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14/8/8

ア◯ムで借金をしてまで非リア充から脱却したかった俺をリア充に変えた“男”との出逢い。

Image by Olia Gozha

「 俺は、とにかく金が欲しかった。」


福岡に来て3年。

遂に非リア充の日々につまらなさを覚えビジネスで成功して人生を変えたいと企んでいた。




      

2013年.5月8日  博多でのこと


とある男からFacebookのメッセージで連絡がきた。

その男は、大学を休学中のフリーターでどうやら旅好きの同級生らしい。(しかも同じ宮崎県出身)

俺は専門学校3年生で代理店ビジネス(いわゆる人を勧誘してお金を貰う)を始めたばかりのビジネスに関しては右も左も分からないマインドだけが熱い野郎だった。



俺は学生ながらア◯ム等の金融機関で借金をしてまでビジネスに毎日没頭し、Facebookとmixiで知らない人に声をかけまくって挙げ句の果てには、居酒屋キャッチのバイトをしている大学生を逆キャッチしてビジネスに勧誘するほど気合いが入っていた。

そんな俺にとって、その男からのFacebookのメッセージは願ってもないコトだった。


早速、その日のウチにアポの約束を取り

いつも通り気合いを入れて


出逢った先は、








アポ史上初のやよい軒


。。。


のはずが、そこのやよい軒が

満員だった為、1キロ離れた別のやよい軒へ。


俺らは、どれだけやよい軒を愛しているんだ。


2軒目にしてようやく店内に入ると挨拶をして飯を食った。


そして、俺は

「お金が欲しい。成功したいんだ!!」

とひたすら自分のビジョンを熱く語ったのを覚えている。


その男はNと言うのだが

Nは、気さくな奴で自身が経験した海外留学の話しをオモシロおかしく話した。


・スペインのクラブで日本人としての誇りをかけてステージに上がった話。

・そこで出逢った素敵な女性に

「Don't touch me‼︎」とキレられた話。

・バイト先のスポーツクラブにいる人妻との話。


他にも面白い話ばかりで終始、俺は笑い続けた。同級生には、こんな経験をしてる奴も居るのかと興味深かった。



俺は、ビジネス勧誘の目的でココに来た筈なのになぜかNといる空間が純粋に楽しかった。

思い返すと福岡に来て2年間これほどまでに気が合う友達に出逢わなかっただろうか。



そして、俺は言った。


「ところで終電ないけど俺ん家泊まる?」



出逢った初日にも関わらず、Nの面白さに惹かれた俺は、この時間が終わって欲しくなかった。

(✴︎俺はホモではない。)


Nは、噂の人妻のもとに行くか俺ん家にくるかの二者択一で迷った挙句、俺ん家を選んでくれた。


俺ん家につくと、Nの旅人の血が騒ぐようにムダに家にあった寝袋で俺は“おもてなし”をした。



Nは、

「超ウケる!」とか言って喜んで眠りについた。


2人で一夜を過ごした日から

数日経つと、Nから1本の電話が来た。



N「同級生で宮崎県人会しよう。」


お金が欲しくてビジネスを始めていた俺にとってお遊びのイベントに興味がなくて何度か断ったのだが

Nのあまりにも熱く、しつこい誘いに心を動かされてしまった。


そして、俺は


「どうせやるなら、ちょっと変わったモノにしようよ。」

N「おう。いいね。」

「主催者が変人だから宮崎県人会もじって宮崎変人会って名前にしようや!」

N「おう。いいね!変人だけ呼んでも面白そうやね。」

「それは、流石にキツイやろ。笑」



なんて、言い合って

福岡にいる宮崎出身の同級生が集まって交流する宮崎変人会の企画が始まったのであった。


















金を稼ぎたい欲求からビジネスの勧誘を始めたのだが、

それがまさか、こんなに数多くの人との出逢いをつくるなんて思ってもみなかった。

どうであれ、アクションを起こすことの重要性を学んだ出来事になった。

そして、Nに感謝の気持ちで胸がいっぱいだった。


この宮崎変人会という交流イベントを発足させてからというもの、福岡に来て友達がほぼいなかった俺にとって転機となった。いわゆる非リア充から脱却しようとしていた。



そして、遂に俺はこの宮崎変人会というコミュニティである女性に恋に落ちてしまうのである。




続く…





~山下智也~ 

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