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14/10/14

ぷちブラックバイト列伝 俺は10人って聞いてたんすけど・・・

Image by Olia Gozha

 ケース3一人ぼっちで怒鳴られ続けながら10人仕事


ここは、某総合病院の外

野外でのベットの搬入の為

俺は電車を乗り継いで

ここに来ていた。

「おはようございま」

社員「おい!てめぇ!!どうゆう了見だコラ!!!」

「はっ?(まだ挨拶すらしてねぇ)」


遅刻?いやまて始業時間よか30分前には来てる

いろいろな場所に行くが

挨拶する前に怒鳴られる会社なんか前代未聞だ


いやいや待て



まったく訳がわからないよ。


とにかく一度話を聞く

当初今回複数事務所から

10人派遣されるはずであった

しかしお前意外誰も来ない

お前が責任取れ

と言うのである



何だこの超理論



俺は会社に連絡をする。

派遣元社員「あっNさんじゃないっすか」

「大変なことになった。俺以外誰も来てねぇ…」

派遣元社員「あっそうなんすか?現場どこです?」

「(おまっ…危機感ねーな!!!)S市の総合病院180台のベットの搬入だ」

派遣元社員「俺じゃ…あっそーだ。他の支社に連絡してみてくださいよ。ここなんで」

対岸の岸の火事を見てるあいつは後でシメる

俺は次の電話をかける


ぶっち元の支社社員「はいこちら○○社△△支店」

「S社ベット180台納品の派遣、おたくで請けたんだよな。おたくの派遣員誰一人着てないんですけど。」

ぶっち元の支社社員「俺たちはちゃんと送りましたよ」

「だから来てねえっつってんだろ!!いちゃもんつけてるわけじゃなくサボって逃げたのだから来てねぇの!!!」

ぶっち元の支社社員「そんなこといわれても…」

「180台のベットの搬入どうすんだよお前らが請けた仕事だろ?責任持てよ。なんでヘルプのはずの俺が矢面立たされて、こんな交渉してるわけ?」

訳がわからない

どうしてこうなった

俺はこの怒りどこにぶつければいい?

ストレスマッハである。

気を取り直して作業を開始するが

程なくして雨が降ってきた。

屋外なので商品は濡らせない。

仕方がない作業中断してブルーシートでベットを覆う。

そしたらスーツを着たタコが怒鳴り込んできた

頭から湯気でも立てんばかりの勢いで

タコ「貴様何をやっとるんだ!!!」

「搬入先のベットに雨降ってきたんで、とりあえず応急的にブルーシートかぶせてますけど…(だれだこのタコみたいなおっさん)」

タコ「貴様このベットがいくらするのか知っているのか?搬入といっているがそんなふざけた状態でよく言えたもんだな」

「(えらく喧嘩腰だなこのタコ…)俺も詳しい話は知らされてません。今来てとりあえず、「ダンボール外しといてくれ」といわれただけですし俺に責任取れといわれてもどうにもなりませんよ。派遣会社に半ば捨てられてここに来てるんですから、俺自身に経済的側面から見ても責任能力はありませんし」

タコ「お前は仕事舐めているのか?それで許されると思ってるのか?」

「許す許さないじゃあないんですよ。屋外で作業してるのに雨が降ってきた急いでブルーシートかぶせとけそう思って人手不足の中がんばってんのにここで貴方が来て騒ぐもんだからほらベットが水浸し…」

タコ「あーーーーーーーーーーーベットが!!!貴様のせいだ…大型予算を組む為に私がどれだけ苦労をしたと思っているんだ。お前のようなガキに私の苦労の何がわかると言うんだ!!!!」

「んなこたぁどうでもいいんですがね。(胸の名札…このタコここの事務長か)まぁベットの詳しい仕様と侘びは社員にでも入れていただくとして、俺は俺の仕事があります。とりあえずどいてください」

タコ事務長「どおでもいいだとぉ!!!!」

「ベットが水濡れ厳禁の仕様なら貴方と漫才するとベットがいかれポンチになるんすよ。まずはベットを水から守らんことにはお話にならない。社員なんかその後呼んで差し上げますよ。」


めんどくさいタコを引き剥がし

ブルーシートを覆う

畜生人もブルーシートもたらねぇぞ



作業が一段落着いたとき

俺はずぶ濡れだった

九月の雨は冷たい…

低体温症で倒れても病院なのが唯一の救いだ

とりあえずタコのご機嫌取りのため社員を呼ぶ

なんてめんどくさい職場だろう

当初の予定の1/10ですら

どうでもいいことで進んでねぇ。

まだ5台だぞ残り175台どうすんだ…

ひたすら仕事を進めたが終わることはなく

俺のせいでもないが

もうお前らとは金輪際仕事をしない

そんな捨て台詞を吐かれながら

仕事を終えた

俺もこんなアホくさい仕事はお断りだと思った瞬間である。


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Image by Jukka Aalho

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