「この世で一番の幸せは、“家族をつくること”」
僕は、そう考えています。
だから、本業を『妻の夫』にします。
僕の家は、江戸時代から400年続く旧家です。
そのために、『家』(家族・家系)というものに、
イヤと言うほど向き合わされて来ました。
「あんたが、長い歴史のあるこの家を背負うんや。
将来、家族を守るんやで」
一時はそれを激しく拒絶し、
家から脱出したこともありましたが、
今は
「家族を築くことこそが、
幸せへ至る道のりだ!」
と確信しています。
そして多くの人にとっても、
「家族をつくること、
家族と一緒に過ごすことが、
何よりの幸せになる」
と考えています。
はじめまして。
「つじばやし」 と申します。
僕はインターネットで、
・家族とより良い生活をするために気づいたこと
・家族を笑顔にし、共に成長していくための心構え
・家で妻や子どもと一緒に過ごしながら、ビジネスするスタイル
といったことを発信しています。
今回は、
そんな発信をするに至った僕のことを
お話しさせていただけたら思います(^^)
※ ※ ※
冒頭にも書かせていただきましたが、
僕は400年続く旧家に生まれました。
明確な自覚はなかったのですが、
そういう自分の境遇に、無意識レベルで
プレッシャーを感じていたようです。
小さい頃から“いい子”で、
高校までは進学校に進んだのですが……
「こんな“いい子”の自分はイヤだ!!」
「『家』に縛られる人生はイヤだ!!」
と、実家から遠く離れた大学へ。
順当に進めば、
「大企業の正社員か? はたまた官僚か?」
と言われていたのですが……
「本当に自分のやりたいことをやるんだ!!」
と、大学へ通いながら、演劇の道を志します。
ですが、
そんな僕に待っていたのは……
転 落
一時はプロの舞台に出させてもらったりしながら、
頑張っていたものの、そこは実力と運の世界……。
結局鳴かず飛ばずのまま、
大学卒業というタイムリミットが近づいてきました。
そして、案の定
「まともな就職をしないなら、家へ戻ってこい」
という実家からの通達。
本当は、卒業してからも演劇を続けたかったのですが、
祖父母の病気なども重なり、泣く泣く その道をあきらめ、
重たい重たい実家へと帰省したのでした。
「自分の望む人生を
生きられないなんて、おかしい!
それもこれも この『家』のせいだ!!」
どこへぶつけてもいいかわからない不満を
抱く日々が続きました。
「そもそも、“家族”なんてものがいるから、
自由な夢のある人生を縛られてしまう……。
家族なんてものは、無くなってしまえばいい」
「自分は“家族”など作らない!
結婚などしないし、
子どもなんて絶対いらない!!」
「そもそも、こんな自分に
生まれてからいけないんだ……。
自分なんて、存在しなければ良かった」
そんな風に、自分の境遇を恨み、自分の家族を恨み、
自分自身をも恨む、という負のスパイラル。
いつしか心を閉ざして、
家に引きこもることも多くなりました。
社会にも
家族にも
自分にも
全てに失望してしまいました。
でも、それでも かすかに
“プライド”みたいなのは残っていたのでしょう。
何かはしなければ……と想って、
バイトを始めることになりました。
自己嫌悪のカラに閉じ持っていた自分には、
社会で働くというのはツライものでしたが、
上司があたたかい言葉をで励ましてくれたり、
良き同僚にめぐり合えたりして、
「あ。こんな自分でもいいのか……」
と思えるようになりました。
“人”と触れ合うこと
その大切さを実感したのです。
そして、そのバイトで、
もっと大切なことを教えてくれる人に出会います。
後輩で入ってきた女性でした。
目が大きくてかわいらしい。
明るくて元気で……でも、
どこかつかみどころがなくて謎めいている……
まったく
僕の好みではない女性です。
なので、フツーに先輩・後輩として接し、
「友だちかな?」くらいになりました。
その頃から、
僕の人生に魔法がかかり始めました。
ある会社に就職して、
正社員として働けるようになったり、
今までイヤだった自分の『家』のことを
前向きにとらえられるようになったり、
おそらく家族との会話も増えていったと思います。
そしていつしか、
その後輩の女性からのメールを待つ自分がいたり、
社員旅行でお土産を買うときに、
その女性の顔が真っ先に浮かぶようになったり、
彼女のことが
僕の心を大きく占めるようになりました。
「“友だち”っていうのは、もうやめませんか?」
ある日、僕は彼女にそう告げました。
照れ笑いを浮かべながらも、彼女はOKをくれました。
人と接することが嫌いだった僕が、
恋愛とは程遠かった僕が、
思い切って踏み出した一歩です。
「家族をつくる」ということの
一歩だったように思います。
そこから、僕の生活は更に変わります。
彼女と過ごす日々は、
それはそれは………………
ツライものでした。
なぜなら、彼女と話していると、
自分にある欠点があぶり出されてしまったから。
・コミュニケーション能力の欠如
・意思の弱さ
こういった欠点があることに、気づかされたのです。
彼女はそれに気づいているのかいないのか、
よくわからないままに
僕にとってはスパルタな要求をしてきます。
「ねーねー。何かお話しして~♪」
「『ついて来いよ!』くらいの方が
私うれしいんだよ~?」
みたいな。
「ちょっとカンベンしてくれよ……(- -;」
と思いつつ、でも、確信しました。
「この欠点を克服することで、
僕はきちんとした大人になれる」
「女性と接することで、男は強くなれるのだ」
と。
そうやって、彼女と付き合ううちに、
自分の中にあった考え方を変え
自分の欠点を改善させる努力をしていきました。
すると、
色んなことがどんどん上手くいくようになりました。
会社で働くことが楽しくなり、
信頼してもらえるようになったし、
今まで重たかった自分の『家』とも向き合い、
将来のことを考えられるようになったし、
滞っていた人生の流れが、
一気に円滑に動き出すようになったんです。
「あ。自分の人生って楽しい♪」
と思えるようになりました。
「この人がいるなら、僕の人生は楽しくなる」
「この人と“家族”になりたい」
と、以前は家族嫌いだった僕が、そう思ったのです。
女性の持つスゴさの一面を実感した瞬間です。
「結婚してください」
2年前、二人で初めてデートした
思い出の観覧車の中で、僕は言いました。
差し出した指輪を、照れ笑いしながら
彼女は受け取ってくれました。
観覧車から見えた夜景の美しさを、
僕は忘れることはないでしょう。
(彼女はどうかわかりませんが……)
振り返ってみると、
一度 転落して、
とことんまで人や自分を恨んで
どうしようもない状態になっても、
男は、女性と接することで、
飛躍的に成長することができる。
そんな大切な経験ができたのです。
「ああ、生きていて良かった……」
彼女と結婚してからの生活は本当に楽しく、
また両親や家とも向き合える日々になっています。
実は、子どもが授からず、
自分が不妊症だと発覚したのですが、
それでも、二人で明るく治療にあたって、
もうすぐ子どもが生まれようとしています。
独りが二人に……
そして、二人が三人に……
そうやって新しく命が増えていくことに、
僕は何とも言えない喜びを感じています。
「男の本当の幸せって何だろう?」
と問われたなら、僕はこう断言します。
「女性とお付き合いをし、自分を磨き、
結婚して子どもを授かることだ」
と。
だから僕は、
家族をつくる喜びを教えてくれた妻に感謝し、
彼女を大切にしていきたいと思っています。
また、彼女は今
ある夢を目指して頑張っているので、
そのサポートもしたいと考えるのです。
女性が自由に
社会で活躍できる時代になりました。
これからの男は、
大切な女性が社会で活躍する手助けも
できるようになるべきだと思います。
僕の考える“次世代の男”とは、
家族を大切にしながら幸せを高め、
妻の可能性を開く役割を担うこと。
そんな“男”の形、
「職業=妻の夫」と言える形が
世の中にあってもいいんじゃないかと、
僕は思っています。
できれば、多くの人に
「家族をつくること」
「家族と過ごすこと」の
素晴らしさを伝え、
「職業=妻の夫」な“次世代の男”が
増えることを願っています。
ここまでお読みくださって、
本当にありがとうございます!!