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14/8/16

うんこの代わりに、こんな俺が生まれた

Image by Olia Gozha

1987年、7月23日

埼玉のしがない国立病院で俺は生まれた


そこの産婦人科は、あらゆる子供の誕生と共に

ぼろすぎるが故に、ゴキブリの生命の誕生も起きる


ここで入院する妊婦は出産を楽しみに、そして苦しみ

ついでにゴキブリ退治という任務も追わなければならないという

そんなボロの国立病院


そこで、両親と、姉と、そして看護婦さん、お医者さん

そしてたくさんのゴキブリに祝福されながら、生を受けた


名前は「遼平」

父が歴史好きで、司馬遼太郎の名前の一文字を拝借したそうだ

その名前のせいか、俺自身も結構な歴史好きになった


父は羽田で働き、バブルの後押しもあって

年収600万円以上稼ぐという金持ち父さんだった


母は、ピアノの先生で、穏やかな性格の持ち主


どこにでもある、アットホームな家に

生を受けた


バブルの時代に生まれ

何の不自由もない国に生まれ

何の苦しみのない家庭に生まれ

いつまでもつつまじく

幸せな家庭を続けて行く


倍率で言えば、途方のない確率の良い環境

そもそも精子が卵子にたどり着くのは、1万個のうち1個だとか

そして、貧しすぎる国や環境の人間は12億人


そんな途方もない確率でこんな裕福な家系に生まれた俺


でも、神様は、やっぱり試練を与えるもの

それが一般では笑い飛ばされる程度の事なのか

不幸とも呼べない事なのか


少なくとも、この赤ちゃんに起こる将来は

途方もなく辛い事が多いのでした


つづく・・・





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