたどたどしいながら、この文章をパソコンでブラインドタッチで打ち込んでいる。

気付きを繰り返し、楽しみながらリハビリを行った結果だ。

脚に関しても、走る事は出来ないが、日常生活を普通に送れる程度には回復している。

今回、糖尿病性網膜症に伴う目ん玉内部の出血という事なので、きつめのリハビリや筋トレなどは出来ない体になった。出血がひどくなってしまうからだ。

けど…病気になったら治せば良い。

治らないなら受け入れれば良い。

目の手術をしても、視力は前より落ちるだろうと言われている。

対応を誤れば失明も有り得る。

糖尿病性網膜症の場合、両目とも同じように病気が進むケースが殆どだ。今回は右目の出血だったが、今後左目も手術が必要になる可能性はある。

そうなる可能性をきちんと受け入れ、正しく対処すれば良いだけの話。

病になった不幸を呪い、落ち込み、後悔したところで、今後の人生にはマイナスの効果しか産まないだろう。

だったら…状況を楽しめば良い!

今回受けた手術に関する内容は、前回アップしたストーリー『目ん玉を手術をしてみた』でまとめたのでそちらに譲るが、実は少しだけ後日談がある。

手術室には看護師が連れて行ってくれたのだが、俺あその看護師や手術室の看護師に

『どんな手術になるのか楽しみ!』

『今、ジェットコースターの順番待ちしてる時みたいな気分だ(笑)!』

と話していた。

その日はおふくろが病院に来ていて、親族の控室で待っていたのだが、手術室に連れて行ってくれた看護師が、おふくろに

『そんな事言う患者には初めて会いました!』

『面白い考え方ですね!』

みたいな話をしたらしい。

その時点で…俺の勝ちでしょ(笑)!

だって、年間で数百人も手術を受ける患者が入院してきてるのに、看護師に感心されたんだぜ(笑)!?

俺は

『プラス思考』

『前向きに考える事を意識する』

というのが、心の底から嫌いだ。

意識してる時点で、後ろ向きになってるって事だしね。

退院後も、半月くらいは、手術した目は見えないまんまらしい。

白目が真っ赤に充血しており、手術跡も非常に気色悪い。

そして何より…眼帯にオシャレさが皆無だ。

取りあえず明日退院したら、カッコ良い眼帯かサングラスを買いに行こうと思っている。

何か良い奴売ってっかなぁ。

あ~明日が楽しみだ(笑)!

←前の物語
つづきの物語→

PODCAST

​あなたも物語を
話してみませんか?

Image by Jukka Aalho

急に旦那が死ぬことになった!その時の私の心情と行動のまとめ1(発生事実・前編)

暗い話ですいません。最初に謝っておきます。暗い話です。嫌な話です。ですが死は誰にでも訪れ、それはどのタイミングでやってくるのかわかりません。...

忘れられない授業の話(1)

概要小4の時に起こった授業の一場面の話です。自分が正しいと思ったとき、その自信を保つことの難しさと、重要さ、そして「正しい」事以外に人間はど...

~リストラの舞台裏~ 「私はこれで、部下を辞めさせました」 1

2008年秋。当時わたしは、部門のマネージャーという重責を担っていた。部門に在籍しているのは、正社員・契約社員を含めて約200名。全社員で1...

強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話

学校よりもクリエイティブな1日にできるなら無理に行かなくても良い。その後、本当に学校に行かなくなり大検制度を使って京大に放り込まれた3兄弟は...

テック系ギークはデザイン女子と結婚すべき論

「40代の既婚率は20%以下です。これは問題だ。」というのが新卒で就職した大手SI屋さんの人事部長の言葉です。初めての事業報告会で、4000...

受験に失敗した引きこもりが、ケンブリッジ大学合格に至った話 パート1

僕は、ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ、政治社会科学部(Social and Political Sciences) 出身です。18歳で...

bottom of page